(その2)では、2026年1月3日に起きた、米軍によるベネズエラ奇襲攻撃とマドゥロ大統領の拉致・誘拐を取り上げた。
トランプ大統領は、麻薬カルテルの壊滅が、ベネズエラ奇襲攻撃の目的であると主張しているが、世界最大の埋蔵量を誇るベネズエラの石油利権の強奪が、真の目的であったことは明らかである。
このベネズエラ産石油について、田代氏は、次のように解説した。
「ベネズエラって確かに埋蔵量はすごく多いんだけど、あそこの石油というのは、いわゆる重質油なんです。
(そのままだと)あまり使い手がない。だから、あまり開発がされてこなかった。
石油業界の人に聞くと、ベネズエラの石油開発をしているのは、アメリカのオイルメジャーで、非常にドロっとした重質油を普通に使えるようにするためには、特別な精製施設が必要で、それはメキシコ湾の海岸にあるわけです。
これがポイントで、ベネズエラで産出されたドロドロのオイルというのは、アメリカ合衆国に昔からある、そのために作った、それ専用の精製施設で精製して、通常に使えるオイルになるわけです。
で、そのオイルはどこに行っているのか。
アメリカは今、世界最大の産油国ですよね。じゃあ、(米国はベネズエラから)輸入したオイルを、どう使うのか。
それは、中国に再輸出するわけですよ。
だから急に、中国がベネズエラの石油を買うことはOKだと言ったでしょう? それは、だめだって言った瞬間に、アメリカの石油精製会社は、倒産してしまうからですよ。
もっと言えば、中国が買ってくれているから、ベネズエラのオイルの処理のために作った精製施設が、ちゃんと操業できているわけですよね」。
このベネズエラ奇襲攻撃について、岩上安身が「アメリカの戦略家達は、対中国で、『エネルギー資源を抑えてしまえば、中国は音を上げてしまうに違いない』と言うが、戦略を見誤ってるんじゃないですか?」と疑問を呈した。
それに対して田代氏は、「わかりやすく言うと、やっぱりアメリカの劣化でしょうね」と述べ、米軍は、「鮮やかな奇襲攻撃」でマドゥロ大統領を拉致したあと、どうするかということを、「何も計画していなかった」「政治家も軍隊も、素人集団だった」と指摘した。
































