タグ: 憲法9条
「集団的自衛権の容認は、地獄への片道切符」 〜ワイマール期のドイツ政治思想研究者 遠藤泰弘氏 講演 2014.6.8
「ヒトラーでさえ、憲法改正の手続きを踏んだ。わが国は手続きを踏まずに、解釈だけで改憲をやろうとしている。これはヒトラー以上の暴挙である」──。
2014年6月8日、愛媛県松山市の東京第一ホテル松山で、民主党愛媛県連主催のシンポジウム「みんなで話そう!日本の選択『知らんとえらいこっちゃ! 集団的自衛権ってどういうこと?』」が開催された。ワイマール期のドイツ政治思想史などを専門とする遠藤泰弘氏(松山大学法学部教授)が演壇に立ち、ナチス台頭期のドイツと比較しながら、現在の解釈改憲による集団的自衛権の行使容認の流れに警鐘を鳴らした。
集団的自衛権「グレーゾーン」 尖閣で開いた戦端が最悪の事態を招く ~岩上安身によるインタビュー 第427回 ゲスト 梓澤和幸弁護士(NPJ代表) 2014.5.29
「集団的自衛権とは、『自分の国が攻撃されていないのに、同盟関係にある他国が攻撃された時は、自分の国への攻撃とみなす』ということ」――。
5月29日、岩上安身のインタビューに応えた梓澤和幸弁護士(NPJ代表)は、集団的自衛権の定義を簡潔に表現し、「つまり米国がやられたら日本がやってやろうじゃないか、日本が戦争を買って出ようじゃないか、ということ」と付け加えた。
「集団的自衛権の『非常に限定した形』は、まやかし」 〜集団的自衛権の危険性を語る 八木和也弁護士 2014.5.31
「これが最終の防波堤だということを、私たちはしっかり認識しなければいけない」──。
2014年5月31日(土)、神戸市の東灘区民センターで「九条の会.ひがしなだ」による、緊急憲法学習講演会「為政者が勝手に憲法解釈を変えて良いのでしょうか? 〜戦争する国造りの企みを阻止するために〜」が行われた。明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部長の八木和也弁護士を講師に、安倍政権が進める解釈改憲の問題について論じた。
「安倍首相のトリックに国民は騙されなかった」解釈改憲にNO!~「閣議決定」で戦争する国にするな!緊急国会行動 2014.5.27
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会主催で5月27日、「『閣議決定』で戦争する国にするな!緊急国会行動」が行われ、集まった市民ら約350人が首相官邸に向けて声をあげた。
安倍首相が集団的自衛権の必要性を改めて説いた5月15日の記者会見から、約2週間が経つ。その後、朝日新聞や日本経済新聞などの世論調査を見ると、集団的自衛権行使容認に反対する意見が目立っている。安倍首相自身、国民の反対が強いことを認める趣旨の発言をしたことが、27日のウォール・ストリート・ジャーナルで報じられている(※1)。
「ひとつのテロ事件が世界戦争になっていく」第一次世界大戦の引き金となった攻守同盟への改変、集団的自衛権行使に「待った」の声 2014.5.20
「もし集団的自衛権の行使を認めるのであれば、少なくとも、日本を守る代わりに提供した在日米軍基地は日本に返還すべきではないか」――。
戦争への道を突き進む安倍政権の暴走を阻止しようと立ち上がった「戦争をさせない1000人委員会」が5月20日、衆議院議員会館で「『安保法制懇』報告書を許さない!5.20院内集会」と題した集会を開いた。スピーカーに招かれたジャーナリストで軍事評論家の前田哲男氏は、もし集団的自衛権を行使するのであれば、日米安保も改訂、もしくは破棄しなければならないと訴えた。
「解釈改憲は、憲法を知らないということ。憲法に失礼だ」 ~憲法サロンin郡山 谷口真由美氏 岡野八代氏 2014.5.18
「集団的自衛権は、ヤンキーの喧嘩。『友だちが殴られたから、自分が殴り返しに行く』という昔の学園ドラマのようなもの」──。
2014年5月18日、福島県郡山市のミューカルがくと館で「出前・憲法サロンin郡山 黒帯教室『ケンポー読んだことありますか?』」が行われた。京都で憲法サロンを開催する、京都96条の会代表の岡野八代氏と、憲法サロン第1回にも招かれた谷口真由美氏(大阪国際大学准教授)が、軽妙な口調で憲法や集団的自衛権の問題について語った。
集団的自衛権の行使を許さない市民らが人間の鎖で国会包囲 /「日本の報道を変えていかなければいけない」新聞労連委員長日比野氏インタビュー(原佑介記者) 2014.5.13
安保法制懇は5月15日にも、従来のものとは180度異なった憲法解釈を取りまとめ、安倍総理に提出しようとしている。これを受け安倍政権は、早ければ6月中旬にも、集団的自衛権が行使できるよう閣議決定するという。
こうした動きに反対する市民らが5月13日、「『戦争する国』はいやだ!安保法制懇の報告書に抗議!5.13国会包囲ヒューマンチェーン」と題した抗議集会を行い、人間の鎖で国会を包囲した。
「なぜ、憲法改正? 平和憲法は何のため?」 〜糸数慶子議員、沖縄の歴史と現状から憲法問題に切り込む 2014.5.10
「沖縄県民が望んだのは、米軍基地がなくなって、本土と同じ人権が約束されて、憲法9条のもとに帰ることだった。しかし、復帰しても変わらない。まだまだ沖縄が犠牲になろうとしている。沖縄の人々の人権が憲法で守られていないということだ」──。
2014年5月10日、三重県の四日市市総合会館にて「沖縄の風よ薫れ」と題した講演会が開催され、「沖縄と憲法・国会」をテーマに、沖縄選出の参議院議員、糸数慶子氏が講演を行った。糸数氏は、太平洋戦争の沖縄戦で、本土決戦を遅らせるために、沖縄が日本から切り離された事実を述べ、「ここから差別が生まれ、今も続いている」と指摘した。
「米兵は自動小銃、日本兵は旧式単発銃。大本営は大和魂で行け、と」 〜日中戦争と沖縄戦の戦場体験を聞く 2014.4.27
「戦争になったら、誰が犠牲になるのか。戦争とはどんなことで、天皇はどうであって、統治はどういうことだったと、ちゃんと教えないといけない。日本は憲法9条を守り、コスタリカのように国家予算の3分の2を福祉と教育に使うべき。戦争は、絶対起こしてはならない」──。
2014年4月27日、大阪市北区のPLP会館で、「元日本軍兵士の証言 日中戦争と沖縄戦の二つの戦場体験を聞く ~第3回連続講座『戦争を忘れない』」が行われた。元日本兵で、中国、沖縄の前線で戦った近藤一氏と、「山西省明らかにする会」の加藤修弘氏が講演した。95歳の近藤氏は、戦場で体験した日本軍の加害行為を語り、戦争の悲惨さを訴えた。
集団的自衛権は「攻撃権」、積極的平和主義は「積極的好戦主義」だ 〜5.3憲法集会 in 京都 2014.5.3
特集 憲法改正
「今年、10月10日に発表されるノーベル平和賞の候補に『日本人』が推薦された。敗戦から立ち上がったすべての日本人が、70年の長きにわたり、憲法9条を守ってきた。みんなで発表の日を待ちましょう」──。集会では、菅原文太氏からの、このようなメッセージが読み上げられた。
憲法記念日の2014年5月3日、京都市の円山公園野外音楽堂で「生かそう憲法 守ろう9条 5.3憲法集会 in 京都」が行われた。「平和おどり」の演舞、シンガーソングライターの豊田勇造氏が憲法9条をテーマにした曲を披露したライブ、若者と憲法がテーマの「若者の主張」など、盛りだくさんのプログラムの中、記念講演では、岡野八代氏(同志社大学教授)、出口治男氏(元京都弁護士会会長)らが、集団的自衛権の行使容認を押し通そうとする安倍政権を糾弾した。
「戦時中、お国のために突き進んだ一本道。だが、道はひとつではない」小室等氏、熱唱 〜憲法記念日集会で 2014.5.3
特集 憲法改正
「今、非正規雇用者の数は2000万人台。改憲の議論など『特権階級の寝言』としか思っていない人が大勢いる。憲法問題を広く訴えるには、彼らへの支援も必要だ」と、雨宮処凛氏は力説した。
憲法記念日の2014年5月3日、東京都千代田区の日本教育会館で、「いま『戦争をさせない』決意を新たに 施行67周年 憲法記念日集会」が、平和フォーラムの主催で開かれた。作家の雨宮処凛氏とシンガーソングライターの小室等氏によるトークと音楽、この2人に鎌田慧氏(ルポライター)と佐高信氏(評論家)が加わった4人による討議、という2部構成で行われた。
戦後の憲法解釈を取材してきた政治記者が語る安倍政権への警告~第六回 集団的自衛権を考える勉強会 2014.4.16
集団的自衛権を考える超党派の議員と市民の勉強会の第6回が4月16日に開催された。この日、講師として招かれたのは、元共同通信記者で「戦後政治にゆれた憲法九条―内閣法制局の自信と強さ/『武力行使と一体化論』の総仕上げ」の著者でもある中村明氏。30年間政治記者として取材を続けてきたという中村氏は、集団的自衛権行使の原則に関する経過を解説しながら、事実に基づき検証した。