ベネズエラ奇襲とトランプ流「世界支配」~岩上安身によるインタビュー第1210回 ゲストエコノミスト 田代秀敏氏(その2) 2026.1.26

記事公開日:2026.2.6取材地: テキスト動画独自
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(文・IWJ編集部)


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 (その2)では、2026年1月3日に起きた、米軍によるベネズエラ奇襲攻撃とマドゥロ大統領の拉致・誘拐を取り上げた。

 トランプ大統領は、麻薬カルテルの壊滅が、ベネズエラ奇襲攻撃の目的であると主張しているが、世界最大の埋蔵量を誇るベネズエラの石油利権の強奪が、真の目的であったことは明らかである。

 このベネズエラ産石油について、田代氏は、次のように解説した。

 「ベネズエラって確かに埋蔵量はすごく多いんだけど、あそこの石油というのは、いわゆる重質油なんです。

 (そのままだと)あまり使い手がない。だから、あまり開発がされてこなかった。

 石油業界の人に聞くと、ベネズエラの石油開発をしているのは、アメリカのオイルメジャーで、非常にドロっとした重質油を普通に使えるようにするためには、特別な精製施設が必要で、それはメキシコ湾の海岸にあるわけです。

 これがポイントで、ベネズエラで産出されたドロドロのオイルというのは、アメリカ合衆国に昔からある、そのために作った、それ専用の精製施設で精製して、通常に使えるオイルになるわけです。

 で、そのオイルはどこに行っているのか。

 アメリカは今、世界最大の産油国ですよね。じゃあ、(米国はベネズエラから)輸入したオイルを、どう使うのか。

 それは、中国に再輸出するわけですよ。

 だから急に、中国がベネズエラの石油を買うことはOKだと言ったでしょう? それは、だめだって言った瞬間に、アメリカの石油精製会社は、倒産してしまうからですよ。

 もっと言えば、中国が買ってくれているから、ベネズエラのオイルの処理のために作った精製施設が、ちゃんと操業できているわけですよね」。

 このベネズエラ奇襲攻撃について、岩上安身が「アメリカの戦略家達は、対中国で、『エネルギー資源を抑えてしまえば、中国は音を上げてしまうに違いない』と言うが、戦略を見誤ってるんじゃないですか?」と疑問を呈した。

 それに対して田代氏は、「わかりやすく言うと、やっぱりアメリカの劣化でしょうね」と述べ、米軍は、「鮮やかな奇襲攻撃」でマドゥロ大統領を拉致したあと、どうするかということを、「何も計画していなかった」「政治家も軍隊も、素人集団だった」と指摘した。

■全編動画

  • 日時 2026年1月26日(月)15:00~
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

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