2013年10月7日(月)17時30分ごろから東電定例記者会見が行われた。原子力規制庁事故分析検討会の要請により、震災当時に津波に到達した時に撮影した写真の時刻を補正。約6分のずれがあったが、電源喪失は、やはり津波によるものと結論づけた。
2013年10月7日(月)17時30分ごろから東電定例記者会見が行われた。原子力規制庁事故分析検討会の要請により、震災当時に津波に到達した時に撮影した写真の時刻を補正。約6分のずれがあったが、電源喪失は、やはり津波によるものと結論づけた。
■全編動画
原子力規制庁・福島第一原子力発電所の事故分析検討会の要請により、震災当時に津波に到達した時に撮影した写真の時刻を補正し、約6分のずれがあったと発表した。
写真はコンパクトデジカメで撮影されており、内蔵時計の時刻の正確さが論点となっていた。今回、発電所に設置されている、時刻を自動的に補正し、記録時刻が正しいと考えられる地震計、港湾の波高計のデータから、津波の到達時刻を分析、評価した。その結果、デジカメ写真の内蔵時計は約6分ずれていた事が判明し、写真撮影時刻の補正を行った。
その結果から電源損失は津波到達時に発生、地震の揺れが原因ではないと結論づけた。
事故後2年半経過しており、津波到達時の写真は昨年2012年7月9日、7月13日に公開されている。なぜ今になってこのような分析評価をおこなったのか。記者が質問すると、「規制庁事故分析評価会の要請により」と東電は回答した。
東電は今までに評価したものをまとめた、と述べたが、デジカメ写真の内蔵時計、撮影時刻の記録が正確ではないと発表していた。6分という具体的な補正時間を公表したのは今回が初めてなのか、記者が質問すると、東電は「確認する」と回答した。
共通メタクラ3Bの点検時に、操作パネルを誤操作し、1号機原子炉注水系、1,2号機ガス管理システム排気ファンなどが一時停止した。装置に異常は無く、全て復帰している。
東電の説明によると、2名一組で点検、記録、確認をおこなっているが、今回1名が次の点検場所へ行こうと現場を離れた時に、もう1人が1人で操作してしまったため、ヒューマンエラーだという。
しかし、操作パネルに点検ボタンと、遮断操作ボタンが隣接しており、パネル上に表記がなく、しかも明文化された操作手順書もないということだ。操作パネルの設計段階、作業の管理体制から、エラーを誘発するようにできているとしか思えない。
3号機原子炉建屋がれき撤去作業中、協力企業作業員が、クレーンとジグの間に右手人差し指を挟まれ負傷、総合いわき共立病院に緊急搬送され、末節開放骨折と診断、治療を受けている。身体汚染はない。
多核種除去装置ALPSを増設することが計画されている。そのスケジュールについて記者が質問したが、現行と同型と、高性能型をそれぞれ発注するが、発注先、スケジュールはまだ決めていないという回答。
先週、B南エリアのタンクに水を入れすぎて溢れて漏洩したことから、当該タンクエリアの地盤が傾斜していることが発表されている。地盤の傾斜角、傾斜地に設置された堰の有効性について、先週来記者が質問している。
いずれに対しても「まだ確認できていない」という回答であった。
他に、H4エリアタンクの漏洩から設けられた観測孔E1のトリチウム濃度が他に比べ高い値であることの評価などについても質問し続けているが、未だ確認中のままである。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年10月7日
2013年10月6日
2013年10月5日
2013年10月7日
2013年10月7日
2013年10月4日
2013年10月5日
2013年10月7日