ジェフリー・サックス教授は、2025年2月19日、欧州議会で演説を行い、ウクライナ紛争を含む米国の外交政策を強く批判しました。
「平和の地政学」というイベントに登壇したサックス教授は、米国の一極覇権主義を強く批判し、ウクライナ紛争は米国による代理戦争であり、「欧州には、現実にもとづいた独自の外交政策が必要」だと訴えました。
冷戦後、一極支配を目指してきた米国が、何をしてきたか、その過程があますところなく、しかもシンプルかつ明晰に、語られています。
3月19日にお送りした号外では、サックス教授の講演の前半をお送りしました。
本日は、続編として、(その2)をお送りします。どうぞ、IWJ会員となって、全編をお読みください。以下、内容の小見出しです。
10)2004年、NATOの東方拡大第2ラウンドが始まり、旧ソ連の連邦構成共和国のひとつであるジョージア(旧グルジア)は破壊された! これは冷戦後の秩序からの完全な違反! 米国が一極覇権を信じていたかったのが、その理由!
11)ロシアは、ウクライナに領土的利害や意図をまったく持っていなかった!「プーチンがロシア帝国を再建しようとしている」というのは、幼稚なプロパガンダ!
12)米国の「政権交代作戦」としてのユーロマイダン・クーデター! 米国は100回以上、外国の気に入らない政権を転覆している! それがCIAの仕事!
13)ドンバス紛争を停戦させるミンスク合意2は、米国とウクライナによって破られた! 米国の民主党も、共和党も、今やまったく同じ好戦派!
14)バイデン大統領補佐官ジェイク・サリバンは、「心配するな、ジェフ、NATOはウクライナに拡大しない。戦争にはならない」と断言した! 米国外交は、他国と話し合わない、一方的な「非協力ゲーム理論」で動く!
15)IWJが検証レポートを出していた、ランド研究所の『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争』が、バイデン政権の戦略だった!
16)赤ん坊の地政学ですらない! NATOの最も愚かな考えは「開放政策」!
17)NATOは、ロシアの国境近くにあるアメリカ合衆国! それ以上でも、それ以下でもない! もし中国やロシアが、米国国境近くに軍事基地を建設すると決定した場合、10分以内に戦争が起こる! NATOの東方拡大は、それと同じこと!
18)2002年、米国が一方的に、弾道弾迎撃ミサイル制限条約(ABM条約)から離脱したため、今、核の先制攻撃を抑える枠組みは存在しない! さらにその前、2019年に、INF条約も米国が一方的に離脱したため、現在では、核兵器使用制限の枠組みも存在しない!
19)2022年春、和平交渉が米英によって頓挫させられたのは、米国が「そうしろ」と命じ、英国首相のボリス・ジョンソンが念押しに行ったから! その目的は、ウクライナのためではなく、西洋の覇権のためだった!
20)これは純然たる代理戦争である。ウクライナ人100万人が死傷したが、「米国人は1人も死なずにロシアを弱体化できた。我々の金の素晴らしい使い途だ」と、腐敗した米議員達は、ほくそ笑んだ!
21)米国はロシアが腰砕けとなり、引き下がると、なめていた! ウクライナ人達に、ヘンリー・キッシンジャーの格言「ヨーロッパが米国の敵となることは危険だが、友人となることは致命的である」を繰り返し伝えるも、聞き入れられず!
22)トランプは負け戦を望まない! 彼は「敗者」であるウクライナと欧州に関わりたくないので、ウクライナ紛争は終わるだろう! トランプ政権の核心は「帝国主義者」!
23)ヨーロッパには、ロシア恐怖症ではない、本物の現実的な外交政策が必要である! 米国にヨーロッパを侵略させないために!
24)米国の政治は、イスラエル・ロビーに支配されている! 米国とイランの戦争を夢見るネタニヤフに、米国は外交政策を完全に委ねてしまった!
25)中国は敵ではない! 中国は経済的に成功した、単なる「成功物語」である!
*小見出しは、IWJで付けています。
ジェフリー・サックス教授、2月19日「平和の地政学」EU議会での講演
(続き)
10)2004年、NATOの東方拡大第2ラウンドが始まり、旧ソ連の連邦構成共和国のひとつであるジョージア(旧グルジア)は破壊された! これは冷戦後の秩序からの完全な違反! 米国が一極覇権を信じていたかったのが、その理由!
「2004年には、NATOの次の拡大ラウンドがあり、バルト三国、ルーマニア、ブルガリア、スロベニア、スロバキアの7ヶ国が加わりました。
この時点で、ロシアはかなり動揺しました。これは、ドイツ再統一とともに合意された戦後秩序の完全な違反でした。
本質的には、米国が協調体制から離脱する、根本的な策略でした。なぜなら、米国は一極覇権を信じていたからです。
さて、皆さんもご存知のように、先週ミュンヘン安全保障会議(※2025年2月14日-16日)があったばかりですが、2007年(の同会議で)プーチン大統領が「もうたくさんだ。もうたくさんだ。今すぐやめろ」と言いました。
もちろん、その意味するところは、2008年にアメリカが、NATOの拡大をウクライナとジョージアに強行しようとしたことです。
これは、長期にわたるプロジェクトです。
私は2008年5月に、ニューヨークでサーカシビリ氏(※ミハイル・サーカシビリ、第3代ジョージア大統領、在任2008-2013)の話に耳を傾けましたが、私は席を立ち、(妻である)ソーニャに電話して「『この男は狂っている』と言いました。
そして1ヶ月後、アメリカが『我々がジョージアを救った』と、この男に言ったせいで、戦争が勃発しました。
この男は、外交問題評議会(※Council on Foreign Relations)で演説し、『ジョージアはヨーロッパの中心にある』と述べました。
いや、皆さん、それは違う。(ジョージアは)ヨーロッパの中心ではありません。
最近の出来事(※EUへの加盟交渉中断と大統領選挙をめぐる大規模デモ)は、ジョージアの安全にとって有益ではないものです。そして、治安部隊がそっちに行ったり、欧州議会議員や欧州の政治家達が(ジョージアに)行ったりしています。
ジョージアを破壊する。
ジョージアを救うのではなく、ジョージアを破壊する。
実際、2008年に、完全に破壊されたのです。
ご存じの通り、元CIA長官のウィリアム・バーンズは、コンドリーザ・ライス(※第66代国務長官、在任2005-2009)に長いメッセージを送りました。NATOの拡大については「ニェット(※ロシア語の「No」)が意味するのは、ニェットだ」と。
私はこれを、ジュリアン・アサンジ(※)から知りました。なぜなら、信じてください、最近ではアメリカ国民にも、あなた方にも、何も(事実も真実も)伝えられていないし、どの新聞も何も(事実も真実も)伝えていません。
ですから、私達はジュリアン・アサンジに感謝しなければなりません」。
(※)ジュリアン・アサンジ。ウィキリークスの創設者。米国の国防情報入手・開示の罪で起訴され、2019年から英国の刑務所に別の罪で勾留されていたが、2024年6月、米司法省との司法取引でスパイ活動法違反の罪を認め釈放、母国オーストラリアに帰国した。
11)ロシアは、ウクライナに領土的利害や意図をまったく持っていなかった!「プーチンがロシア帝国を再建しようとしている」というのは、幼稚なプロパガンダ!
「しかし、私達はそのメモを詳細に読むことができます。
ご存知のように、ビクトル・ヤヌコビッチは、2010年に中立の立場を掲げて、(ウクライナ大統領に)当選しました。
ロシアは、ウクライナに領土的利害や意図をまったく持っていませんでした。私は、その当時、数年間、そこにいたのでよく知っています。
ロシアが交渉していたのは、(黒海に面したクリミアの)セヴァストーポリ海軍基地の、2042年までの25年間のリース契約でした。それだけです。クリミアのためでも、ドンバス地方のためでも、ありません。そのようなことは、ありませんでした。
『プーチンがロシア帝国を再建しようとしている』という考えは、幼稚なプロパガンダです。
もし、日々の歴史や年ごとの歴史をご存知の方がいらっしゃったら、お許しください。これは幼稚な話です。幼稚な話の方が、大人っぽい話よりもうまくいくようです。要するに、(ロシアにはそんな帝国再建の)計画などありません。
アメリカは、この男(ヤヌコビッチ大統領)を打倒しなければならないと決めました」。
12)米国の「政権交代作戦」としてのユーロマイダン・クーデター! 米国は100回以上、外国の気に入らない政権を転覆している! それがCIAの仕事!
「これは政権交代作戦(regime change operation)と呼ばれています。米国による政権交代作戦は、これまでに100回ほどありました。皆さんの国でも、世界中で数多く行われています。それがCIAの仕事です。いいですか、知っておいてください。
これは、非常に変わった外交政策です。しかしアメリカでは、相手が気に入らなければ、交渉もしません。できれば秘密裏に相手を転覆させようとしますが、秘密裏にうまくいかなければ、あからさまにやります。いつも『我々のせいではない。彼らは侵略者だ。彼らは敵側だ。彼らはヒトラーだ』と。
これは2、3年ごとに起こります。サダム・フセインであれ、アサドであれ、プーチンであれ。非常に都合が良い。アメリカ国民が外交政策について説明を受けるのは、それが唯一の機会です。
そう、『我々は、1938年のミュンヘン(※ナチス・ドイツのチェコ侵攻に宥和的なミュンヘン協定が結ばれた)に直面している。相手側とは話し合えない。相手は滑稽な敵で、悪である』。
それが、私達がマスメディア通じて耳にする唯一の外交政策のモデルです。そして、マスメディアはそれを完全に繰り返します。なぜなら、完全に米国政府に買収されているからです。
さて、2014年には、米国はヤヌコビッチを打倒するために積極的に動きました。
私にとってコロンビア大学の同僚であるヴィクトリア・ヌーランド(※アメリカ合衆国国務次官補ヨーロッパ・ユーラシア担当、在任2013-2017)と、ジェフリー・パイアット米国大使の電話(※2014年1月28日)は傍受され、誰もが知っています。これ以上の証拠はありません。
ロシアが彼女の電話を傍受し、それをインターネットに流しました。聞いてみてください。興味深いですよ(※)。
(※)ヌーランドは、ウクライナの次期首相のアルセニー・ヤツェニュクが最有力候補だと述べ、「EUなんてクソくらえだ」と話している。この電話音声はYouTubeに数多くアップロードされている。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ヌーランドの発言を「絶対に受け入れられない」とする声明を発表した。
ちなみに、私は、この人達全員を知っています。そうすることで、彼らは全員、バイデン政権で昇進しました(※ヌーランドは国務次官に昇進した。在任2021-2024)。それが仕事ですから。
マイダン(クーデター)が起こったとき、私はすぐに呼び出されました。
『ああ、サックス教授、ウクライナの新首相が、経済危機について話をしたいので会いたいそうです』と。
私は、その分野にかなり精通していますから。
それで私はキエフに飛んで、マイダンを歩き回りました。そして、米国がマイダン周辺のすべての人々に金を支払った経緯を聞きました。
(マイダンクーデターが)『自発的な尊厳の革命』だと!?
皆さん、ちょっとお待ちください。
これらのメディア報道は、どこから来たのでしょうか?
この組織は、どこから来たのでしょうか?
これらのバスは、どこから来たのでしょうか?
呼び集められた人々は、どこから来たのでしょうか?
冗談じゃない。これは組織化された作戦です。これは秘密でも何でもなく、欧州と米国の市民以外には、秘密ではありません。他の人々は皆、はっきりと理解しています」。
13)ドンバス紛争を停戦させるミンスク合意2は、米国とウクライナによって破られた! 米国の民主党も、共和党も、今やまったく同じ好戦派!
「それからミンスク合意、特にミンスク合意2が締結されました。ちなみに、ミンスク合意2は(※米国の)南カロライナ州の自治をモデルにしています。
ベルギー人(※)は、ミンスク合意2に非常に共感していました。ウクライナ東部のロシア語話者の地域には、自治権があるべきだ、と主張していました。
(※)ベルギーは、ウクライナ同様に、複数民族国家で、複数言語国家。公用語は、オランダ語、フランス語、ドイツ語と3つ。連邦国家である。
国連安全保障理事会は満場一致でこれを支持しましたが、米国とウクライナは、これを実行しないと決定しました。
ドイツとフランスは、ノルマンディー・プロセス(※別名:ノルマンディー・フォーマット。独、仏、ウクライナ、ロシアの対話の枠組み)の保証人でしたが、それを放棄しました。
それは、アメリカによる、いつもの欧州に対する一極覇権的な行動によるものでした。(※独仏が)合意の保証人であったにもかかわらず、ヨーロッパを完全に役立たずの脇役として扱ったのです。
トランプは、軍備増強を勝ち取りました(※オバマが紛争の激化を恐れて最後まで承認しなかったウクライナに対する対戦車ミサイル等の殺傷兵器の供与が、第1期トランプ政権下の2017年12月に承認された)。
ドンバス地方では、ウクライナによる砲撃で、数千人の死者が出ました。そこに(停戦合意である)ミンスク合意2は、ありませんでした。
そして、バイデンが就任しました。繰り返しになりますが、私はこれらの人々を全員、知っています。
私は、かつて民主党員でした。私は今、厳格に無所属であることを誓っています。なぜなら、(民主党も共和党も)両者は同じだからです。
これは私自身のことです。民主党は時が経つにつれ、完全な好戦派となり、平和について語る声は、ひとつもありませんでした。ちょうど、あなた方(EU議会の)議員のほとんどと同じです。
同じやり方です。1991年の終わりと」。
14)バイデン大統領補佐官ジェイク・サリバンは、「心配するな、ジェフ、NATOはウクライナに拡大しない。戦争にはならない」と断言した! 米国外交は、他国と話し合わない、一方的な「非協力ゲーム理論」で動く!
「プーチンは、欧州の草案と米国の草案と、2つの安全保障協定草案について、最後の努力を議論で示しました。米国は、2021年12月15日、議論の俎上に載せました。
私は、ホワイトハウスにいるジェイク・サリバン(第29代国家安全保障問題担当大統領補佐官、在任:2021-2025)と1時間もの間、電話で話しました。
私は、ジェイクに『戦争を回避してくれ』と懇願しました。『戦争は回避できる。NATOがウクライナに拡大しないと宣言すればいいだけだ』と。
すると、彼は私に言いました。『NATOはウクライナに拡大しない。心配するな』と。
私は言いました。『ジェイク、それを公に言うべきだ』。
『いや、いや、いや、公には言えない』とジェイクは言いました。
『起こるはずのない戦争になるぞ』
『心配するな、ジェフ、戦争にはならない』
彼らは、あまり賢い人達ではありませんでした。
私が、正直な意見を言えるのであれば、彼らはあまり賢い人達ではありません。
私は、40年以上も彼らと仕事をしてきました。彼らは、自分自身に話しかけるだけ。彼らは、他の誰とも話し合いません。
彼らは『非協力ゲーム理論』で遊んでいるのです。相手と話し合うことはせず、ただ戦略を練るだけです。これが、ゲーム理論の本質です。
それは、交渉の理論でもなければ、平和の理論でもありません。一方的な『非協力理論』です。形式的なゲーム理論を知っていますか。それが、彼らのやっていることです」。
15)IWJが検証レポートを出していた、ランド研究所の『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争』が、バイデン政権の戦略だった!
「それは、ランド研究所で始まりました。
2019年に出た、ランド研究所の論文に『ロシアをどうやって拡大するか(How do we extend Russia)』(※)というものがあるのを知っていますか?
バイデンが従った論文です。『どうやってロシアを困らせるか』。
文字通り、それが戦略でした。『どうやってロシアを困らせるか?
挑発し、分裂させ、政権交代や不安定化、経済危機を引き起こそうとしている』それが同盟国に対する態度です。冗談じゃない」。
- 米国の最も有力な軍事シンクタンクであるランド研究所による2019年のレポート『ロシアの拡張―有利な立場からの競争』には、現在進行中のウクライナ紛争の、米国の戦略シナリオが掲載されていた!? IWJは、全300ページに及ぶ報告書の抜粋仮訳を進めています!(日刊IWJガイド、2022年8月22日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220822#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51210#idx-3
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<検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争はランド研究所の青写真通り!? 米国ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアを拡張する―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その1)サマリー(概要)の抜粋の仮訳!(日刊IWJガイド、2022年12月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221210#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51634#idx-4
- <検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争はランド研究所の青写真通り!? 米国ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その2)「第3章経済的手段」の「手段1 石油輸出を妨げる」の全文仮訳(グラフ除く)!(日刊IWJガイド、2022年12月18日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221218#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51667#idx-2
- はじめに~<検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争はランド研究所の青写真通り!? 米国ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その3の前編)「第3章経済的手段」の「手段2 天然ガス輸出の抑制とパイプライン拡張の阻害」の全文仮訳(グラフ除く)!(日刊IWJガイド、2023.1.25号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230125#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51798#idx-1
- <検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争は米国ランド研究所の青写真通り!? ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その3の後編)「第3章経済的手段」の「手段2 天然ガス輸出の抑制とパイプライン拡張の阻害」の全文仮訳(グラフ除く)!(日刊IWJガイド、2023.2.8号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230208#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51852#idx-4
16)赤ん坊の地政学ですらない! NATOの最も愚かな考えは「開放政策」!
「そんなふうに、私はサリバンと、長くて苛立たしい電話をしました。私は凍えるような寒さの中で外に立っていました。たまたまスキーを楽しもうとしていて、そこにいたのです。
『ジェイク、戦争は起こすな』
『戦争なんて起こらないよ、ジェフ』
私達は、その翌月に起こったことをたくさん知っています。彼らは交渉を拒否したのです」。