【IWJ号外】元米国防副次官スティーブン・ブライエン、NATOが提供した長距離兵器のロシア領内への使用を米英が認めれば、「ロシアへの宣戦布告。他に解釈の余地はない。第3次世界大戦につながる」と警告! 2024.9.18

記事公開日:2024.9.18 テキスト
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(取材、文・IWJ編集部)

 9月16日の『日刊IWJガイド』でお伝えしたように、米英はウクライナにすでに提供している、ストームシャドーやATACMSといった長距離兵器を、ウクライナ軍がロシア領内への攻撃に使用することを、非公式に認めたと報じられています。

 これに対してロシアのプーチン大統領は、「実際に長距離兵器による攻撃の標的を定めるには、NATO軍の衛星からの情報が必要であり、そうした情報はNATOの軍人にしか入力できない」と指摘して、長距離兵器の実戦使用は、「NATO諸国、米国、欧州諸国が、ウクライナ紛争に直接参加することになる。もちろん、これらの国々の直接参加は、紛争の本質、性質そのものを大きく変えることになる」と述べ、ウクライナとロシアの2国間の争いとはいえなくなり、欧米諸国とロシアの、世界大戦級の戦争となると、強い警告を発しました。

※はじめに~第3次世界大戦直前の危機! 米英がウクライナに提供した長距離ミサイルでのロシア領内攻撃を許可! しかしロシアのプーチン大統領の「長距離兵器の提供国もウクライナと同じく共同交戦国とみなして相応に報復する」との発言に怖気付いた英スターマー首相は、公表直前に許可を「撤回」!? しかも英国を焚きつけてきた米バイデン大統領は、英国だけを生贄にしようと騙していた可能性が! これはまだ米英の最終決定ではない! まだまだ続く第3次世界大戦の危機を、日本の大手メディアは一切報じず!(日刊IWJガイド、2024年9月16日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240916#idx-1
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 元米国防副次官のスティーブン・ブライエン氏は、NATO諸国が提供した長距離兵器のロシア領内への使用を米英が認めれば、それはすなわち「ワシントンとその傀儡であるNATO加盟国は、ロシアに宣戦布告したのだ」「他に解釈の余地はない」と、断言しています。

 「これは米国とNATOにとって最も危険な一歩であり、第3次世界大戦につながるだろう」と予言するブライエン氏は、ウクライナが11月の大統領選より前に、ロシアに敗北する可能性があると指摘しています。

 ロシア軍によるウクライナのインフラ破壊によって、電力やエネルギーが不足し、この冬までにウクライナ軍が戦えなくなることを見越したゼレンスキー氏としては、何としてもNATOを直接戦争に引きずり込みたい、という思惑があります。そうなれば、欧米対ロシアという構図となり、形勢不利は一挙に逆転するだろう、という狙いですが、多勢に無勢となったその時には、ロシアは核兵器を、欧州だけでなく、米本土に対しても使う可能性があります。

 ブライエン氏は、「ワシントンの人々は、ロシアの核攻撃を阻止できる大陸防空能力を米国がほとんど持っていないことを理解すべきである」と警告しています。言いかえるならば、米国の政治エリート達は、自分の頭上から降ってくるロシアからの核ミサイルを防ぐ手立てがほとんどないことを、よくわかっていない、ということです。無知と思考停止と想像力の欠如は恐ろしいものであります。

 以下、ブライエン氏の「迫り来る大きな変化:NATOはロシアとの戦争を開始するのか? 英国はロシアを爆破し、戦争を『勝利』させたいと考えている」を、IWJが全文仮訳・粗訳しました。どうぞ、お読みください。


迫り来る大きな変化:NATOはロシアとの戦争を開始するのか?
英国はロシアを爆破し、戦争を「勝利」させたいと考えている

スティーブン・ブライエン
2024年9月13日

 他に解釈の余地はない。

 ワシントンとその傀儡であるNATO加盟国は、ロシアに宣戦布告したのだ。

 ゼレンスキーがワシントンを訪問し、ロシア国内の標的について合意するということは、そのことを直接的に意味している。

 これは非常識で無謀な動きであると表現するのは、控え目な表現である。これは米国とNATOにとって最も危険な一歩であり、第3次世界大戦につながるだろう。

 ロシアへの長距離ミサイル使用を「正当化」するようなゴミ情報は、信じないことだ。

 プーチン大統領は、ウクライナがミサイルを保有する一方で、NATOの要員がミサイルを発射し、ロシア領をカバーする上空の衛星から得た標的データを挿入することも指摘している。これらの衛星は、米国のものである。

 今後予定されているゼレンスキーとバイデンの会談には、ハリスも同席すべきであり、そうすれば彼女は戦争開始の全責任を負うことになる。

 その結果がどうなるかは、誰にもわからない。

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