2023年7月22日(土)午後2時より京都市下京区のキャンパスプラザ京都にて、平和のための京都の戦争展実行委員会、立命館大学社会システム研究所アジア社会研究会主催による、2023年(第43回)平和のための京都の戦争展「ウクライナ戦争と台湾有事」が開催され、孫崎享氏(外交評論家、元外務省国際情報局長)が講演をした。
孫崎氏は、戦後の日本とアメリカの同盟関係、ウクライナとロシア、NATOとの対立、中国に対するアメリカの、日本、韓国を巻き込んだ覇権争いの状況などを解説した。
「歴史を顧みると、権力構造のなか、ナンバー1の座がナンバー2に脅かされると戦争に発展することが多かった。今、アメリカは中国に追い抜かれないか、とても焦っているのではないか」と米中戦争の勃発を危惧し、「アメリカは中国に勝てないという分析結果は明らかになっている。だから、日本を戦場にし、生贄にすることで、世界の国々の感情を反中にさせる目的に利用しようとしているとも思う」と警鐘を鳴らした。
また、「故安倍首相はプーチン大統領と密接にかかわり、プーチン大統領の思惑を知っていた。それで銃撃されたのではないか」と自説を述べるなど、内容は多岐にわたった。