大手メディアが報じないウクライナ戦争とイラン戦争の実相! 岩上安身によるインタビュー第1223回ゲスト 日本安全保障フォーラム会長・矢野義昭元陸将補(中編) 2026.5.22

記事公開日:2026.6.4取材地: テキスト動画独自
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(文:IWJ編集部)

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 岩上安身は2026年5月22日、日本安全保障フォーラム会長の矢野義昭元陸将補に、インタビューを行った。

 中編では、トランプ政権がイラン戦争を決断した背景には、キリスト教福音派などのキリスト教シオニストや、米国内のイスラエル・ロビーの存在があることを指摘した。

 矢野氏は、「キリスト教原理主義者って、福音派というのは、米国内に7000万人とも、もっと数が多いともいわれている」と指摘し、以下のように述べた。

 「その票田たるや、トランプさんとしては強固な岩盤ですからね。やはり、逆らうことはできないでしょうし。

 もう(娘婿のクシュナーはじめ)一家そろってシオニスト。イスラエル・ロビーと、完全に癒着していますからね。

 あと、選挙資金の問題もありますから。共和党支持者のユダヤ系大富豪がいて、彼らがお金を何億ドル単位で出していますから、その資金も必要だということもあるでしょう。アデルソンが、その典型ですけど」。

 矢野氏は、イスラエル・ロビーについて、「大統領選挙の政治献金では、寄付の上限がないようなシステムを持っていること自体、おかしいと思う。完全な金権政治に堕落している」と批判した。

 さらに、シオニストが掲げる「大イスラエル主義」について、矢野氏は「聖書に書かれている『ナイル川からユーフラテス川まで』というものです。要するに、『大イスラエル主義』の本音というのは、まさに(ネタニヤフ首相が主張する)『呪われた土地』(イラン、イラク、シリア)全土すべてをユダヤで清めるという、そういう発想です」と述べた。

 矢野氏は、「大イスラエル主義」が「旧約聖書の選民思想の流れの中にある」と指摘し、「だから、(ヨーロッパのキリスト教徒が)南北アメリカを征服した時、先住民にキリスト教への改宗を迫り、応じなければ皆殺しにした」「一神教の怖いところ」だと述べた。

 続いて、「ホルムズ海峡閉鎖が世界経済に与える打撃」と題して、イラン戦争について振り返った。

 矢野氏は、イスラエルの防空システムが、イランの攻撃に対してまったく無力だったことを、次のように指摘している。

 「アイアンドームは、だいたい音速の4から5倍くらいが(迎撃の)限界なんです。極超音速ミサイルは、音速の5倍から10倍以上のスピードで突入してくるので、原理的にいっても迎撃できないです。

 さらに、自由落下ではなくて、ふらふらと軌道しながら入ってくるんです。だから、未来の位置がぜんぜん読めないので、迎撃ミサイルが命中するように誘導できないんです。

 PAC3も、調べてみると、1発も当たっていないことが明らかになりました。

 実は、湾岸戦争の時のスカッドミサイルの時でさえ、スカッドの弾道に対しては1発も命中していない。もうすでに、そういう状況でした」。

 矢野氏は、当時多国籍軍が「破壊した」と主張したミサイルの大半がデコイ(偽物)で、本物は地下に隠されていたため、「実際には1割か2割しか破壊できていなかった」と明らかにした。

 その上で矢野氏は、今回のイランの場合も「数10年をかけて地下に基地を掘って、それを高速道路や鉄道で結んでいる。地下にミサイルの製造工場まである」と述べ、「壊滅的な打撃を与えた」とするトランプ政権の主張を否定した。

 また、ホルムズ海峡付近に空母打撃群を派遣している米国に対し、ミサイルで攻撃を受ける可能性があるので、それ以上は近づけないことを指摘し、「空母はもう、過去の遺物です。戦車も、空母も、有人戦闘機も、過去の兵器システムです」と断じた。

■【エッセンス版・2】岩上安身による矢野義昭氏インタビュー

■【エッセンス版・3】岩上安身による矢野義昭氏インタビュー

  • 日時 2026年5月22日(金)14:00~17:00
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

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