日刊IWJガイド・非会員版「IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!」2023.6.4号~No.3916号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~梅雨入りと共にやってきた大型の台風2号が日本列島から遠ざかりつつありますが、集中豪雨の発生頻度は45年間で2.2倍増、特に梅雨の時期は4倍近く増加、お気をつけてお過ごしください。

■緊急事態です! 5月のご寄付額は182万円でした! 5月の月間目標額の47%、208万円の不足でした! IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その3)ケネディ氏「ロシアにとってこの戦争は生存をかけた戦いであり、負けることはない」、マクレガー氏「バイデン政権には(キューバ危機の米ソ首脳がもっていたような)破滅的な戦争に対する恐れというものが欠如している」「紛争を終わらせることに我々の利益がある」

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その65)>第四部 自由という災厄「第十二章『ジリノフスキー現象』を読み解く ―― 一九九三年十二月 ――」(Part4)

■<今週の新記事振り返り>

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」思想が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題!~5月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、3月13日と4月6日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~梅雨入りと共にやってきた大型の台風2号が日本列島から遠ざかりつつありますが、集中豪雨の発生頻度は45年間で2.2倍増、特に梅雨の時期は4倍近く増加、お気をつけてお過ごしください。

 おはようございます。IWJ編集部です。

 梅雨入りと共にやってきた大型の台風2号が日本列島から遠ざかりつつあります。台風2号は沖縄の上をゆっくりと通り過ぎた後、九州、四国、中国地方でも警報級の大雨を降らせました。

 東京は昨日の午後から強い初夏を思わせる陽射しがさしてきました。皆さまがお住まいの地域はご無事でしたでしょうか?

 西日本各地では、線状降水帯が発生しました。最近耳にすることが多くなってきた「線状降水帯」とは、気象庁によると、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域」です。

※雨に関する用語(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html

 比較的限られた狭い地域に集中的な豪雨を降らせるために、土砂災害や洪水をもたらすリスクが高く、警戒を要します。

 静岡でも各地で線状降水帯が相次ぎ、浜松市、藤枝市、伊豆市500mm前後の雨量に達し、各地で浸水などの被害が相次いだ、と報じられています。

※【台風2号】雨量500mm超の地点も 一夜明け…決壊、土砂崩れ、浸水など被害相次ぐ=静岡(静岡新聞SBS、2023年6月3日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/523835

 線状降水帯などがもたらす集中豪雨の発生は45年間で2.2倍に増えており、特に梅雨の時期は4倍近くになっている(気象庁気象研究所)ということです。これから本格的な梅雨が始まります。どうぞお気をつけてお過ごしください。

■緊急事態です! 5月のご寄付額は182万円でした! 5月の月間目標額の47%、208万円の不足でした! IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 6月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り2ヶ月となりました。

 5月のご寄付額は、集計が確定した段階で改めてご報告しますが、暫定値で31日までの31日間で182万円でした。月間目標額の47%にあたるご寄付をいただきましたが、残念ながら月間目標額に届かず、月間目標額の53%、208万円の不足となりました!

 厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました!

 しかしながら、今期第13期4月末までの累積の不足額は、1660万5900円。これに5月の不足分が加わり、暫定で1800万円以上の不足となりました。この累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!

 ぜひ、皆さま、今月6月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」が、東アジアで画策されている今、私、岩上安身とIWJは、破滅的な戦争を回避すべく、ウクライナ紛争報道で明らかになった、偏向マスメディアの不誠実な「情報操作」に代わるべく、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるよう走り続けたいと存じます。その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために、今後も全力で頑張ってゆきたいと思います。

 2月、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出しました。日本の新聞・テレビなどのメインストリーム・メディアは、一切このスクープを報じませんでした。

 IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5

 私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。

 私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての独自の判断を示しませんでした。

※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss

※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230225#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1

 このウクライナ紛争は、ロシアを弱体化させるための米国主導の戦争です。

 ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツが多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、ロシア産の格安の天然ガスが入らなくなって窮地に陥った欧州に、米国産の高値の天然ガスと石油を売りつけて市場を奪い取ったということになります。

 つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これが真実であるならば、同盟国への重大な背信であり、裏切りです。犠牲を払わされたドイツと同じく、同盟国とは言いながら、ジュニア・パートナー(主権のない従属国)扱いされている日本も、同じ目にあわされる可能性があります。

 IWJでは、独自のIWJ検証レポートによって、ドイツとロシアを直接結ぶノルドストリームの建設を米国政府・議会が何度も妨害してきた事実、そして、完成はしたもののウクライナ紛争の勃発と対露制裁によって使用できなくなり、さらに爆破テロに見舞われるまでの経緯を、お伝えしています

※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!!」~2022.4.27
(その1)https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505188
(その2)https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187

 お読みいただければわかりますが、この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国はノルドストリームの完成と開通を何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。

 岸田文雄総理は、1月早々、昨年末に閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて鼻高々でした。

 国会での議論と承認がなされなくても、米国からの要請があれば、「安保3文書」を閣議決定し、軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が身代わりに犠牲となり、日本はウクライナのように、米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。

 上記の4月24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。

 岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権はあたかも米軍から独立して存在しているかのように述べました。

 しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。

 自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結し、米国から独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。

 3月28日、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案は、政府案どおり成立しました。

※令和5年度予算(財務省)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/fy2023.html

 日本は、このまま米国追従を続け、米国の単独一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政負担を背負うのはあまりに愚かではないでしょうか!?

 そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!?

 4月12日の日刊IWJガイドの記事(※)も、ぜひあわせてお読みください。米国は、同盟国に対して、当たり前のように盗聴を仕掛けています。ドイツなどは米国政府に抗議しましたが、日本政府は、まったく抗議していません。

※『ニューヨーク・タイムズ』が報じた、ウクライナ紛争をめぐる米国とNATOの戦争機密文書漏洩事件! 漏洩文書に韓国政府内の議論が含まれていたことから、CIAによる韓国国家安保室盗聴が発覚! 謝罪を求めない尹政権に韓国与党も「卑屈極まりない」と批判! 2013年のスノーデン氏による盗聴暴露問題も再燃し、米国のダブルスタンダード、繰り返される同盟国への盗聴に韓国メディアが猛批判を展開! 日本も盗聴されているはずだが、沈黙し続けるのか!?(日刊IWJガイド、2023年4月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230412#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52117#idx-1

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.6.4 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:30~「シンポジウム 平和を求め軍拡を許さない女たちの会『安全保障のジレンマ』―登壇:藤原帰一氏(千葉大学特任教授)、田中優子氏(法政大学・前総長)、上野千鶴子氏(東京大名誉教授)、奥谷禮子氏(ザ・アール創業者)、望月衣塑子氏(東京新聞記者)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてき軍事関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%bb%8d%e4%ba%8b

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◆中継番組表◆

**2023.6.5 Mon.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】対露制裁はまったく効果なし!! ロシアを現地視察してきた元国連兵器査察官のスコット・リッター氏「ロシアは経済的な復活を遂げつつある」、対露制裁は逆に米国の覇権崩壊を加速!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516374

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■米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その3)ケネディ氏「ロシアにとってこの戦争は生存をかけた戦いであり、負けることはない」、マクレガー氏「バイデン政権には(キューバ危機の米ソ首脳がもっていたような)破滅的な戦争に対する恐れというものが欠如している」「紛争を終わらせることに我々の利益がある」

 米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏と、米陸軍の退役軍人で保守派の論客であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論がポッドキャスト『RFK Jr Podcast』で公開されています。

 「戦争の英雄で元上級NATOプランナーのダグラス・マクレガー元大佐(退役軍人)とのウクライナ紛争に関する私の興味深い議論を御覧ください」

※Robert F. Kennedy Jr@RobertKennedyJr(午前4:44・2023年5月7日)
https://twitter.com/RobertKennedyJr/status/1654935219110125569

 IWJは、ケネディ氏とマクレガー氏の「興味深い議論」の冒頭3分の1ほどを、日刊IWJガイドの5月15日号で(その1)としてご紹介しました。(その2)は、日刊IWJガイドの6月2日号で紹介しています。

 マクレガー氏が、2022年にロシアがウクライナに侵攻するまでの経緯と東部ドンバスのロシア語話者への迫害、ミンスク合意の成立までについて語った(その1)、(その2)は、以下よりお読みください。

※米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その1)~(日刊IWJガイド、2023.5.15号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230515#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/guide#idx-5

※米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その2)~(日刊IWJガイド、2023.6.2号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230602#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52279#idx-5

 今回は、(その3)となります。

 ケネディ氏は、「ロシアにとってこの戦争は生存をかけた戦いであり、負けることはない」、「ウクライナは米国の核心的利益ではない」と述べています。

 ウクライナはロシアにとって存亡をかけた核心的利益だが、米国にとってはそうではない、というケネディ氏の言葉は、かつて叔父である故J・F・ケネディ大統領が直面したキューバ危機を念頭に置いたものです。

 ソ連のフルシチョフは「キューバは我々の核心的利益ではない」と言って、キューバという米国の喉元に突きつけたソ連のミサイルを撤収し、核戦争の危機を回避しました。

 マクレガー氏は、「バイデン政権には(キューバ危機の米ソ首脳がもっていたような)破滅的な戦争に対する恐れというものが欠如している」と懸念します。マクレガー氏は、最初、ロシアがたったの9万人の兵でウクライナに侵攻した事実から「プーチンが西側諸国との戦争を望んでいないことは、非常に明白」だと指摘しました。さらに、マクレガー氏は「紛争を終わらせることに我々の利益がある」と、米国にとっても紛争を終わらせるほうがいいのだと主張しています。

 ケネディ氏は、故J・F・ケネディ大統領の言葉を引用し、「何らかの紛争を解決しようと思ったら、敵の立場に立って、敵が見ている世界観を理解する必要がある」、「ロシア人を理解しなければならない」として、「ロシアにとってこの戦争は生存をかけた戦いであり、負けることはない」のが事実だと述べました。

 マクレガー氏は、キューバ危機当時の米露政権双方に、破滅的な戦争を避けたいという望みがあったが、「バイデン政権には破滅的な戦争に対する恐れというものが欠如している」と強い危機感を示しました。

 マクレガー氏は、ロシアとの関係は敵対的でなければならないという考え方はおかしいとし、ロシアの利益を理解する必要があると述べ、「プーチンが西側諸国との戦争を望んでいないことは、非常に明白」、「紛争を終わらせることに我々の利益がある」と述べています。

 詳しくは、ケネディ氏とマクレガー氏の対話の続きである、以下の仮訳(その3)でお読みください。

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ケネディ氏「事実は、ロシアはこの戦争に負けることはない、ということです。彼らにとっては生存をかけた戦いなのです。

 もし我々がカナダやメキシコをめぐって戦争をしていたら、この種の戦争は存亡をかけたものになるでしょう。我々は、すべてを投げ打って、自国の最後の人間も含めて立ち向かうでしょう」

マクレガー氏「まさにその通りです」

ケネディ氏「さらに、これ(ウクライナ)は、(米国にとって)核心的な戦略ではありません。ウクライナは米国にとって戦略上の核心的利益ではありません。私たちにとっては付け足しです。それはひとつの機会ではありますが、私たちにとって核心的な戦略的位置づけではありません」

マクレガー氏「もちろん。ちょっと、あなたの主張を補強します。1963年のキューバ・ミサイル危機でケネディ大統領と対峙したとき、フルシチョフは、事実上このような結論を出したのです。キューバはロシアにとって戦略的な核心的利益ではない、と(※IWJ注1)」

ケネディ氏「その通りです。その点で、少し広げて言えば、トルコには米国が設置した『ジュピター・ミサイルシステム』があり、私の父(ロバート・F・ケネディ元司法長官)と叔父(ジョン・F・ケネディ元大統領)は、フルシチョフと非常に友好的で緊密な信頼関係にあった当時のドブルイニン駐米大使と秘密の協定を結びました。(※IWJ注2)

 ロシア国境から我々がこれらのミサイルシステムを撤去すれば、彼らはキューバからミサイルシステムを撤去するというものでした。これは、現在ウクライナで起きていることと非常に似ています。つまり、我々の関心領域はここにあるという認識があったのです。そして、ロシアにも関心領域がありました。

 忘れてはならないのは、私の叔父であるケネディ大統領がいつも言っていたことですが、『何らかの紛争を解決しようと思ったら、敵の立場に立って、敵が見ている世界観を理解する必要がある』ということです。

 そして彼(JFK)は、亡くなる前の夏、アメリカン大学での非常に有名なスピーチで、『ロシア人を理解しなければならない』と言いました。

 第二次世界大戦で、ロシア人は国土の3分の1を失いました。ロシア人の13人に1人がその戦争で殺されたのです」

マクレガー氏「もうひとつ見落としてはいけないことがあります。ケネディ大統領もフルシチョフ首相も、破滅的な戦争は避けたいと望んでいました。どちらも核兵器の応酬や、世界的で絶望的な破壊に終わるような戦争は望んでいませんでした。

 現在は、それが欠落しているように思えます。私には、現政権には恐れというものが欠如しているように思えます。核兵器の応酬がどれほどの破壊力を持つのか、その強度を評価していません。

 通常戦争は、西側世界のどこであれ、我々がやりたくはないものです。それなのに、なぜ北東アジアでそれを望むのでしょうか? 私たちは今日、異なる世界に住んでいます。あらゆる問題に対して軍事的に解決をしようとするのは、間違った解決策です。

 そして、これがワシントンにおける大きな問題なのです。戦争がどれほど破壊的なものなのか、敵だけでなく自分にとってもそうだという認識が欠けているのです」

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■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その65)>第四部 自由という災厄「第十二章『ジリノフスキー現象』を読み解く ―― 一九九三年十二月 ――」(Part4)

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

 下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221120#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

 直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その63)>第四部 自由という災厄「第十二章 『ジリノフスキー現象』を読み解く ―― 一九九三年十二月 ――」(Part2)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230528#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52333#idx-5

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その64)>第四部 自由という災厄「第十二章 『ジリノフスキー現象』を読み解く ―― 一九九三年十二月 ――」(Part3)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230529#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52336#idx-6

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(「◆ポルトラーニン再び――熊の鼻をつつくな!!」、後半)

――現象としてのジリノフスキー台頭を考える場合、経済危機の問題を抜きにすることはできないと思います。ガイダルによるショック療法が、現在の危機を招いているという考えにあなたは与(くみ)しますか。また、急進的改革のさらなる継続を支持しますか。

 「ショック療法はもう過去のことです。九二年のロシア経済は、人体にたとえれば手術で切開したところで、たとえば腹を切ったような状態でした。もう切った。そのショック療法は終わったのです。いま問題なのは、いかに縫合するかです。わが国の多くの経済専門家は、縫合するかしないか迷っている。でも切開した以上、とにかく縫わなくてはいけない。ロシアは今日のような状況をほうっておくわけにはいかない。痛みが少ない方法で、あらゆる社会的手段をとりながらも、縫合は絶対に必要なのです」

――これから先の最大のポイントは大統領選ですが、九四年六月に行なわれるという説と九六年に行なわれるという説があります。どちらの可能性が高いと思いますか。

 「多くの点で大統領自身の決断にかかっています。もし大統領が経済政策を強力に進めるなら、ロシアは危機的状況からだんだん脱するようになる。落ち込んだ生産もだんだん上がってくる。そうなれば、選挙も九六年に行なわれるでしょう。

 もし政府の政策が今までどおりなら、大統領も政府も議会も事態を掌握できなくなり、街中の要因が事態を動かすようになるでしょう。つまり人々が通りへ出てデモ行進を始め、ストが起き、それがロシア全土のゼネストに発展する。そうすると、社会の圧力に押されて、選挙は九四年になる。すべては私達、特に大統領の手の内にあります」

――もし、押し切られる形で九四年六月に大統領選が行なわれたならば、勝利するのは誰でしょうか。

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■<今週の新記事振り返り>

今回のG7サミットについて:「どこも戒厳令状態・学校は休み・どこへ行くにも渋滞・渋滞!広島市民の生活は、大変な負担を強いられた。それで成功したのかと言うと、『大失敗』の声ばかり」~5.27 原発反対八王子行動 2023.5.26
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「電通に委託され、タレントのTOKIOを起用した広報事業に、専門家として重要な役割を果たしてきた学識経験者3名の氏名が非開示のため、開示を求める」~5.24「新生!ふくしまの恵み発信協議会」議事録非開示についての意見陳述後 記者会見 ―登壇:海渡雄一 弁護士、野池元基氏、武藤類子氏、今野寿美雄氏 2023.5.24
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纐纈厚氏、G7広島サミットについて「結論的に言うと、『平和のまち広島』が、戦争に油を注ぐきっかけを作る街になってしまった!!」~5.22 たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「台湾有事と自衛隊」―登壇:纐纈厚氏(山口大学名誉教授)2023.5.22
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「世界の経済成長の半分は中国プラスインドで支えている、G7サミットはもはや世界経済について議論する場所ではなくなった」~岩上安身によるインタビュー第1121回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2023.5.25
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第597号-600号 岩上安身のIWJ特報!背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し!ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題!岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー(その2)2023.6.1
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【IWJ号外】ロバート・ケネディ・ジュニア氏が大統領予備選立候補発表後に行った、歴史的なボストン・スピーチをIWJが全文仮訳!(第2回)企業権力と国家権力の癒着が「分断」を生む! 2023.6.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516354

「劇団も、芝居好きの人も、誰も得をしない! 結局、損をする、困るのは僕たち、そして、あなたたちなんですよ!!」~5.27 インボイス制度を考える演劇人の会・緊急リーディング公演「演劇大変! どうなるインボイス?」2023.5.27
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■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

日刊IWJガイド「バフムートは『スターリングラードの戦い』となるのか? ウクライナ紛争は米国によって管理された『代理戦争』から『テロとの戦い』へ?」2023.5.28号~No.3909号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230528
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日刊IWJガイド「デフォルトはひとまず回避!? しかし、経済学者ジェフリー・サックス氏が、米債務危機は軍産複合体主導の戦争が原因だと指摘!」2023.5.29号~No.3910号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230529
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52336

日刊IWJガイド「5月末まであと2日! 29日時点で月間目標額まで223万1000円が不足しています! 緊急のご支援をよろしくお願いします!」2023.5.30号~No.3911号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230530
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日刊IWJガイド「本日5月最終日! 29日時点で月間目標額まで223万1000円が不足しています! 緊急のご支援をよろしくお願いします!」2023.5.31号~No.3912号
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日刊IWJガイド「緊急事態です! 5月のご寄付額は182万円でした! 月間目標額の47%、208万円の不足でした!」2023.6.1号~No.3913号
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日刊IWJガイド「米連邦議会下院が債務上限引き上げで合意! しかし、根本的に収支を改善しようとする多数派は(米国議会に)存在しない!?」2023.6.2号~No.3914号
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日刊IWJガイド「仰天! 米軍がウクライナ紛争で使用する155ミリ砲弾が足りずに、砲弾生産に使用するTNT火薬の調達を日本に泣きついてきた!」2023.6.3号~No.3915号
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■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」思想が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題!~5月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、3月13日と4月6日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJではメルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 5月は4月に引き続き、今年3月から4月にかけて行なった「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」の全4回から抜粋してテキスト化し、詳細な注釈をつけて、第601号から第604号まで4本の記事を発行しました!

 5月に発行する、3月13日収録の第2回インタビューの後半と4月6日収録の第3回インタビューでは、変化を繰り返す特殊詐欺の複雑な仕組みの中で、なかなか浮かび上がってこない核心部分、「誰がこの仕組みに投資して、リターンを得ているのか」について、岩上安身と田崎氏が考察を重ねました。

 岩上安身が、「特殊詐欺の報道では実行犯と被害者しか見えないが、これは『闇の資本主義』の中の経済活動だ。上層部は逮捕されずにコスパ良く現金を騙し取り、収益の一部は出資者に還元されているのでは」ときくと、田崎氏は、実行犯の背後に「金主」と呼ばれる存在がいることは聞いているが、「実態はわからない」と答えて、こう続けました。

 「ただ、(お金の持ち逃げなど)何か変なことをすると『さらっちゃうよ』と言うんです。そういう時に、出て来る方々はいる。(警察は)何らかのかたちで、暴力団等を追及していかないといけないでしょう」

 そして、暴力団対策法や少子化の影響で暴力団構成員も減っていること、かつての任侠の世界では一般人に詐欺を働くのは恥であったが、一方で伝統的なシノギでは収益が上がらない現実もあること、非合法に荒稼ぎできる新しい分野があれば暴力団が入り込んでくることなどを紹介し、法整備の重要性にも言及しました。

 田崎氏は、「特殊詐欺という犯罪が、社会に与える害悪はとんでもない」と強調しました。ギャンブル依存などで借金を作った人が、返済のために闇バイトに応募、一度だけのつもりで「受け子」や「出し子」をやったら、辞めたくても抜けられない仕組み。高齢者から奪ったお金は、暗号資産や闇カジノに流して追跡不可能に。反社会的な構造の中で、お金と人間が高速回転しているのだと、田崎氏は言います。

 以下、5月に発行した、『岩上安身のIWJ特報』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第601号の目次)
◆ミイラ取りがミイラに!? 現職警察官が特殊詐欺に加担! 首謀者は『俺たちは警察とつながってる。チクった奴はすぐわかる」と受け子たちを脅す!
◆犯罪収益のあるところに必ずいる「強い組織」、闇の資本主義の世界で犯罪に出資する「金主」の存在!「そういう人たち、表面には出てきません」

(第602号の目次)
◆特殊詐欺の現場を仕切る「番頭」は「金主」を守って絶対に口を割らない! 一方、使用者責任の追及など犯罪への投資を抑制する法整備は不十分!
◆「黒幕は反社」!? 暴対法ができて伝統的なシノギで稼げなくなった暴力団。トクサギやドラッグが最後の資金源になっている!?

(第603号の目次)
◆「任侠」の世界では高齢者を標的にした特殊詐欺をやるのは恥! 使用者責任を問われた暴力団が、被害者との和解に応じたケースも。被害に遭ったら、恐れずに被害届を出すことが大事!
◆稲川会最高幹部は「老人を狙い撃ちにする特殊詐欺への関与は厳禁」と通達! だが、その後も暴力団関係者が絡む詐欺事案は続出! ねじれる本音と建前!

(第604号の目次)
◆非合法的に荒稼ぎできるところには暴力団が入り込む! 始まりは訪問型のリフォーム詐欺。ターゲットは在宅の高齢者。訪問から電話、電話からネットへと形態を変えていく!
◆暴力団対策法により進んだ「暴排」によって、暴力団のシノギが複雑化・多様化!
◆トクサギが社会に与える害悪は計り知れない! 奪われた金は闇カジノ資金に! ギャンブルで借金を負った人間は闇バイトに手を出す!「反社会的な構造の中で人と金がグルグル回る」

 『岩上安身のIWJ特報!』は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 『岩上安身のIWJ特報!』は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 岩上安身による田崎基氏インタビュー全4回の動画は、以下のURLから御覧ください。

※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第1回 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596

※背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」思想が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身によるインタビュー第1112回 ゲスト『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏 第2回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514705

※「1日1億円、年間360億円以上の被害」「グルグルグルグル、反社会的な構造の中で、お金と人が回り続けている」~岩上安身によるインタビュー第1117回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第3回 2023.4.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515232

※「特殊詐欺の背景と経緯、それを盤石とさせている者の言説が浮かび上がった」! ~岩上安身によるインタビュー第1119回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第4回 2023.4.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515394

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■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

 ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

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■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!

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 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、六反田千恵)

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