<福島第一原発汚染水問題・徹底分析特集!> 特集3. むしろ、これで漏洩しないわけがない「役立たずのストッパー」( IWJウィークリー15号より) 2013.9.2
ストッパーとして機能しえない24時間365日開きっぱなしの排水弁
不可解なことは、パトロール体制だけではない。
漏洩が発覚したタンクは、26基の貯水タンクが集まる「H4」と呼ばれるエリアにある。漏水に備え、タンク下は各エリアごとにコンクリートで舗装されており、ぐるりと堰(せき)で囲まれている。
不可解なことは、パトロール体制だけではない。
漏洩が発覚したタンクは、26基の貯水タンクが集まる「H4」と呼ばれるエリアにある。漏水に備え、タンク下は各エリアごとにコンクリートで舗装されており、ぐるりと堰(せき)で囲まれている。
汚染水を漏らしたタンクは、いわば「アウトレット」だったことも発覚した。
「アウトレット」とは、どういうことか。
汚染水が漏れた当のタンクは、導入当初、現在の「H4」エリアではなく、「H1」エリアに設置されていた。しかし、タンク設置後の水張り試験の際、「H1」エリアはタンクの重さに耐えかね、地盤沈下を起こしてしまった。そのため東電は、そのタンクをいったん解体し、「H4」エリアへ運んで再度組み立てたという。
福島第一原発は、新たに「レベル3」の事故を迎えた。
「福島第一原発の事故は、収束どころか、事態はどんどんと悪化し、人類未踏の領野へと踏み込みつつある。これからも、さまざまな想定外の出来事が起こり続けることは覚悟しなくてはならない」――。
2013年09月1日(日)、首都圏反原発連合は、さようなら原発1000万人アクションが行なわれた日比谷公会堂と連動して、首相官邸前で再稼働反対の抗議行動を行なった。
抗議が始まり間もなく、小出裕章氏、落合恵子氏、鎌田慧氏、木内みどり氏らも駆け付けて首相官邸に向けてスピーチをした。
岩上安身のクロストーク第7弾!今回は、TPPがテーマです。
1人めのゲストは、6月1日に「TPPすぐそこに迫る亡国の罠」を出版の立教大学教授 郭洋春先生。
クロストークには2回目の登場ですが、今回は米韓FTAの先行例からTPP参加後の日本の将来を予想しつくしていただきます。
2人めのゲストは「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」呼びかけ人、東京大学名誉教授 醍醐聰先生です。
約800名の大学教員の賛同人を集めた先生ですが、先日、北海道を訪れ道庁やJA関係者から直接話を聞き、まとめた試算などを元に、TPPが日本に与える影響を、分かりやすく説明していただきます。
2013年9月1日(日)13時より、大阪市中央区のエル・おおさかで「警察・検察・裁判所にレッドカード~自由を取り戻す!9.1全国集会」が行われた。2012年12月、大阪府警に逮捕されたモジモジ先生こと下地真樹・阪南大学准教授らがスピーチを行い、警察・司法機関の抗議行動弾圧の不当性を訴えた。集会後16時より、参加者は「大阪府警本部ぐるぐるデモ」と題し、大阪府警察本部周辺を周回するデモを行った。
2013年9月1日(日)13時半より、神戸市・三宮の神戸市勤労会館で消費者問題研究所代表の垣田達哉氏を講師に招いて「放射能社会を生きる連続セミナー第2回 ―放射能から子どもの「食」を守る方法―」が行われた。
2013年8月31日(土)(日本時間9月1日)、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアでアメリカのシリア軍事介入に反対するデモが行われた。およそ100名が参加したデモの模様を前田真里がレポートした。
例年にない暑さを記録した夏が、まもなく終わろうとしている。
広島に原爆が投下された8月6日、長崎に原爆が投下された8月9日、そして「終戦の日」である8月15日。日本人にとって「夏」とは、過去の戦争の記憶と向き合い、戦没者の御霊をしのぶ季節である。
沖縄平和運動センターの山城博治・事務局長が30日、岩上安身のインタビューに応えた。山城氏は、戦後68年を経た今でも米軍基地を押し付けられ続けている沖縄県民としての思いを語り、沖縄の声を無視し続ける日本政府の姿勢に対して、「これ以上アメリカに付き従って何を守りたいのですか」などと繰り返し疑問を投げかけた。
「政府は事故収束宣言を出し、賠償を打ち切ったが、原子力緊急事態宣言はそのままだ。この宣言の発動中は、原子力災害対策特別措置法が適用され、政府に権限が集中するからだ」──。
2013年8月31日(土)13時より、大阪市西天満にある大阪弁護士会館で、日弁連人権擁護大会プレシンポジウム「区域外避難者は今 放射能汚染に安全の境はありますか ―低線量被曝被害による分断の構造―」が行われた。基調講演では島薗進上智大学教授が、日本の有識者や学会の姿勢について語り、パネルディスカッションでは、除本理史大阪市立大教授が、政府の原子力緊急事態宣言について言及した。
2013年8月31日(土)14時から、福岡県北九州市小倉北区の小倉生涯学習総合センターB会議室にて、元化学会社社員で、現在、大学職員を務める原田和明氏が「カネミ油症事件から『フクシマ』が見える」と題し、約2時間にわたって講演をおこなった。
原田氏は、2013年1月に、「真相 日本の枯葉剤 日米同盟が隠した化学兵器の正体」(五月書房)を出版している。
2013年8月31日(土)11時半より、大阪・十三の第七藝術劇場で2012年9月の沖縄・普天間基地封鎖を追ったドキュメンタリー映画「標的の村」の監督・三上知恵氏の舞台あいさつが行われた。
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緊迫するシリア情勢、深刻の度合いを深める汚染水問題、福島では、新たに 16 人の子どもに甲状腺癌やその疑いが発覚――。
岩上安身と IWJ 記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けします!
特集 中東
突風のように、「戦争」の嵐が迫ってきている。
欧米諸国によるシリアへの軍事介入の公算が高まっているのだ。攻撃に備え、シリア入りしている国連の化学兵器調査団が、今日の8月31日にも出国する予定だと、29日づけのロイター通信が伝えている(※1)。
8月29日に召集された国連安全保障理事会では、イギリスが提案したシリアへの軍事介入の提案が、ロシアと中国の反対によって否決された(※2)。このままだと、安保理決議を経ないまま、アメリカ、イギリス、フランスを中心とした欧米諸国による武力攻撃が行われる可能性がある。
安倍総理は8月28日、訪問先のカタール・ドーハで記者会見し、「日本政府としては、シリアで化学兵器が使用された可能性が高いと考えている」と発言。「アサド政権は道を譲るべきだ」とシリア政府を強く非難し、欧米諸国と足並みを揃えた(※3)。
読谷村村長を6期務めた後、7月まで参議院議員を務められていた山内徳信氏は8月30日、岩上安身のインタビューに応え、戦中、戦後と、激動の時代における自身の経験や、米軍の読谷飛行場を取り戻すための戦略、今後の目指すべきビジョンについて詳細に語った。
※全文文字起こしを掲載しました(2013年10月21日)
元沖縄タイムス論説委員で、現在はフリーランスライターの屋良朝博氏に8月30日、岩上安身がインタビューを行い、沖縄における基地問題や政治外交問題など、幅広くお話をうかがった。
屋良氏は、オスプレイの追加配備や基地問題を抱える沖縄で、「来年の年明けの名護市長選、暮れの県知事選が分岐点になる」と政治情勢を分析。右派と左派は5分5分ではないかとの認識を示した。「権力が拮抗」しており、沖縄は革新政党が強いと言われるが、そうでもないという。右派の活動について、「ウルトラライトの人たちの宣伝活動は激しい」と述べ、「若い人たちが、ネット右翼の誤った見解をすんなり受け入れてしまうようなことになっている」と懸念を示した。