「トランプ大統領がイランにやったことは『侵略』じゃなくて何なのですか?」〜3.27 日露関係改善はイラン危機から日本を救う! ウクライナ戦争の実態 田中健之氏ドンバス公式訪問報告会 2026.3.27

記事公開日:2026.4.5取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2026年3月27日午後3時より、東京都千代田区の衆議院第1議員会館にて、日本の歴史家・評論家である田中健之氏が会長を務める日露善隣協会の主催により、「日露関係改善はイラン危機から日本を救う! 欧米が仕掛けたウクライナ戦争の実態 ドンバス公式訪問報告会」が開催された。田中氏は、『天使の並木道 ──ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録』(ヒカルランド、2024年)の著者である。

 在日ロシア大使館・公使参事官のS.I.クズネツォフ氏、そして、元衆議院議員で、減税日本・ゆうこく連合代表の原口一博氏などが来賓として招かれた。会場には100名を超える参加者が押し寄せたため、結局、会場に入れない参加者が発生するほどの盛況ぶりだった。

 原口氏のYouTubeチャンネルには、関連の動画がアップされている。

 報告会は、2部構成となっており、第1部が田中氏のドンバス公式訪問についての報告会、そして第2部は、オリバー・ストーン監督作品『ウクライナ・オン・ファイヤー』の上映会が行われた。

 同映画は、YouTubeにて日本語字幕版がアップされている。興味のある方は以下のURLを参照いただきたい。

 冒頭、参加者への挨拶の中で、田中氏は、日露関係・日米関係、そして、日本の政治の現状について、自らの考えを語った。

 田中氏の挨拶を読んでいただければ、メインプログラムである「ドンバス公式訪問報告」への理解がより深まると思われる。その前半部分を、以下に掲載する。

 「ドンバス公式訪問報告」は、どうぞ動画で御覧いただきたい。

田中氏「非常にうれしいですね。色々な多才な方々(の参加)です。ロシアというものを考えていかなきゃいけない。日本にとって大事な国。

 今、アメリカがイランを攻めましたよね。イランの元首まで殺した。あれは、『侵略』じゃなくて何なんでしょうか。私は、おかしいと思いますよね。誰も制裁を科さない。何も科さない。

 ドンバスの問題を今日はゆっくり話しますけども、8年間、8年間ですよ、虐殺され続けて。同じウクライナ国民(ロシア系)が、ウクライナ政府によって、殺され続けて。

 そして、ミンスクというところで合意があって、内戦はしないようにしながらも、実はその8年間、ずっとアメリカとEUは(ウクライナ政府を)援助し続けて、軍事的に拡大していくわけですよね。

 拡大していった中で、どうなったのか?

 我慢して、我慢した。ロシアはちゃんと言うことを聞いて、待ってたんです。ちゃんと収まることを。

 でも、2022年の2月に4000発以上のミサイルを(ドンバスに)撃ち込まれた(※)。国連にも提起した。それで、同じ国の国民が殺される戦闘を止めようと思って、やむにやまれず、特別軍事作戦を開始したのが、2022年の2月だった」。

 田中氏の挨拶は、続く。

 「それをすぐに、日本政府は『侵略』と言った。『侵略をした』、『侵略』と言ったんです。

 じゃあ、アメリカのトランプ大統領がやったことは『侵略』じゃなくて、何なんですか? おかしいじゃないですか。

 トランプ大統領のことを期待したり、支援する人が、保守的な人の中にいるけれども、私はそうは思わないですけどね。アメリカという国の体質。

 ロシアは何で(日本に)制裁を課したのか? ロシアに対する制裁は、日本から始めてますよ。要するに、西側と同調して。ロシアはそれに対して、仕方なしに応えた。

 例えば、サハリン2の問題。これもあとで話そうと思ってましたが、先に話しますね。

 大騒ぎになったんです。日本は、ロシアから追い出されるんじゃないか。だけど、ロシアは追い出してないですよ。(英エネルギー王手)シェルだけ追い出した。シェル飛ばしのためだけの、新しい枠組みを作った(※)。

 ロシアは、日本に対して、制裁だから、簡単にはガスは出さない。でも、サンプルという形で、タダで出しているんですよ。タダで。

 逆に、サハリンからの天然ガスは、ロシアからの恩恵で、タダで頂いている。日露関係が一番悪い中でも」。

(※)2022年7月の大統領令で、既存の運営会社(外資含む)からロシア国内の新会社へ資産を移管する、サハリン2の新たな運営枠組みを創設した。
 この措置により、シェルをはじめとする既存の外資を含む運営会社は、新会社への参加申請が必要となり、ロシア政府が承認しなければ権益を失うことになった。
 サハリン2の権益は、ロシアのガスプロムが50%+1株、英国のシェルが27.5%−1株、三井物産が12.5%、三菱商事が10.0%保有していた。シェルは撤退したが、三井物産と三菱商事はロシア政府の承認を得て、権益を維持している。

 田中氏は、サハリン2の日本企業の権益を守ったロシアに対し、日本の政治家が一方的にロシアを「侵略」と非難することへの違和感を語りました。

 「岸田(文雄元総理)という人はね、まあ、その辺の議員会館にいるんでしょうけど、すぐ、ロシアのことを『侵略』と言った(※)。

 『侵略』じゃないんですよ。(ロシアは)自分の国を守るため、自分の民族を守るために、国連憲章にもとづいて出てきた。それを『侵略』と言った。

 アメリカに対しては、世界中、どこかで言っていますか?『トランプ、あなたは「侵略」だ。あなたはおかしい』。今の(日本の)女性首相は、何て言ったか?『トランプさんこそ、平和の使者だ』みたいなことを言った。まったく逆じゃないか、ということです。私はそう思う。

 日本という国は、戦争に負けてから80数年間、ずっとアメリカの下にいる。日米同盟なんかない。あるのは、日米安保条約と地位協定しかない」。

 岩上安身は、2023年2月24日の総理会見で、岸田総理に対して、対露制裁のおかしさを問いただした。その後、10年以上参加することができていた、総理会見から排除された。

 2022年3月16日の総理会見では、岸田総理(当時)に、ウクライナ紛争によって「戦時に原発が攻撃されるリスクが現実化」したことについての見解を問いただしたが、岸田総理は正面から答えることはなかった。

 IWJ記者も2024年、上川陽子外務大臣に、対露制裁の見直しをしないのか、と迫ったが、「G7を始めとする国際社会と連携し厳しい制裁を講じていく」などという回答であった。

 IWJ記者は、今年3月、茂木敏充外務大臣に対露制裁の見直しについて質問したが、茂木大臣は「私の考えとは異なっている」などと答弁した。

  • 岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!「ノルドストリームの爆破を行なったのは、米国のバイデン政権とノルウェーというスクープ記事が事実なら、同盟国ドイツへの重大な背信行為! 米国は誠実な同盟国なのか!? 自衛隊の指揮権まで渡していいのか!?」との質問に対し、岸田総理は「多くの国々が関与を明確に否定している」と、独立した国際調査を要求するロシアを無視する一方的な欧米支持! さらに「自衛隊と米軍は独立した指揮系統に従って行動をする」と主張! 本当だろうか!?(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
    会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230225#idx-1
    非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1

 報告会の詳細については、全編動画を御覧いただきたい。

 なお、近日中に、田中健之氏には、岩上安身がインタビューを行う予定である。過去の岩上安身による田中健之氏インタビューは、以下の通り。

■全編動画 PART1

■全編動画 PART 2

■全編動画 PART 3

  • 日時 2026年3月27日(金)15:00~20:00
    第一部:ドンバス訪問報告会(30分休憩)第二部:オリバー・ストーン監督作品「ウクライナ・オン・ファイヤー」上映
  • 場所 衆議院第一議員会館 第6会議室(東京都千代田区)
  • 主催 日露善隣協會

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