エプスタインらが性犯罪に関わらせ、弱みを持った人間を、イスラエル・ロビーが、米大統領にしている!! ~岩上安身によるインタビュー第1212回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏(後編) 2026.3.2

記事公開日:2026.3.4取材地: テキスト動画独自
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(文・IWJ編集部)

特集 中東|特集 元外務省情報局長 孫崎享氏エプスタイン
※3/7テキスト追加

 2026年3月3日、「岩上安身によるインタビュー第1212回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏(後編)」を初配信した。

 米国とイスラエルによる、イランの最高指導者ハメネイ師爆殺について、孫崎氏は「ハメネイを倒せば、イランはもう潰せると思っているのだろうけど、まったく違う」と、次のように語った。

 「これは、非常に重要なポイントなんです。

 確かに、ハメネイという人が、イスラム過激派のトップであることは間違いない。だけど、ここ1〜2年の彼の行動は、非常に慎重なんです。

 (2025年の『12日間戦争』の時)、まずイスラエルがイランを攻撃した。そして、イランがイスラエルに反撃する時には、前もって、何月何日何時、どこの空港を攻撃するかということを説明していた。そして、一般市民には被害が及ばないようにした。

 イランの国内向けには、攻撃をしなきゃいけない。しかし、イスラエルの被害を最小限にすることによって、エスカレーションしないということを考えて、やっていた。

 その後、アメリカがイスファハンの核施設を攻撃した。この時も、カタールを通じて、米軍基地を、いつ攻撃するかということを、事前に通報している。被害者は出なかった。

 だけど、今回は、抑制することなく、すぐに反撃して、イスラエルの一般市民にも被害が出た。米軍も、(3月2日時点で)兵士が3人死んだ。

 ハメネイが殺されたことと、イランの反撃の前後関係はわからないけれども、ハメネイが、エスカレーションを抑える方に回ってたんです。

 アメリカは、ハメネイが一番悪いんだと。ハメネイがアウトになれば、何とかなると思っているが、そうではないと思うんです。

 まったく違って、むしろ彼は、理性的に、いかにアメリカとの対立をエスカレートさせないかということに苦心してきた人間なんです。

 今、イランで最高指導者を殺害したら、次に出てくるのは、過激派なんです」。

 孫崎氏は、「今後、イランの中では、穏健派がますます、本格的に、力が弱くなる。日本の新聞は、『体制変換』とか言っているけど、そんなことはありえない」と、見通しを示した。

 さらに孫崎氏は、「ほとんどの人が気づいていない重要なポイントがある」と前置きして、次のように語った。

 「地図を見ると、ほとんどの国が2つか3つの国としか国境を接していませんが、イランは海上を含めると、13ヶ国と国境を接しています。

 宗教的・宗派的にも、みんな異なる。思想的にも、全然違う。そういう国々に、周りを囲まれているわけ。

 ということは、イラン人というのは、単細胞じゃないんです。こういうような異なる宗教と接点を持ちながら、この国は維持してきたんですね。

 だから彼らは、決してイスラム原理主義的な、そういう主義主張が単細胞でコントロールできる国じゃないということ。それを、ちょっとわかってほしい」。

 また、孫崎氏は、かつて米国内で60%以上あった「イスラエル支持」が、2025年には「パレスチナ支持」と逆転し、「パレスチナ支持」の41%に対して、「イスラエル支持」が36%にまで下落したことを、『AXIOS』の記事(※『ギャラップ』による世論調査の分析記事)を引用して、次のように述べた。

 「これは、非常に大きい。

 要するに、もうアメリカ国内で、イスラエル支持が36%、これは上がることはないですよ。

 ということは、次の大統領選挙、誰が出てきても、もう完全なイスラエル支持はないんです。

 とすると、今のトランプにしか、(イランを)攻撃できないだろうとなる。だからこそ、やっているんです」。

 他方、エプスタイン問題をめぐって、孫崎氏は、ユダヤ・ロビーと米大統領との関係を、次のように語った。

 「まず、明確なこと、表に出てきていることは、軍産複合体、あるいはイスラエル・ロビーみたいな人達が、米国にイラク攻撃をさせようとしていた。

 しかし、クリントン大統領(当時)は、それに反対していた。

 その時に、モニカ・ルインスキー事件が起きるわけです」。

 「そして、モニカ事件でクリントンを弾劾するという動きがあったのと、もう一つ、イラクに空爆をするという話が、同時並行的に動いていたわけです。

 最終的には、クリントンは大規模ではないけれども、イラク攻撃をやっている。それと同時に、弾劾の動きもなくなった。だから、イラク攻撃をさせることと、モニカ事件というのは、リンクしている。(中略)

 ここでね、エプスタインの問題を考えると、私達が考えているのは、トランプもそうなんだけど、トランプという大統領が出てきて、過去を調べるとエプスタイン問題があったと、こう思っているわけ。

 (そうではなくて)エプスタイン事件のように、傷のついた人間を大統領にする。一生懸命に応援する。

 だからね、ビル・クリントンが知事の時、アーカンソー州でしょう? そんなもの(アーカンソー州知事)は、大したところじゃないわけ。

 だけど、エプスタインと既に関係があったとすれば、傷がついてるわけじゃない。いつでも、揺さぶれるわけ。

 揺さぶれる人間を、大統領に持ってくる。それが、クリントンであり、トランプなんでしょう。

 だから、我々多くの人の印象は、『大統領という人間に、そういう過去があった』と思って見ている。そうじゃない」。

 つまり、最初から、長期計画で、エプスタインとの関係の中で、性犯罪に関与させ、弱みを握った人間を、イスラエル・ロビーが大統領にまで、のぼらせるという戦略だというのである。

 こうすれば、米国の大統領のポストにつく人物は、完全に、イスラエルの手の内におさまるのである。

■全編動画 後編

  • 日時 2026年3月2日(月)15:00~
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

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