梅雨の雨模様にも関わらず、6月9日(月)、首相官邸前では主催者発表で350名の人々が集まり、集団的自衛権の行使容認に反対する抗議行動を行った。
参加者らは小雨の降りしきる中、「憲法守れ」、「解釈改憲勝手に決めるな」とシュプレヒコールを繰り返した。
以前、陸上自衛隊のレンジャー部隊に所属していたという男性は、安倍政権を次のように批判した。
「安倍政権の憲法解釈で自衛隊を海外に出すというやり方、立憲君主主義の中でも言語道断」
さらに、国民不在で与党のみの協議を進めていることや、米国、国連の都合で、日本とは関係のない軍事行動に巻き込まれてしまうかもしれないことに懸念を示した。
「正々堂々、退路を絶って、自分の政治信条で国民の審判を受けて、憲法改正をしてからこうした問題をやってください」
元自衛官である男性は、こう力強く訴えた。
IWJは、抗議に参加していた別の男性に「どのような気持ちで抗議に参加したのか」と質問したところ、「このやり方(解釈改憲)で憲法を変えるというのが、どうしても納得いかないので、その声をぶつけたくて来た」と語った。
続いて、集団的自衛権の問題について、抗議に参加した女性に、自身の周りでの関心の高さをうかがうと、「会社の特に女性は、『すごく怖い』という話はしている」と答えた。
>立憲君主主義の中でも言語道断
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する〔日本国憲法 前文〕。
「権力」について、「国民」に由来することを「主権在民〔民主〕」、「君」に由来することを「主権在君〔君主〕」という。
「官」の解釈により「権力」を付与するならば、「主権在官〔官主〕」であり、立憲君主制・民主制、いずれの国家においても、「憲法の定める統治の基本秩序」を壊乱する内乱行為である。
最高裁判所大法廷 昭和23年07月07日 判決 裁判要旨 九において、「刑事訴訟法の手續〔合憲的な刑事訴訟の手續〕違反の問題」について、「憲法違反の問題ではあり得ない」とし、原裁判の違法性〔虚偽有印公文書作成・同行使〕を主張する限り、違憲審査請求を却け続けてきた最高裁判所は、すべての裁判官を拘束する憲法・法律による国権を排除して、権力を行使することにより、「憲法の定める統治の基本秩序」を壊乱している。
憲法条文に対し、国務に関する行為〔解釈〕が優越させることは、文官によるクーデターといえる。
〔一般的なクーデターは、武官により、国務に関する行為〔武力行使〕を優越させる。〕
国民は、主権を文官から取り戻さなければならないし、武官に与えるべきではない。
元レンジャー隊員の訴え、動画は必見!
「解釈改憲勝手に決めるな!」梅雨空の首相官邸前で350名が緊急抗議 「安倍政権の憲法解釈で自衛隊を海外に出すというやり方、立憲君主主義の中でも言語道断」 陸上自衛隊のレンジャー部隊に所属していたという男性は、安倍政権を批判した。
【必聴】『第二回脱原発杉並有象無象デモ(原発ゼロパレード)』に参加された井筒さん(元自衛隊レンジャー)のスピーチです!6月9日官邸前「解釈改憲勝手に決めるな」。 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/145816 … … …
【必聴】渋谷ハチ公前や八王子の街宣に、連日駆けつけられた井筒さん(元自衛隊レンジャー)のスピーチです!6月9日官邸前「解釈改憲勝手に決めるな」。 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/145816 … …