2013年1月24日(木)、東京都千代田区の参議院議員会館で、取調べの可視化を求める院内集会「新しい国会で、取調べの可視化の実現を!」が行われた。「警察はやったと言わせる組織」。布川事件の桜井昌司氏が述べ、法制審議会の幹事に警察が含まれていることも指摘した。
(IWJ・須原拓磨)
2013年1月24日(木)、東京都千代田区の参議院議員会館で、取調べの可視化を求める院内集会「新しい国会で、取調べの可視化の実現を!」が行われた。「警察はやったと言わせる組織」。布川事件の桜井昌司氏が述べ、法制審議会の幹事に警察が含まれていることも指摘した。
■ハイライト
この院内集会は、「取調べの可視化を求める市民団体連絡会」の主催で行われた。冒頭、法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会委員」の青木和子弁護士が、PC遠隔操作による脅迫メール事件に触れ、現在も「自白の強要」がなされていることを解説。加えて、取り調べの可視化について部会内でどのような議論がなされているかを説明した。
部会内で出された、取り調べ可視化についての試案の内容には、「1.捜査側に委ねる 2.一定の例外を定めつつ、原則取り調べ全過程の録音、録画を義務付け」と書かれており、青木弁護士は「両論併記で納得できなかった」と語った。
この他、布川事件の当事者である桜井昌司氏が登壇し、取り調べの可視化の必要性について訴えた。「嘘の自白によって、冤罪が作られることは絶対にないと思っていた」と前置きをした上で、「警察はやってないことをやったと言わせる組織、 職業です」と自身の体験を踏まえながら、警察・検察の体質を批判した。
次回の法制審議会特別部会は、29日(火)に行われる。