国連自由権規約の日本審査を前にNGOが共同会見 「日本政府は開き直っている」 2014.4.22

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 今年7月に行われる国連の自由権規約委員会の日本審査を前に、4月22日(火)、日本の人権問題に取り組むNGOが共同で、事前の記者向けブリーフィングを行った。


袴田巌氏、ピースサインで公の場に――袴田事件報告会 2014.4.14

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 袴田巌氏が、3月27日の釈放後はじめて公の場に姿を現した。4月14日、再審開始決定された袴田事件の報告集会が行われ、袴田氏はピースサインで登場し、大きな拍手で迎えられた。

 姉の秀子さんとともに落ち着いた表情で登場した袴田氏は、「この野蛮な問題を一掃して世界は完全平和。どうぞよろしくお願いします」と満員の聴衆にマイクで語った。姉の秀子さんは「巌がやっと帰ってまいりました。ありがとうございます」と表情を緩めた。長い間拘束され続けた袴田氏に拘禁反応の症状がみられるが、健康であると伝えられた。


「司法に正義を取り戻すという強い決意と思う」袴田事件再審決定を受けて、袴田氏の姉や弁護士らが記者会見 2014.4.9

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 日本弁護士連合会は、約20年前から再審制度を改正するべきだと主張しているが、…

 1966年に起きた一家4人殺害事件の犯人とされ、死刑判決を受けて48年もの間拘留されてきた袴田巌氏が、3月27日に釈放された。証拠とされる衣類から袴田氏のDNAが検出されなかったことから、再審開始が決定されたのだ。

 4月9日、袴田氏の姉の袴田秀子氏、袴田氏の弁護団長の西嶋勝彦弁護士、アムネスティ・インターナショナル日本事務局長の若林秀樹氏による記者会見が行われた。


「袴田事件のような捜査機関による証拠捏造は珍しいことではない」~岩上安身によるインタビュー 第415回 ゲスト 袴田事件弁護団長・西嶋勝彦弁護士 2014.4.4

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 1966年、静岡県清水市で一家4人を殺害したとして、元プロボクサーの袴田巖さんが逮捕された「袴田事件」。1980年の死刑判決後、袴田さんは長期拘留され続けてきたが、3月27日、静岡地裁の村山浩昭裁判長のもとで再審開始が決定。その際、『捜査機関が証拠を捏造した疑いがある』という厳しい言葉もあり、刑及び拘置は執行停止されて、袴田さんは48年ぶりに釈放された。

 この日、岩上安身がインタビューしたのは、この袴田事件の弁護団長・西嶋勝彦弁護士。今年73歳になる西嶋弁護士は、袴田事件に関わって20年近くなる。1966年の第1回公判から48年になるこの長い裁判に、第1次再審請求開始後から弁護団に加わった。インタビューでは、袴田事件における証拠捏造疑惑についてうかがうとともに、同様の権力犯罪が歴史的に行われてきた事実が明らかにされた。


世界の7割の国が死刑廃止ーーアムネスティ・インターナショナルが死刑に関する報告書を発表 2014.3.27

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 アムネスティ・インターナショナルは、3月27日(木)に、2013年の死刑判決と死刑執行に関する報告書を発表した。


取調べの可視化を求める市民集会「取調室にシナリオは要らない~骨抜きを許さない!取調べ全過程の録画を~」 2014.3.25

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 3月25日(火)、東京都千代田区にある弁護士会館で、取調べの可視化を求める市民集会「取調室にシナリオは要らない~骨抜きを許さない!取調べ全過程の録画を~」が、日本弁護士連合会の主催で開催された。


「全事件の録画と録音を」冤罪被害者が一堂に介し、取調べの全面可視化を訴える 2014.3.25

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 冤罪や取調官による不祥事を防ぐためとして、法制審議会特別部会で、取り調べの録画制度のあり方が議論されている。そのような中、「布川事件」の桜井昌司氏や、「足利事件」の菅家利和氏など、冤罪被害者が一堂に会して、取り調べの録画制度を早期に導入することを求める院内集会が行われた。主催したのは、「取調べの可視化を求める市民団体連絡会」。


収監から47年――袴田死刑囚の無罪を訴える弁護団が要請書を提出~「袴田巖死刑囚救援議員連盟」総会 2014.3.18

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 1966年に静岡県で起きた、みそ製造会社専務の一家4人が殺害された袴田事件により、袴田巌死刑囚の死刑が確定している。しかし、弁護側はDNA鑑定の結果や、新証拠、新証言などから、冤罪であるとして無実を主張。第二次再審請求をして、その可否が来月4月中までに判断される見込みだという。袴田死刑囚の処遇改善を求めて、2010年4月22日に超党派の国会議員60名以上で設立された「袴田巌死刑囚救援議員連盟」の総会が3月18日(火)、衆議院議員会館で行われた。


「大きな責任は裁判所にある」取り調べの可視化を求めジャーナリスト、冤罪被害者、有識者らが議論 2014.1.17

記事公開日:2014.1.19取材地: テキスト動画

 2011年に東京で起きた、三鷹バス痴漢冤罪事件から2年が経った。冤罪事件はなくなるどころか、自白を迫られたとする被疑者らは後を絶たない。取り調べの可視化を求める市民団体連絡会と日弁連らは1月17日、「取調べの可視化を求める市民団体連絡会主催・日本弁護士連合会共催 市民集会」を開催し、今後の取り調べのあり方について議論した。

 集会には、ジャーナリストの江川紹子氏、映画監督で法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」委員の周防正行氏の他、三鷹バス痴漢冤罪事件の冤罪被害者・津山正義氏が登壇した。


取り調べ「全過程の」可視化を~取調べ可視化の現在 ―報告 前田裕司弁護士(日弁連刑事弁護センター) 2014.1.10

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 暗室の中に閉じ込められる取り調べを何とか見える形に――

 選挙違反の疑いで被告人に対する異例の取り調べが行われた志布志事件から、6年が経った。「最近は取り調べ可視化に対する動きも後退し、マスコミもあまり騒がなくなった」と、人権と報道連絡会の山際永三氏事務局長は語る。人権と報道連絡会は10日、「取り調べ可視化の現在」をテーマに報告会を開き、日弁連の前田裕司弁護士がこれまでの活動報告と今後の動きについての議論を行った。


「国民主権に反し、憲法違反の秘密が残る。独裁国家だ」西山太吉氏 ~ヒミツの怖さ大公開!~特定秘密保護法案反対・京都集会~ 2013.12.1

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2013/12/01 【京都】ヒミツの怖さ大公開!〜特定秘密保全法案反対・京都集会〜

特集 秘密保護法|特集 共謀罪

 「官邸は暴走機関車化している」「国防軍創設への下地作りだ」「最大の目的は、日米安保にまつわる外交秘密の防衛」「戦争する国家体制作り、警察権限と公安警察による情報統制の強化が狙い」──。特定秘密保護法案に対する出席者の懸念は一致した。

 2013年12月1日、京都市左京区の京都大学文学部で、シンポジウム「ヒミツの怖さ大公開!~特定秘密保護法案反対・京都集会~」が行われた。「沖縄密約」スクープの西山太吉氏(元毎日新聞記者)をはじめ、村井敏邦氏(元龍谷大学教授)、小笠原伸児氏(弁護士)らが講演を行うとともに、この法案に対する参加者からの多岐にわたる疑問に答えた。


えん罪事件は「原因究明が先決」 ノースカロライナ州の刑事司法改革とは?―えん罪原因調査委員会の設置を求める院内集会 2013.11.26

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 日本弁護士連合会は、2011年1月20日、えん罪原因調査究明委員会の設置を求める意見書を作成し、衆参両院議長、内閣総理大臣、各政党に提出し、法務大臣、検事総長、警察庁長官及び最高裁判所長官に送付した。

 11月26日の12時から、参議院議員会館で、この「えん罪原因調査究明委員会の設置を求める院内集会」が行われ、元裁判官の木谷明弁護士や元検察官の郷原信郎弁護士らが登壇した。


桜井昌司氏「無実になっても平然と検察官が犯人と言っていて、何も問題が起きない日本のシステムに怒りと失望を感じる」 ~外国特派員協会主催記者会見「冤罪」 2013.9.9

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 冤罪被害に遭われた川畑幸夫氏、桜井昌司氏、菅家利和氏の記者会見が9日(月)、外国人特派員協会で開かれた。

 3名の被害者は、取り調べの全過程可視化と全証拠開示で、冤罪を無くす為の署名活動をインターネット上で行なっている。現状の取り調べ過程は、録音・録画の実施を取調官の意思に任せるというもので、冤罪の被害者としてこれには反対する立場を示した。


布川事件の冤罪はなぜ生まれたか 国家賠償請求訴訟で国、県「責任転嫁」 ~布川事件国家賠償請求訴訟 第2回口頭弁論後の記者会見 2013.6.26

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 国や県が責任を問われないから冤罪は生まれる、という思いから、布川事件の冤罪被害者である桜井昌司さんの起こした国家賠償請求訴訟の第2回口頭弁論が26日、開かれた。この日、検察と茨城県警から提示された原告側に対する反論の準備書面について、弁護団長の谷萩陽一弁護士は、「当時としては捜査は適当なものだった、とする主張だが、裁判所に対する責任転嫁や、見苦しい言い訳もみられた」と批判した。


日本外国特派員協会主催 狭山事件元被告ほか 記者会見 2013.6.13

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 2013年6月13日(木)15時から、東京都千代田区の日本外国特派員協会で、狭山事件の石川一雄元被告と主任弁護士の中山武敏氏が記者会見を開いた。スリランカの人権活動家で、反差別国際運動(IMADR)理事長のニマルカ・フェルナンド氏が同席した。強盗殺人などの罪で無期懲役に処せられ、現在は仮釈放中の石川元被告は、「事件発生から50年が経つ今でも、捜査側は多くの証拠を隠したままだ」と強調し、「全国から支援の声を募って、証拠開示の圧力を強め、近いうちに無罪を勝ち取りたい」と表明した。


「一見して良い条文に騙されてはいけない」 ~自民党の憲法改正案についての鼎談 第7弾 2013.5.9

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特集 憲法改正|特集 前夜

 「改正憲法が必要ということにはならない」「結局は国家からの制約が押し寄せてくる」──。今回で第7回目を迎えた「自民党の憲法改正草案についての鼎談」で、澤藤統一郎弁護士と梓澤和幸弁護士から、自民党改憲案についての批判が相次いだ。

 2013年5月9日(木)11時から、東京都内にて「自民党の憲法改正案についての鼎談 第7弾」が行なわれた。憲法は、大きく「人権」と「統治機構」という2つに分けられる。これまでの鼎談では、人権についての条項を議論してきたが、今回初めて統治機構に関する条項に踏み込んだ。


鎌田慧氏をゲストに冤罪を考える―第51回 日本の司法を正す会 2013.2.15

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 2013年2月15日(金)、東京都千代田区の村上正邦事務所で、「第51回 日本の司法を正す会」が行われた。この日は、狭山事件、弘前事件などの冤罪事件について、取材・執筆を行ってきたルポライターの鎌田氏が招かれ、「なぜ冤罪は起こり続けるのか」ということについて、話し合われた。鎌田氏は「本人はやっていないと言っているのに、死刑になる不条理な世界。また、国家権力を使うことが、自分の出世に繋がるという今の官僚制度はおかしい。間違いだと気づいても訂正出来ないことになる。今回の原発も同じ構造」と国の制度を批判した。


再審と科学鑑定 -作り上げられた冤罪を暴く- 2013.1.26

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 2013年1月26日(土)13時から、東京都千代田区にある専修大学で、同大今村法律研究室が主催するフォーラム「再審と科学鑑定 −作り上げられた冤罪を暴く−」が行われた。6つの事件について担当の弁護士が「科学鑑定」の見地から冤罪性を主張。会の最後には、矢澤同大教授が「科学鑑定の悪しき使われ方によって冤罪がでっち上げられないよう、みんなで監視していくことも肝要だ」と述べた。


院内集会「102年後に大逆事件を問う」 2013.1.24

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 2013年1月24日(木)、東京都千代田区の参議院議員会館講堂で、院内集会「102年後に大逆事件を問う」が開かれた。「大逆罪(たいぎゃくざい)」とは、天皇ら皇族への危害を企てた者に、重罰や死刑を処するもので、適用例は過去4件あるが、一般的に、1911年に、社会主義者・幸徳秋水らが、明治天皇暗殺計画を企てたとして検挙された事件(幸徳事件ともいう)を指すことが多い。この集会は、大逆事件からちょうど100年後の2011年1月24日に、第一回が開かれ、今回は3回目となるもので、3人のスピーカーが登壇した。


取調べの可視化を求める院内集会「新しい国会で、取調べの可視化の実現を!」 2013.1.24

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 2013年1月24日(木)、東京都千代田区の参議院議員会館で、取調べの可視化を求める院内集会「新しい国会で、取調べの可視化の実現を!」が行われた。「警察はやったと言わせる組織」。布川事件の桜井昌司氏が述べ、法制審議会の幹事に警察が含まれていることも指摘した。