1966年に静岡県で起きた、みそ製造会社専務の一家4人が殺害された袴田事件により、袴田巌死刑囚の死刑が確定している。しかし、弁護側はDNA鑑定の結果や、新証拠、新証言などから、冤罪であるとして無実を主張。第二次再審請求をして、その可否が来月4月中までに判断される見込みだという。袴田死刑囚の処遇改善を求めて、2010年4月22日に超党派の国会議員60名以上で設立された「袴田巌死刑囚救援議員連盟」の総会が3月18日(火)、衆議院議員会館で行われた。
(IWJ・松井信篤)
1966年に静岡県で起きた、みそ製造会社専務の一家4人が殺害された袴田事件により、袴田巌死刑囚の死刑が確定している。しかし、弁護側はDNA鑑定の結果や、新証拠、新証言などから、冤罪であるとして無実を主張。第二次再審請求をして、その可否が来月4月中までに判断される見込みだという。袴田死刑囚の処遇改善を求めて、2010年4月22日に超党派の国会議員60名以上で設立された「袴田巌死刑囚救援議員連盟」の総会が3月18日(火)、衆議院議員会館で行われた。
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■ハイライト
冒頭、議連の新役員の選任が行われ、自民党の塩谷立衆議院議員が会長に就任した。塩谷氏は、「司法の判断に立法が口を出すのはなかなか難しいわけですが、いろんな問題を投げかけている状況だと思います。今後、新たなスタートを切る議連の活動に、ご支援を賜りたい」と述べた。
事務局次長に就任した新党大地の鈴木貴子衆議院議員は、「袴田死刑囚においては、たくさんの科学的な新証拠、無罪、冤罪を証明してくれる証拠がある。この救援議連が立ち上がったことが根底にある。今の体制においては正直、簡単なことではない。体制との戦いである」と主張した。
西島勝彦・袴田事件弁護団団長は、「たくさんの科学的証拠、新しく検察官が隠し持っていた証拠が開示されたことによって、様々な真相が明らかになってきた」と、第一次再審請求の時よりも、数多くの証拠が出てきたことから、今回の再審請求が認められるのではないかということに期待感を示した。「浜松・袴田巌さんを救う市民の会」会長で、袴田氏の小学校時代の同級生である渥美邦夫氏は、救援議員連盟と谷垣法務大臣宛の要請書を提出した。
総会の最後に、袴田死刑囚の姉である袴田秀子氏は、袴田氏が長期間の拘禁状態からくるストレスや、糖尿病の悪化、78歳の高齢であることなどを心配しており、「私は、3年半から巌とは面会しておりません。こちらに用がないからと断られます。47年というと、長いです。47年間、拘置所にいると、そんな気になってしまうのかなと思います。再審開始が1日も早いことを、私は願っております」と述べた。
袴田 巌さんの無実が証明されるまで支援続けます。
色々な方が支援に入っていないと輪が広がりません。
袴田さんの支援活動をしていることを私の周りの方知っていますので、
いつごろ再審が出るのですか?
質問されることが、時々あります。