【特集】スポーツのためのスタジアムか、景観を破壊する「要塞」か~新国立競技場建設問題を考える

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 2020年東京オリンピックのメーン会場として建設が予定されている新国立競技場。この新国立競技場をめぐって、専門家や建築家などから、疑問の声が相次いでいる。

 日本スポーツ振興センター(JSC)が5月28日に承認した基本設計案は、高さ70メートル、総工費1625億円という巨大なもの。東日本大震災と福島第一原発事故からの復旧・復興が道半ばである中で、これだけの巨額の費用をスタジアム建設に使うことには疑問が残る。また、現在の設計案が選ばれたコンペの過程も不透明だ。

 その巨大さのあまり、周辺の明治神宮外苑の景観と調和が取れないのではないか、との声もあがっている。世界的建築家として知られる槇文彦氏や伊東豊雄氏などが、シンポジウムや勉強会などで、現在の設計案に対し批判の声を積極的にあげている。

 IWJでは、この新国立競技場の問題点について、シンポジウムや東京都知事会見などを通じ、取材を続けている。以下、その取材成果を、一挙ラインナップする。

岩上安身インタビュー

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