2023年6月13日、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。
会見冒頭、林大臣からの報告事項はなく、そのまま、林大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、ウクライナ問題の「ノルドストリーム・パイプラインの破壊」について、以下の通り質問した。
IWJ記者「ウクライナ問題について、6月6日『ワシントン・ポスト』が、『米国は、ノルドストリーム・パイプラインを破壊するウクライナ軍の計画について事前に情報を持っていた』、『CIAは、昨年6月、この情報を、欧州諸国と共有した』とするスクープを出しました。
これが事実であれば、ウクライナ軍がテロ行為を行ったことになり、それを事前に知りつつ、止めることもなく、爆破後には、『ロシアの自作自演犯行説』を唱えていた欧米諸国の政治的、道徳的責任が問われます。日本のウクライナ支援の正当性にも疑義が生じます。
この件についての林大臣のご見解と、この情報について、日本でも事前に共有されていたのかどうか、御教授願います」。
この質問に対し、林大臣は、次のように答弁した。
林大臣「天然ガスパイプラインという重要インフラについて生じた本件事案については、エネルギー供給や周辺海域への環境面で、あり得べき影響を含め、懸念を持って受け止めております。
いずれにしても、当該事案の原因等については、引き続き、関係国が調査を続けているものと承知しておりまして、報道のひとつひとつにコメントすることは、差し控えたいと考えております」。
他社の記者からは、「北方領土問題(北海道知事と千島連盟による総理への要請)」、「核軍縮(中国の核弾頭保有数増加)」、「日本の対中東外交」、「米国のユネスコ復帰」、「トランプ米国前大統領による機密文書持ち出し」、「日米比の安全保障協力」などについての質問があった。
定例会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。