東電が福島第一原発内の汚染水貯留タンク全137万トン分の設置工事を完了! 本当に増設余地はないのか!? 国は年内に海洋放出を決定するのか!?~12.14東京電力 定例会見 2020.12.14

記事公開日:2020.12.15取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(取材・文:渡会裕)

 2020年12月14日、東京千代田区の臨時会見場で、東京電力による定例の記者会見が開かれた。

 東京電力は、福島第一原子力発電所の事故で溶融した、燃料デブリを冷却した際に発生した汚染水を、多核種除去装置で処理して貯留をしている。しかし東電は、2022年夏ごろには敷地内に設置できる貯留タンク全てが一杯になる、と主張しており、その処理水処分の必要に迫られてきた。

 東電は、敷地内に建設できるタンクの総容量を約137万トンとしている。この日の会見で、小林照明・広報担当は「137万トン分のタンクすべてが完成の予定」と述べ、タンク敷設の「工事は既に完了している」と明らかにした。その上で小林氏は、原子力規制庁による「使用前検査を経て合格証が(12月)17日までにはいただけるのではないか、それをもって完了と想定している」と述べた。

 今後は、貯留タンクの増設の余地や、年内にも国が決定すると見込まれている、処理済み汚染水の海洋放出の是非などが問われていくことになる。

■全編動画

  • 日時 2020年12月14日(月)17:00~
  • 場所 幸ビル(東京都千代田区内幸町)
  • 詳細 東京電力記者会見ライブ配信ページ

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です