(その4)では、グリーンランド取得をめぐる米欧の対立で、「安全資産」といわれる貴金属の価格が、世界的に高騰していることを取り上げた。
金の価格は、このインタビューが行われた直後の1月29日に、史上最高値を更新したあと、いったん急落したが、その後も長期的には上昇傾向にある。
トランプ大統領が、グリーンランドの割譲要求や、そのための武力行使の可能性、それに反対する欧州への関税などを言い出すたびに、金の価格が上がっていることを指摘した田代氏は、「金は、(ただ持っているだけでは)何の利益も生み出さない」「(金価格の高騰は)トランプ大統領への不安の表れ、ドルや自国通貨に対する不信任投票」だと、次のように指摘した。
「今、自国通貨で財産を持つか、アメリカドルで財産を持つか、という選択があるでしょう。だけど、どっちも嫌だという人は、金を買う。
もちろん金を買っても、利子がつかない。配当もない。クーポンもない。何にもない。ただ、金があるだけ。
だけど、物的価値は変わらない。(中略)
トランプの発言に伴って、つまり、米ドル、円、ユーロ、そういうものがある世界秩序というのは、もう壊れてしまったんだと思った人が、順次、金を買っている。こんなに値上がりしても、買っている。(中略)
金の価格が(今後もまだ)上がるということは、もうそれは、アメリカも、ヨーロッパも、壊れていくということですよね」。
































