【IWJ号外】元米国防副次官スティーブン・ブライエン氏が新記事「キエフのZデー」で「ウクライナが内部崩壊しつつある」、NATOとロシアの全面対決を導こうとする「ワシントンの政策は幻想だ」と痛烈批判! 2023.11.20

記事公開日:2023.11.20 テキスト
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(文・IWJ編集部)

 IWJ代表の岩上安身です。

 元米国防副次官(former Deputy Under Secretary of Defense)スティーブン・ブライエン氏が15日に公開した新記事「キエフのZデー」の全体像をご紹介します。この記事の一部は、『日刊IWJガイド』2023.11.18日号で引用しました。

 ブライエン氏は、「ウクライナが内部崩壊しつつある」と指摘、NATOとロシアの全面対決を導こうとする「ワシントンの政策は幻想だ」と痛烈に批判しています。

・【第1弾! ウクライナ政府高官は西側からの資金援助の20%~36%を横領! 軍事支援だけで日本円にして約3兆円から5兆円!】世界トップの汚職大国ウクライナに、カネや武器を注ぎ込む愚かしさ! 敗色濃厚なウクライナに対して、いつまでこの愚行を続けるのか!? 元米国防副長官は「ゼレンスキーの成功は接待と窃盗の基盤の上に成り立っている」と痛烈批判!(『タス通信』2023年11月16日ほか)
会員版:(日刊IWJガイド、2023.11.18日号)
非会員版:(日刊IWJガイド、2023.11.18日号)

 スティーブン・ブライエン氏は、リーハイ大学政府助教授、米国上院外交委員会上級参謀長、ユダヤ国家安全保障問題研究所所長、貿易安全保障政策担当国防次官代理などを歴任し、国防技術安全保障局の創設者および初代局長、デルタ・テック社の社長、フィンメカニカ・ノース・アメリカ(現レオナルド)の社長、および米国中国安全保障検討委員会の委員を務めました。

 ブライエン氏の主な著作は以下です。

・『聖地のセキュリティ: 教会、シナゴーグ、モスク、寺院のセキュリティ計画を構築する方法(Security for Holy Places: How to Build a Security Plan for Your Church, Synagogue, Mosque or Temple)』(2020年、モーガン・ジェームス出版)、
・『技術安全保障と国家力:勝者と敗者(Technology Security and National Power: Winners and Losers)』(2015年、トランザクションプレス)、
・『テクノロジー、セキュリティ、戦略(Technology, Security and Strategy)』 (ショシャナ・ブライアンとの共著、2015年、ルートレッジ)

 ブライエン氏は、「キエフのZデー」のなかで、いくつかの非常に興味深い指摘を行なっています。

・CIA長官ウィリアム・バーンズがキエフに訪問する15日は、キエフの「Zデー」(大きな転換点)になるだろう。

・ゼレンスキー大統領とウクライナ軍総司令官ザルジニー氏の間の分裂について「ウクライナが内部崩壊しつつある」と分析。

・ウクライナ軍の「大半は年配の男性、一部の女性、そして訓練を受けていない少年で構成されている」と暴露。

・ゼレンスキー政権の腐敗を「ゼレンスキーの成功は、キエフから露骨に独裁的な運営を行うことに加えて、接待と窃盗の基盤の上に成り立っている」と指摘。

・ゼレンスキー大統領とウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長が、ロシア領内を繰り返し攻撃したため、ロシアとの停戦交渉が困難になったと分析。

・ワシントンはそれでもウクライナのNATO加盟を望んでお理、NATOとロシアの全面対決を導こうとしている。

 ブライエン氏は「ワシントンの政策は幻想だ」と痛烈に批判しています。ぜひ、ご一読ください。

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 11月15日水曜日は、ウクライナ戦争のZデー(※IWJ注1)である。CIA長官ウィリアム・バーンズが、ゼレンスキーとの緊急極秘会談のためにキエフに降り立つ。なぜバーンズがウクライナへの緊急ミッションに参加するのだろうか? 問うてみる価値はあるだろう。

(※IWJ注1)Zデー:Zの日。最後の日。あるいは、新しい状況が始まるゼロの日、転換点、大きな区切り。

 その質問への答えは、ウクライナが内部崩壊しつつあるからである。

 ゼレンスキー政権の崩壊は驚くには値しない。ウクライナはあまりにも多くの犠牲者を出しおり、もはやこれ以上存続することはできない。

 ウクライナは、ロシアと交渉する方法を見つけるか、国内の反乱に直面するか、どちらかしかない。

 ゼレンスキーは、ウクライナのヴァレリー・ザルジニー将軍(※IWJ注2)を逮捕し、粛清するための舞台を整えようとしている。彼はザルジニーと関係の深い3人の将軍を解雇することで準備を整えるだろう(ザルジニーの最側近はすでに殺害されている)(※IWJ注3)。

(※IWJ注2)ヴァレリー・ザルジニー将軍:ウクライナ軍最高司令官。『エコノミスト』に論文を寄稿(11月1日)し、戦闘はもはや膠着状態にあり「膠着状態が続けば敗戦する」と明かした。この告発はゼレンスキー大統領の不興を買った。

・ウクライナは内部分裂! ザルジニー司令官とゼレンスキー大統領が対立!「一体、将軍とは国家の助け役である。助け役が(君主と)親密であれば国家は必ず強くなるが、助け役が(主君と)すきがあるのでは国家は必ず弱くなる」(孫子)ウクライナ国家敗戦の最後の決定打か! さらに、ウクライナ優勢であるかのような偏向報道を続けてきて、ここへきて急に報道姿勢を掌返ししたTBS『報道1930』が無意識のうちに自衛隊の重要な真実を暴露!
会員版:(日刊IWJガイド、2023.11.16日号)
非会員版:(日刊IWJガイド、2023.11.16日号)

(※IWJ注3)ザルジニーの最側近はすでに殺害されている:
ザルジニー司令官が自身の「補佐官であり親友」という、ゲンナディー・チャチャコフ少佐は、11月6日、誕生日に手榴弾が入った贈り物の箱を受け取り、チャスチャコフ氏の13歳の息子が手榴弾の1つを手に取ったため、チャスチャコフ氏が手榴弾を奪った際に、手榴弾のリングが引き抜かれ爆発、チャスチャコフ氏は死亡、息子は重症で治療中だと『CNN』などが7日報じた。

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