【IWJ号外】スコット・リッター氏が暴く!(後半) ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、政治的な成功を収めた! 2023.11.22

記事公開日:2023.11.22 テキスト
このエントリーをはてなブックマークに追加

(文・IWJ編集部)

特集 中東
※新春特設のために期間限定でフルオープンにします。

IWJ代表の岩上安身です。

 10月7日に起きた「ハマスの奇襲攻撃」の際、音楽祭会場にいたイスラエル民間人を殺害していたのは、ハマスだけではなく、イスラエル軍だった、という衝撃の情報が出てきました!

 11月14日、元国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)主任査察官のスコット・リッター氏が、「10月7日のハマスによるイスラエル攻撃――今世紀最も成功した軍事襲撃」を発表し、レイム音楽祭襲撃事件(別名「レイムの大虐殺」)において、「10月7日にイスラエル人を最も殺したのは、ハマスや他のパレスチナ人武装組織ではなく、イスラエル軍そのものであることが判明した」と主張しました。

 イスラエル国防軍もまた、自国の市民を殺害していたのであれば、今、イスラエルが行っているガザ地区の包囲・地上作戦の「正当性」は一切なくなります。

 自国民を殺しておいて、ハマスに罪をなすりつけ、「報復」と称してハマスだけでなく、罪のないパレスチナの民間人を無差別大量虐殺し続けているのですから、これが事実なら「悪魔の所業」です!

 IWJはこのスコット・リッター氏の記事を仮訳・粗訳し、前後2回に分け、前半を11月21日に【IWJ号外】として配信しました。

 本日お届けするのは、その続きの後半になります。

 リッター氏は、「最も極端な政治的シオニズムの支持者」であるイスラエルのネタニヤフ首相が、アッバス大統領率いるパレスチナ自治政府を弱体化させる(パレスチナ独立国家の実現を阻止する)ために、「過去20年間にわたり、ハマスの政治組織としての成長を促進してきた」と指摘しています。

 さらに湾岸諸国との関係正常化・アブラハム合意(※IWJ注1)に続く、サウジアラビアとの関係正常化で「パレスチナ独立国家の棺に最後の釘を刺す行為となるはずだった」が、10月7日のハマスの襲撃で「水の泡となった」と述べています。

(※IWJ注1)アブラハム合意:
 アブラハム和平協定合意。
 2020年8月13日に、ドナルド・トランプ米大統領の主導で、アラブ首長国連邦とイスラエルとの間で締結された平和条約及び国交正常化合意。
 その後、スーダンやモロッコと、イスラエルとの間で結ばれた関係正常化も含めて、アブラハム合意と呼ぶ場合もある。
・はじめに~イスラエルによるガザ侵攻で、インド、UAE、イスラエル、EUを結ぶ「インド・中東・欧州経済回廊」構想が頓挫! イスラエルに連帯を示したインドにとって、湾岸アラブ諸国も重要な存在! ガザで虐殺が行われている以上、シオニズムを批判したガンジーの警告に従い、インド政府はイスラエルを非難すべき!!(日刊IWJガイド、2023年11月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231108#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52918#idx-1

 リッター氏は、10月7日のハマスの襲撃をきっかけに、イスラエルとの関係正常化に向かっていた湾岸諸国ばかりか、最大のイスラエル支援国である米国までもが2国家解決(パレスチナ国家の樹立)を口にしていることを指摘し、「ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、今世紀で最も成功した軍事襲撃」だと評しています。これは、「軍事的に成功した」というよりも、「政治的な成果を収めた」という意味と受け取るべきでしょう。

 以下、スコット・リッター氏による「10月7日のハマスによるイスラエル攻撃――今世紀最も成功した軍事襲撃」の全文仮訳の後半を、ご紹介します。


10月7日のハマスによるイスラエル攻撃(後半)
今世紀最も成功した軍事襲撃

スコット・リッター
スコット・リッター号外(2023年11月14日)

 「ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、政治生命を賭けて戦っている。彼はすでに自ら招いた危機に直面しており、イスラエル司法をクネセト(※国会)の管理下に置く形で、イスラエル基本法を書き換える法案を強行採決し、事実上、司法の、独立した、しかし平等な政府機関としての地位を消滅させた(イスラエルが『中東で最も偉大な民主主義国』であるというのは、この程度のことである)。

 この行為(※ネタニヤフの司法改革=司法の弱体化)に対して、何十万人ものデモ隊が街頭でネタニヤフ首相を糾弾し、イスラエルは内戦寸前にまで陥った。

 ネタニヤフ首相の行動がさらに卑劣なのは、イスラエルの裁判制度が、もしネタニヤフ首相が有罪になれば(その可能性は高いが)何年も刑務所に入ることになる、いくつかの信憑性の高い汚職疑惑で彼を裁くのを阻止するための、剥き出しの権力闘争に過ぎなかったからだ。

 ネタニヤフ首相は、自らをイスラエルの最高の擁護者であり、イスラエルが海外で直面する脅威と、それらへの最善の対応方法の専門家であると自称していた。ネタニヤフ首相は、イランの核開発問題では、イランとの軍事対決を公然と主張してきた。

 ネタニヤフ首相はまた、最も極端な政治的シオニズムの支持者であり、ヨルダン川西岸でのイスラエル入植地の拡大を推進してきた。聖書の時代を反映した『大イスラエル』(※IWJ注2)を創造する全体的な計画の一環として、パレスチナ人を強制的に家や村から追い出す戦術を用いて、(※パレスチナ人の自治区であるはずの)ヨルダン川西岸地域における、イスラエル入植地の拡大を推進してきた。この入植地では、パレスチナ人を家や村から強制的に追放する戦術が用いられている」。

(※IWJ注2)大イスラエル:
 旧約聖書に登場する古代ユダヤ=イスラエル王国の最大版図を意味する「エレツ・イスラエル」(イスラエルの土地)を指す。
 「エレツ・イスラエル」は、最大でナイル川とユーフラテス川の間をすべて含むとされる。イスラエル国旗の上下の2本の青い線は、ユダヤ教の男性が礼拝の際に用いるタリートと呼ばれる肩掛けの帯を表しているとされるが、それぞれ2つの川を示すという説もある。
大イスラエル主義(コトバンク)
イスラエルの国旗(Wikipedia)

<ここから特別公開中>

 「この『大イスラエル』の夢を達成するためのネタニヤフ首相の戦略の一部は、パレスチナの人々とその政府を、無力なレベルにまでに弱体化させ、パレスチナ独立国家を手に入れるという彼らの夢の実現を阻止することである。

 この戦略を進めるために、ネタニヤフ首相は過去20年間にわたり、ハマスの政治組織としての成長を促進してきた。

 この支援の目的は単純である。ネタニヤフ首相はハマスを促進することで、マフムード・アッバス大統領が率いるパレスチナ人の統治機関であるパレスチナ自治政府を弱体化させているのだ。

 ネタニヤフ首相の計画は、功を奏してきた。2020年9月、ネタニヤフ首相は、アバラハム合意に署名した。アブラハム合意は、当時のドナルド・トランプ大統領の政権が仲介した、イスラエルと複数の湾岸アラブ諸国との関係正常化を求める一連の二国間協定である。これは、すべて、独立国(※パレスチナ独立国家)を犠牲にすることで進められた。

 10月7日のハマスの攻撃に先立ち、イスラエルはサウジアラビアとの関係の正常化の瀬戸際にあったが、これはパレスチナ独立国家の棺に最後の釘を刺す行為となるはずだった。

 この(※パレスチナ独立国家を潰すという)点で、イスラエルが前進した主な理由のひとつは、ハマスとパレスチナ自治政府の間に政治的分裂を生じさせることに成功したことだ。

 しかし10月7日、ハマスがイスラエル国防軍に対して勝利を達成したことで、この成功は水の泡となった。この勝利をもたらした正確な手段については、また別の機会に取り上げる。しかし、この勝利の基本的な要素は、十分に達成されている。

 ハマスがイスラエルの誇る情報機関を事実上無力化し、この規模の攻撃の可能性を覆い隠した。

 攻撃発生時、ハマスは、イスラエル国防軍が攻撃に備えて出動するために依存していた監視・通信ノードそのものを正確に攻撃することができた。

 ハマスが(※ガザを囲む)防壁沿いに駐留するイスラエル軍兵士を、攻撃の立ち上がりに撃破した。ゴラニ旅団の2個大隊が敗走し、他の自慢のイスラエル国防軍の部隊も敗走した。

 ハマス側は、ガザ師団司令部、現地の情報拠点、その他の主要な指揮統制施設を残忍なまでに正確に攻撃し、(※イスラエルにとって)5分で済むはずの対応時間を何時間にも引き伸ばした。ハマスにとっては、人質を取るという主要な目的を遂行するのに、十分すぎるほどの時間だった。彼らはこれを極めて熟練した形で行い、230人以上のイスラエル軍人と民間人を連れてガザに帰還したのだ。

 (※米国の)海兵隊は『襲撃(raid)』を、『情報の確保、敵の混乱、敵の施設の破壊を目的として、敵地に迅速に侵入する作戦で、通常は小規模なもの』と定義している。『与えられた任務の完了後、計画的な撤退をもって終了する』と定義している。

 これはまさに、ハマスが10月7日に行ったことだ。

 この襲撃の目的は何だったのか? ハマスによれば、10月7日の襲撃の目的は3つあった。

 第1に、アバラハム合意で定義されていない、祖国についてのパレスチナ人の権利を再確認すること。

 第2に、イスラエルによって囚われの身となっている1万人以上のパレスチナ人を解放すること。ほとんどの場合は、罪で起訴されておらず、適正な手続きの概念もない(※IWJ注3)」。

(※IWJ注3)ほとんどの場合は、罪で起訴されておらず、適正な手続きの概念もない:
 多くのパレスチナ人が、イスラエル国防軍に一方的に逮捕され、適正な手続きもなく勾留され、拷問を受けることも少なくない。捕虜となったパレスチナ人は、裁判で自らの言い分を表明する機会も奪われている。

 「第3に、過去何年にもわたってイスラエルの治安部隊によって何度も冒涜されてきた、イスラム教の第3の聖地であるエルサレムのアル・アクサ・モスク(※IWJ注4)の神聖さを取り戻すことである」。

(※IWJ注4)アル・アクサ・モスク:
 エルサレム旧市街の「神殿の丘」にあるモスク。
 705年から709年にかけて建設された、イスラム最初期のモスク。
 ハマスの司令官モハメド・デイフ氏は、10月7日のイスラエル襲撃を「アル・アクサ洪水作戦」と命名し、イスラエルによるアル・アクサ・モスクへの占領、抑圧、不法入植、冒涜に対する報復として開始したと表明している。
・「ヨム・キプール」戦争から50年、イスラエルの安全保障に衝撃! パレスチナを実効支配するハマスが「アル・アクサの嵐作戦」を展開、イスラエルに奇襲! イスラエルはハマスに宣戦布告、「鉄の剣作戦」を展開! ネタニヤフ首相は「我々は今戦争中だ」と国民に檄! ハマスの、3500発以上のロケット弾をイスラエルに打ち込むと同時に陸上部隊をイスラエル南部に侵攻させるという複合作戦について、「背景にいるのはイラン」だとイスラエル側は非難! イランから支援を受けるヒズボラも参戦! 中国は即時停戦を主張! 中東における米国の存在感の低下が露呈!(日刊IWJガイド、2023年10月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52827#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52827

 「これらの目標を達成するために、10月7日の襲撃は勝利に必要な条件を整える必要があった。すなわち、イスラエル側が、ガザの民間人に対する集団懲罰のダヒヤ・ドクトリン(※IWJ注5)の実施と、事実上ハマスの待ち伏せに誘い込むガザへの地上攻撃を組み合わせるであろうという予測可能な結果を誘発するために、十分な屈辱をイスラエルに与えることである」。

(※IWJ注5)ダヒヤ・ドクトリン:
 戦闘員の行動に対して、民間人全体に責任を負わせる考え方。標的とする住民全体に深刻な苦痛を与えるために、民間人や民間インフラを意図的に標的にし、標的地域内のあらゆる敵を殲滅することをめざす。
 2006年のレバノン戦争で、イスラエル軍がヒズボラ戦闘員への報復として、西ベイルートのダヒヤ地区全体を破壊したことから、ダヒヤ・ドクトリンと呼ばれる。
・2006年のレバノン戦争で、イスラエル軍がヒズボラ戦闘員殲滅のために、国際人道法を無視して西ベイルートのダヒヤ地区全体を破壊した「ダヒヤ・ドクトリン」! イスラエル軍はこの「ダヒヤ・ドクトリン」にもとづいて、ガザを攻撃! 元国連大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官のスコット・リッター氏は「『ダヒヤ・ドクトリン』は国家テロリズムに他ならない」と糾弾! イスラエルの自衛権も否定!!(日刊IWJガイド、2023.11.15日号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231115#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52935#idx-2

 「人質の拘束は、イスラエルが拘束している1万人の捕虜を解放するための交渉力をハマスに与えるためのものだった。

 イスラエルによるガザへの爆撃と侵攻は、目の前で繰り広げられている人道的災難に世界が反発し、イスラエルに対する国際的な反感を招く結果となった。

 世界中の主要都市の通りは、パレスチナ人民とパレスチナの国家樹立のためにデモを行う怒りに満ちた抗議者で溢れている。米国は現在、2国家間解決――これを阻止するためにアブラハム協定が考案された――が、中東和平のための唯一の道であると主張している。

 10月6日であれば、米国はこのようなことは決して言わなかっただろう。

 米国がこのような姿勢を示したのは、10月7日のハマスの襲撃があったからである。

 イスラエルは、ハマスの人質と、イスラエルが拘束しているある種の政治犯――女性や子どもたち――を含む囚人交換の可能性について、米国などと交渉している(そう、あなたが読んだ通りである。子どもたちだ。そして今、あなたは、イスラエルの子どもたちを人質に取るというハマスの決断の賢さを理解したはずだ)。

 10月7日のハマスの襲撃がなければ、このような可能性は決して生まれなかっただろう。

 そしてサウジアラビアでは、現代史上最多のイスラム諸国が集まり、ガザ危機について協議している(※IWJ注6)。最重要議題のひとつは、アル・アクサ・モスクの問題とイスラエルによる冒涜の終結である」。

(※IWJ注6)サウジアラビアでは、現代史上最多のイスラム諸国が集まり、ガザ危機について協議している:
 11月11日、サウジアラビアの首都リヤドで、アラブ諸国を中心に57ヶ国の首脳が集まり、アラブ連盟とイスラム協力機構の臨時合同首脳会議が開催された。
 その中には、サウジアラビアと敵対するイランのライシ大統領、トルコのエルドアン大統領、シリアのアサド大統領らも含まれていた。
 最終的な共同声明では、国際刑事裁判所(ICC)に「イスラエルによる戦争犯罪と人道に対する罪」を調査するように求めた。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は、パレスチナ人が「大量虐殺戦争」に直面していると訴え、イスラエルの「侵略」を終わらせるよう、米国に求めた。
※【第2弾! サウジで行われたアラブ連盟とイスラム協力機構の合同会議で「イスラエルによるガザ侵攻とパレスチナ住民への戦争犯罪、虐殺を強く非難する」と共同声明を発表!】一方、一部の国の妨害で、声明は「イスラエルへの直接的な停戦要求には踏み込まなかった」との情報も! パレスチナ人の死者は10日時点で子ども4506人、女性3027人、高齢者678人を含む1万1078人に!!(『CNN』、2023年11月11日)(日刊IWJガイド、2023年11月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231113#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52929#idx-6
・サウジなどイスラム諸国、ガザ戦争即時終結求める 臨時首脳会議(ロイター、2023年11月12日)
https://jp.reuters.com/world/security/YJFDO4O5Q5PHBM5JJL6DETZ2VU-2023-11-12/
・アラブとイスラム諸国の首脳ら、西側を非難 ガザの惨状めぐり(BBC、2023年11月17日)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67435861

 「これは、10月7日のハマスの襲撃がなければ、決して行われることのなかった議論である。

 10月7日のハマスの襲撃が、ガザの一般市民に対し、爆弾、砲弾、銃弾という形で残忍な逆襲の嵐を巻き起こしたことは、言うまでもない。彼らは、ほぼ80年にわたり、イスラエル人によって自らの祖国を否定されてきた人々である。イスラエル人は、1948年のナクバ(大惨事)という近現代史上最大の民族浄化行為のひとつによって、現在イスラエルと呼ばれる土地からパレスチナ人を暴力的に追い出したのだ。

 彼ら(※パレスチナ人)は、パレスチナ人の祖国という夢が実現する瞬間を待ち望みながら、イスラエルの占領者の手による数え切れないほどの収奪に苦しんできた人々である。

 彼らは、イスラエルが『大(エレツ)イスラエル』という概念を受け入れる人々によって統治されている限り、パレスチナ人の祖国が実現することはあり得ないことを知っている。そして、そのような人々を排除する唯一の方法は、彼らを政治的に打ち負かすことであり、彼らの政治的敗北を引き起こす唯一の方法は、彼らを軍事的に打ち負かすことであることを知っている。

 ハマスが、これを達成しつつある。

 しかし、支払わなければならない代償は重大である。フランスは1944年夏、ノルマンディーの解放を達成するために2万人の市民を失った。

 これまでのところ、ガザのパレスチナ市民は、イスラエル占領軍を軍事的に打ち負かす、ハマスが主導する取り組みのために、1万2000人の市民を失っている(※IWJ注7)」。

(※IWJ注7)1万2000人の市民を失っている:
 11月20日付『アルジャジーラ』によると、死者は1万3000人を突破した。国連は死者の70%が女性と子どもであると発表した。イスラエル軍は、アル・シファ病院の地下にハマスの総司令部があるという主張を十分に証明できないまま、次々と3つの国連学校、そしてインドネシア病院に攻撃を拡大している。
・【第1弾! ガザ保健省が死者を1万3000人(うち5500人が子ども)と発表! イスラエル軍はシファ病院下に坑道を発見したと主張!】病院爆撃、子どもや病人まで無慈悲な無差別殺戮を続ける「物理的根拠」を見つけたかのようにイスラエル軍は大げさに宣伝したが、『アルジャジーラ』の上級アナリストは「ガザのどこにでもあるトンネルの一つ」と一蹴! 理由がどうあれ、民間人の無差別ジェノサイドは決して許されない!(『アルジャジーラ』、2023年11月19日)(日刊IWJガイド、2023年11月21日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231121#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52950#idx-7

 「その代償は、これから数日、数週間とさらに高くなるだろう。

 しかし、パレスチナ人の祖国が実現する可能性があるならば、それは支払わなければならない代償なのである。

 パレスチナの人々の犠牲は、イスラエルがパレスチナの人々に対して行った堕落に対して、ごく少数の例外を除いて沈黙を守ってきたアラブ・イスラム世界に対応を迫っている。アブラハム合意によって、パレスチナ国家樹立の大義が議論されたとき、誰が何もしなかったのか(が問われている)。

 パレスチナの人々の苦しみがあったからこそ、今日、パレスチナの国家樹立という大義に注意を払う人がいるのである。

 あるいは、イスラエルに拘束されているパレスチナ人囚人の福祉である。

 あるいはアル・アクサ・モスクの神聖さである。

 これらはすべて、ハマスが10月7日に攻撃を開始する際に表明した目的である。

 そして、すべての目的は、今私たちが話している間に達成されつつある。

 ハマスの行動とパレスチナ人の犠牲が引き起こしたのである。

 これらの事柄が、ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、今世紀で最も成功した軍事襲撃にしているのだ」。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です