2023年11月20日午後11時20分頃より、西村康稔経済産業大臣の定例記者会見が、東京都千代田区の経済産業省にて開催された。
西村大臣より冒頭の報告はなく、そのまま、大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、米国による、ロシア北極圏でのLNGプロジェクト「アークティック2」への制裁について、以下の通り質問した。
IWJ記者「11月2日、米国は、ロシア北極圏でのLNGプロジェクト『アークティック2』を追加制裁の対象としました。
西村大臣は、『G7のメンバーと連携し、エネルギーの安定供給を損なうことがないよう、総合的に判断し、適切に対応していく』とおっしゃっています。
ですが、現状、日本は軍事上の安全保障を米国に依存しており、その上、エネルギー安全保障まで米国の命令通りに従うとなれば、エネルギー資源の少ない日本は破綻します。
日本は米国に対し、エネルギー資源を制裁の道具にすることはやめるように主張すべきであり、少なくとも日本は例外扱いするように明確に主張すべきではないでしょうか。他国の制裁より、日本の国益を最優先すべきです。大臣のご見解をお聞かせください」。
この質問に対し、西村大臣は次のように答えた。
西村大臣「ご指摘の北極LNG2プロジェクトについては、ウクライナ侵略以前に最終投資決定がなされたものであります。当面、需給の逼迫が続くと見込まれるLNG市場におきまして、日本のエネルギー安定供給にとって重要なプロジェクトであると認識をしております。
11月2日にアメリカが発表した制裁措置は、前回の制裁措置と異なって、プロジェクト会社本体に対する制裁であることから、事業への一定程度の影響は避けられないものと考えています。
関係者とともに、現在、その影響の詳細を精査をしているところであります。まさに、その影響を精査した上で、必要があれば、これはアメリカに対しても必要な働きかけを行っていきたいと考えております。
いずれにしても、今お話ありましたように、G7の国々と連携しながら、我が国のエネルギー安定供給を損なうことがないように総合的に判断をし、適切に対応していきたいというふうに考えています」。
他社記者からは、ALPS処理水放出後初めての日中首脳会談における、日本産水産物の輸入停止措置に関する扱いについて等の質問がなされた。
記者会見の詳細については、全編動画を御覧いただきたい。