解釈改憲による集団的自衛権行使の容認に反対 福島氏・山本氏「世論への働きかけが必要」 2014.3.27

記事公開日:2014.3.31取材地: テキスト動画

 安倍内閣は、憲法の解釈見直しによって集団的自衛権の行使を容認しようと進めている。2014年3月27日(木)、東京・千代田区の外国特派員協会において「集団的自衛権行使に反対する記者会見」が行われ、福島みずほ氏と山本太郎氏が、集団的自衛権行使容認に対する反対を述べ、世論に働きかけるよう訴えた。


9条神話に浸るリベラル派は安倍政権に勝てない! ~君島東彦氏、護憲「理論再構築」を促す 2014.3.15

記事公開日:2014.3.15取材地: テキスト動画

 2014年3月15日、京都市上京区の同志社大学鳥丸キャンパスで、京都96条の会主催「第2回憲法サロン 護憲論はガラパゴス化していないか」が行われ、立命館大学教授の君島東彦(きみじま・あきひこ)氏が登壇した。

 憲法学と平和学が専門の君島氏は、「戦後の日本では、常に憲法改正の議論が行われていたが、今みたいに盛り上がった時期は、過去には何度もない」とし、「現在、改憲を巡っては、いろいろな意見が出されているが、核心は9条2項(戦力の不保持)の改正だ。ちなみに、9条の1項(戦争の放棄)は常識であり、変えることはない」と語った。


「知る権利が奪われ、国民主権は空洞化」 〜学習会「国家安全保障基本法と秘密保護法」 講師 飯島滋明氏 2014.3.6

記事公開日:2014.3.6取材地: テキスト動画

特集 秘密保護法|特集 憲法改正

 「戦争による最初の犠牲者は、情報である」──。2014年3月6日、名古屋市の愛知大学車道校舎にて、学習会「国家安全保障基本法と秘密保護法」が行われた。名古屋学院大学准教授の飯島滋明氏は、国家安全保障基本法と秘密保護法によって、国民主権が空洞化していく危険性を解説した。

 この春、安保法制懇(安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会)の報告書を提出し、憲法9条の解釈改憲により、集団的自衛権の行使容認に踏み切ろうとしている安倍政権。飯島氏は「国民が反対の意志を表明し、権力の暴走を抑えることが重要だ」と力を込めた。


【IWJブログ】大雪害に便乗しての改憲版「ショック・ドクトリン」~東日本を襲った大雪害を口実に議論される「人権の制限」 2014.3.3

記事公開日:2014.3.3 テキスト

特集 憲法改正

 「緊急時に財産権などの主権を停止する」――。

 これが安倍総理や一部野党の改憲勢力が、東日本を襲った大雪害から学んだ「大切な課題」らしい。

 2月24日の衆院予算委員会で、今回の大雪害を切り口にして行われた、安倍総理と日本維新の会・小沢鋭仁議員の質疑応答は、驚きの展開だった。大雪害の話から、「大災害時には国民主権を停止する必要がある」との議論に発展したのだ。


改憲になびく若者は「知識」が足りない ~谷口真由美氏「右だ左だ言う前にケンポーを読め!」 2014.1.25

記事公開日:2014.1.25取材地: テキスト動画

 2014年1月25日、京都市上京区の同志社大学で「第1回憲法サロン・黒帯教室『ケンポー読んだことありますか?』」が行われた。全日本おばちゃん党代表代行で、大阪国際大学准教授の谷口真由美氏が、京都96条の会代表の岡野八代氏とともに、「憲法」を学ぶ意義について、大学の授業のエピソードを紹介しつつ、歯に衣着せぬ口調でレクチャーした。

 なお、2人の対論は、憲法改正以外の時事問題にも及んでおり、沖縄の米軍基地問題に関するトークでは、辺野古の埋め立てを承認した仲井眞弘多沖縄県知事を擁護する発言も飛び出した。


あの草案には「安倍首相の譲歩」が加味されている ~中島岳志氏、自民党「改憲戦術」を読む 2013.12.15

記事公開日:2013.12.15取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 12月15日、滋賀県大津市のピアザ淡海ピアザホールで「憲法を考えるユースフォーラム2013」が行われ、コメンテーターの中島岳志氏(北海道大大学院准教授)が客席に向かって、「昨年4月に発表された『自民党改憲草案』に影響され過ぎるな」と呼びかけた。

 自民党改憲草案を巡っては、メディアや市民有志らが、すでに「公園で流行歌を大声で歌っただけで、公共の秩序を乱したことを理由に、逮捕されることもあり得る」などと、その危険性を訴えているが、中島氏は左派を中心にしたこうした動きは、一歩間違えれば「安倍改憲」の支援材料になってしまう、と警鐘を鳴らす。


「アメリカのペテンを見抜けない、われわれにも責任がある」 〜アーサーのペテン学講座 憲法を活かす力を蓄えるために 2013.11.18

記事公開日:2013.11.18取材地: テキスト動画

 「重要な情報を自ら取りにいくためには、社会にあふれるペテンを見抜く能力が求められる」──。

 2013年11月18日、東京の八王子市学園都市センターイベントホールにて、詩人で作家のアーサー・ビナード氏を講師に迎え、PLEASE NO WAR市民の会、I 女性会議(あい・じょせいかいぎ)八王子支部、館町ひとの会主催による「アーサーのペテン学講座 憲法を活かす力を蓄えるために」が行われた。


「世界に戦場がなくなったので、アメリカは日本本土を戦場にする気だ」 〜憲法フェスタ2013(第9回)「沖縄と憲法」伊波洋一 元宜野湾市長 講演 2013.11.17

記事公開日:2013.11.17取材地: テキスト動画
2013/11/17 【京都】憲法フェスタ2013(第9回)「沖縄と憲法」伊波洋一・元宜野湾市長 講演

 「沖縄戦の時、すでに前線基地として普天間基地が作られた。1996年、普天間基地の全面返還に合意する。だが、2013年4月5日、安倍政権の日米間合意で、普天間基地は2022年まで返還しないこととなった」──。


広渡清吾氏「憲法改正を『過半数民主主義』に委ねることは非常に危険」 〜「96条の会、発足記念シンポ」で安倍政権を激しく批判 2013.11.16

記事公開日:2013.11.16取材地: テキスト動画

特集 憲法改正
※2016年1月7日テキストを追加しました!

 11月16日、京都市伏見区の龍谷大深草キャンパスで行われた「京都96条の会、発足記念シンポジウム」では、専修大教授で元日本学術会議会長の広渡清吾氏が基調講演を担当した。

 日本の憲法にはドイツのそれのような、憲法の本質的内容の改正を防ぐ仕組みがないことを紹介した広渡氏は、「だからこそ、その時々の政権に、自分たちの政策に合わせて憲法を都合よく変えようとする意思が働く」と指摘。「96条の改正」という立憲主義の緩和がなされてはならないことを、何度も訴えた。


「憲法改悪を阻止するためには、イデオロギーを超えてつながろう」 〜宇都宮健児氏講演「憲法改悪を許さない!あなたが輝いて生きるために」 2013.11.9

記事公開日:2013.11.9取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 「一人ひとりは微力であっても、決して、無力ではない」──。

 2013年11月9日(土)、札幌市北区のエルプラザで、元日弁連会長の宇都宮健児弁護士を講師に招いて、第47回はたらく女性の全道集会「憲法改悪を許さない!あなたが輝いて生きるために」が行われた。

 講演の中で宇都宮氏は、原発や貧困格差、自民党の改憲草案などの問題点について解説した。


かがやけ憲法!全国縦断キャラバン2013 憲法キャラバン札幌集会・デモ 2013.10.29

記事公開日:2013.10.29取材地: 動画

 2013年10月29日(火)18時10分より、札幌市の大通公園西6丁目で全国労働組合総連合(全労連)主催による「かがやけ憲法!全国縦断キャラバン2013 憲法キャラバン札幌集会・デモ」が行われた。


「日本はアメリカの圧力を口実として、軍事大国になりたいのかもしれない」各国ゲストから厳しい声 ~9条国際会議 全体会 2013.10.13

記事公開日:2013.10.13取材地: テキスト動画

 「大砲を作ってる人たち、あんた方の正体は丸見えだよ」──。ジーン・マイラー氏は、ボブ・ディランの歌を引用して反戦を訴えた。

 2013年10月13日(金)10時より、大阪府吹田市の関西大学千里山キャンパスで「9条国際会議・全体会」が行われた。日本政府が憲法改正の動きを進め、米軍とともに軍備の強化を急いでいることから、「9条が危機に瀕している」と懸念する声が多く上がった。それに歯止めをかけられるのは、一体誰なのか? 海外ゲストを中心に、日本に対し真摯なメッセージが伝えられた。


【IWJブログ】元内閣法制局長官へ異例のロングインタビュー! 解釈改憲は「法治国家ではあり得ない禁じ手」 2013.9.18

記事公開日:2013.9.18 テキスト動画

特集 憲法改正

 阪田雅裕元内閣法制局長官のインタビューを終えて、本日最初の食事を大戸屋で。阪田元長官、90分ものロングインタビューは超異例。様々なことがクリアになった。中国と北朝鮮の脅威が仮にあるとしても自衛権の発動は何の問題もなく現行憲法下、従来の解釈で可能。余談だが大戸屋のひじきはうまい。


解釈改憲に理はない 安倍政権が進める集団的自衛権行使容認に元内閣法制局長官が警鐘 ~岩上安身によるインタビュー 第348回 ゲスト 阪田雅裕・元内閣法制局長官 2013.9.18

記事公開日:2013.9.18取材地: 動画独自

 安倍総理の私的諮問機関「安全保障の法的基盤に関する懇談会」(座長・柳井俊二元駐米大使)が9月17日、首相官邸で議論を再開した。会議に出席した安倍総理は、歴代の政府が、憲法解釈上認められないとしてきた集団的自衛権の行使について、「いかなる憲法解釈も、国民の生存や存立を犠牲にするような帰結となってはならない」と述べ、憲法の解釈を変更することで行使を容認することに改めて意欲を示した。

 安倍政権のこのような動きに対し、阪田雅裕元内閣法制局長官は「解釈改憲には理がない」と警鐘を鳴らす。


「憲法は守るものではなく守らせるもの」~岩上安身によるインタビュー 第344回 ゲスト 水島朝穂教授 2013.9.10

記事公開日:2013.9.10取材地: テキスト動画独自

特集 憲法改正

 「改憲対護憲」から「壊憲対立憲」へ――。

 早稲田大学教授で憲法学が専門の水島朝穂氏は岩上安身のインタビューに応え、憲法の根幹は「権力者を縛る」という「立憲主義」の考え方にある、と語った。


「京都96条の会」立ち上がりシンポ 2013.8.6

記事公開日:2013.8.6取材地: 動画

 2013年8月6日(火)、京都市中京区の京都市男女共同参画センター・ウィングス京都で、「京都96条の会」立ち上がりシンポが開かれた。


自民党政権下で次々に行われる「憲法21条―表現の自由」への制約 ~参院選2013各争点の総括と今後の見通し(IWJウィークリー第12号より抜粋) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

特集 憲法改正

自民党と警察による「表現の自由」の侵害

 表現の自由を制約する改憲案を掲げた自民党が圧勝した今、誰の身にも起こりうることかもしれない。

 「原発廃炉に賛成? 反対?」と書かれた紙のボードを持って、安倍総理の街頭演説に来ていた女性が、警察官に取り囲まれて、まだ掲げてもいないボードを没収された。そのあとも、警官らは、しつこく氏名、住所、電話番号をたずね、女性は逃げるようにその場をあとにした。


「日本の若者がアメリカの鉄砲玉になるなんて、僕は耐えられませんよ!」 ~岩上安身によるインタビュー 第323回 ゲスト 山中恒氏 2013.7.31

記事公開日:2013.7.31取材地: テキスト動画独自

特集 戦争の代償と歴史認識
※全文文字起こしを掲載しました(2013年9月6日)
※2015年3月3日テキストを更新しました。

 「日本の若者がアメリカの鉄砲玉になるなんて、僕は耐えられません」

 『あたらしい戦争ってなんだろう?』(2003年7月、理論社)、『戦争ができなかった日本――総力戦体制の内側』(2009年8月、角川書店)など、膨大な史料にもとづいた戦史研究書を上梓している山中恒氏が、2013年7月31日、岩上安身のインタビューに答えた。


「仲間うちの会話だけで終わっていないか」「投票に行く気になってもらえるかは、全人格が問われている」 ~湯浅誠氏講演会「“生きる”むずかしさと憲法」 2013.7.7

記事公開日:2013.7.7取材地: テキスト動画

 2013年7月7日(日)14時、大阪府堺市の堺市総合福祉会館において、社会運動家・NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事の湯浅誠氏による「“生きる”むずかしさと憲法」と題する講演会が開かれた。

 この講演会は、市民団体「非戦の市民講座」が、第14回目の学習講座として実施したもので、湯浅氏は会場に詰め掛けた300名を超す聴講者を前に、生活と憲法の関わりについて持論を述べた。特に、現在直面している低投票率や改憲危機について、直接的な批判はしなかったものの、社会運動にありがちな、「仲間うちに固まる傾向」に対して、言葉を選びつつ改善を促した。


上脇博之氏講演「小選挙区制と憲法改訂の策動」(憲法が危ない!3連続学習講座その3) 2013.6.23

記事公開日:2013.6.23取材地: 動画

 2013年6月23日(日)14時より、神戸市東灘区民センターで「憲法が危ない!3連続学習講座(その3)」として神戸学院大学教授・上脇博之氏講演「小選挙区制と憲法改訂の策動」が行われた。