【IWJ号外】元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏が「『ワシントン・ポスト』はCIAの御用聞き!こんなニュース(ノルド・ストリーム爆破はウクライナ軍将校がやった)は、CIAのプロパガンダ!」 2023.11.21

記事公開日:2023.11.21 テキスト
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(文・IWJ編集部)

IWJ代表の岩上安身です。

 元CIA分析官で元国務省職員のラリー・ジョンソン氏が、ノルド・ストリーム爆破に関する『ワシントン・ポスト』の記事を徹底批判しました。IWJは、『スプートニク日本』と『スプートニク・インターナショナル』による、このインタビューを日刊IWJガイド11月16日号でお伝えしました。

・【第2弾! 元米情報局職員ラリー・ジョンソン氏 「米ワシントン・ポスト(WP)紙はCIAの御用口利き。こんなニュースは CIA のプロパガンダと受け止めるべき。水中爆破作戦の経験もない人物を作戦の黒幕に仕立てるなど、バカも甚だしい」】(『スプートニク日本』2023年11月15日ほか)
会員版:(日刊IWJガイド、2023.11.16日号)
非会員版:(日刊IWJガイド、2023.11.16日号)

 ラリー・ジョンソン氏は、上記のインタビューだけでなく、自身のブログでさらに詳細な内容を書き綴っています。『新アメリカ革命の息子』で、『ワシントン・ポスト』の記事と、『アトランティック』に掲載された著名ジャーナリストのアン・アップルバウム氏の記事を徹底批判しています。本日は、ジョンソン氏のブログをお届けします。

 ラリー・ジョンソン氏は、CIA分析官として4年間働いた後、国務省のテロ対策室に移りました。1993年、ジョンソンは政府の仕事を離れて民間部門に入り、以降、ビジネス・コンサルタントと諜報問題に関する評論家の二足のわらじで活動しています。これまで、『ニュース・アワー』や『ラリー・キング・ライブ』などのテレビ番組に出演し、解説を行っています。

 ジョンソン氏は、1990年代から諜報問題に関する評論活動を開始し、2001年7月、9月11日の同時多発テロの2ヶ月前、「減少するテロリストの脅威」と題する『ニューヨーク・タイムズ』の論説を執筆し、「テロリズムは米国が直面する最大の安全保障上の課題ではないし、そのように描写されるべきではない」と主張するなど、必ずしも常に状況に対する的確な評論を行ってきたわけではありません。

 しかし、2003年5月には、ブッシュ政権のイラク戦争遂行を強く批判し、2006年7月の『デイリー・コス』への投稿では、ジョンソン氏は元CIA分析官マイケル・ショイアー氏を厳しく批判しイスラエルのレバノン侵攻を「愚か」と呼ぶなど、一貫して、米国政権やイスラエルには批判的なスタンスを取っています。

 また、2008年5月16日には、『ノー・クォーター』に、ミシェル・オバマ氏が「ジェレマイア・ライトの教会で “白人 “に対して暴言を吐いている」テープが存在すると主張する記事を投稿したり、英国の信号諜報機関GCHQが、オバマ大統領からの命令で2016年の大統領選挙期間中にドナルド・トランプを盗聴していたと発言するなど、ジョンソン氏の発言内容には、検証が必要なものもあります。

 しかし、IWJは、ラリー・ジョンソン氏によるノルド・ストリーム爆破に関する『ワシントン・ポスト』のプロパガンダ記事の批判と『アトランティック』に掲載された著名ジャーナリストで歴史家のアン・アップルバウム氏の記事の批判には、妥当性があると判断し、【IWJ号外】としてお伝えするものです。

 以下から、ラリー・ジョンソン氏のブログの記事の仮訳・粗訳となります。

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 「今日の『ワシントン・ポスト』に、2022年9月にノルド・ストリーム・パイプラインを破壊したSSミノーの船長は、ザルジニーの手下の一人であるウクライナの悪党大佐だったという愉快な記事が掲載された。そう、あの男だ。ウクライナのロマン・チェルヴィンスキー大佐だ。やせっぽちで狂った感じがしてぱっとしない。

 『ワシントン・ポスト』は、こう報じている。

 「ウクライナやヨーロッパの政府関係者や、秘密作戦の詳細に詳しい人物によれば、ウクライナの諜報機関と深いつながりを持つウクライナ軍幹部が、昨年のノルド・ストリーム天然ガスパイプラインの爆破で中心的な役割を果たしていたという。

 この将校の役割は、ウクライナの軍部と治安指導部を、複数の犯罪捜査を生み出し、米国と西側の当局者がヨーロッパのエネルギー・インフラに対する危険な攻撃と呼んだ、物議を醸す破壊行為に結びつける、今日までの最も直接的な証拠となる。

 ウクライナの特殊作戦部隊に所属していた48歳の大佐ロマン・チェルヴィンスキーは、ノルド・ストリーム作戦の『調整役』であり、身分を偽ってヨットを借り、深海潜水装置を使ってガスパイプラインに爆発物を設置した6人組の後方支援とロジスティクスを管理していたと、彼の役割に詳しい関係者は語った。

 2022年9月26日、バルト海の下をロシアからドイツへと流れるノルトストリーム1号と2号のパイプラインで、3つの爆発が大規模な漏れを引き起こした。この攻撃により、冬が近づくにつれ、ネットワーク内の4つのガスリンクのうち無傷だったのは1つだけとなった。

 チェルヴィンスキーは、単独で行動したわけではなく、作戦を計画したわけでもなかった。チェルヴィンスキーは、ウクライナの高官から命令を受け、最終的にはウクライナ最高位の軍人であるヴァレリー・ザルジニー将軍に報告したと、作戦がどのように実行されたかに詳しい人々は語った。彼らは、ウクライナとの外交関係を緊張させ、米国政府高官からの反対を引き起こしている爆撃についての機密事項を話すために、匿名を条件に語った」。

 この『ワシントン・ポスト』の記事に対して、ラリー・ジョンソン氏は、記事の情報操作の意図について、「そうだ、これはザルジニー将軍の最終的な責任だ。(ゼレンスキー氏の責任ではない)」と、皮肉をこめつつ、しかし、ストレートにこの記事のもつ虚偽性と欺瞞について、厳しい批判を加えています!

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