日刊IWJガイド・非会員版「日本の大手メディアが『反転攻勢の準備が整った』というゼレンスキーの言葉をうのみに一斉報道!! 元ネタをIWJが検証!」2023.6.5号~No.3917号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~日本の大手メディアは「反転攻勢の準備が整った」とゼレンスキー大統領の言葉をうのみにして見出しに掲げ、まるで翌日からでも大反転攻勢が開始されるかのごとく一斉に大報道!! 日本の主要マスコミの元ネタ『ウォール・ストリート・ジャーナル』のゼレンスキー大統領独占インタビューを、IWJは仮訳して日本の報道を検証! 他方、大統領選でゼレンスキー大統領のライバルになると目されていたウクライナのザルジニー司令官が重傷で職務遂行不可能との報道も! 米国では、ゼレンスキー大統領が50基欲しいと訴えるパトリオットミサイルシステムが、ロシアのキンジャールミサイルに2秒で破壊された実戦の映像が公開!

■緊急事態です! 5月のご寄付額は182万円でした! 5月の月間目標額の47%、208万円の不足でした! IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■<速報!>東谷義和容疑者(51)こと、ガーシー元参議院議員が帰国、即逮捕! 元警察官で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、余罪がなければ「実刑はないだろう」と予測、N党の立花孝志氏とホリエモンは、ガーシー容疑者の帰国を実況中継、立花氏「ガーシー、みんな応援してる!」

■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」思想が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題!~5月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、3月13日と4月6日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
┗━━━━━

■はじめに~日本の大手メディアは「反転攻勢の準備が整った」とゼレンスキー大統領の言葉をうのみにして見出しに掲げ、まるで翌日からでも大反転攻勢が開始されるかのごとく一斉に大報道!! 日本の主要マスコミの元ネタ『ウォール・ストリート・ジャーナル』のゼレンスキー大統領独占インタビューを、IWJは仮訳して日本の報道を検証! 他方、大統領選でゼレンスキー大統領のライバルになると目されていたウクライナのザルジニー司令官が重傷で職務遂行不可能との報道も! 米国では、ゼレンスキー大統領が50基欲しいと訴えるパトリオットミサイルシステムが、ロシアのキンジャールミサイルに2秒で破壊された実戦の映像が公開!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 日本の主要メディアが、6月3日、一斉に、ウクライナのゼレンスキー大統領が「反転攻勢の準備はできている」と語ったと大きく報じました。

 ゼレンスキー氏は過去にも同様の「反転攻勢」発言を何度かしており、そのたびに、大きく、前向きな「朗報」として主要メディアに取り上げられてきましたが、実際には「反転攻勢」の実現はのびのびになっています。

 今回はバフムートも失い、ウクライナ軍は劣勢下にあるはずなのに、日本の主要メディアの報じ方は、今度こそ、「反転攻勢」がすぐに開始される、と確信しているかのような力の入った報じ方です。

 メディアは本来、中立で客観的であるべきはずですが、ウクライナ軍の逆転勝利を期待しているからこそ、こうした力を込めた「一斉大報道」になるのでしょうか?

 しかし、これらの一斉報道は、各社・各局が自前でつかんだ、「今度こそは本当にウクライナ軍の本格的な大規模反転攻勢が行われる」という確証にもとづくものではありません。

 実は、6月3日付け米『ウォール・ストリート・ジャーナル』(英語版)に、ゼレンスキー大統領への独占インタビューが掲載され、各社、各局とも横並びで、その中でのゼレンスキー大統領の発言にもとづいているだけなのです。

※ゼレンスキー大統領“領土奪還への反転攻勢 準備できている”(NHK、2023年6月3日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230603/k10014088711000.html

※ウクライナ、反転攻勢の準備整った―ゼレンスキー氏=WSJ紙(ロイター、2023年6月3日)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-counteroffensiv-idJPKBN2XP03B

※まもなく反転攻勢開始か ゼレンスキー氏「準備できている」(ANNnewsCH、2023年6月4日)
https://youtu.be/nxe6GShDJA4

※ゼレンスキー大統領「準備はできている」反転攻勢まもなく開始か(ABEMA TIMES、2023年6月4日)
https://times.abema.tv/articles/-/10082565

※ゼレンスキー大統領、反転攻勢「準備整った」米メディアに(TBS NEWS DIG、2023年6月4日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/524775?display=1

 ウクライナのオデッサで、ゼレンスキー大統領にインタビューを行ったのは、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙のエマ・タッカー編集局長です。

 このインタビューにおいて、ゼレンスキー大統領は、ロシアへの反撃について「反撃開始の準備は整っている」「我々は成功を確信している」と、たしかに語っています。しかし、「反撃の準備は整っている」という言葉が、イコール、近日中に「反撃を行う」ということにはなりません。

 さらに、「成功を確信している」とはいっても、それはたぶんに願望であったり、「精神論」的なものであったり、その「成功を確信している」とはいっても、その「成功」は「ロシアに対する完全な勝利」とは言っておらず、その「成功」とは何を指すのか曖昧であり、しかも「成功」に至るまで、「どのくらい時間がかかるかわからない」とゼレンスキー大統領自身が、同じインタビューの中で言っているのです。

 こうしたゼレンスキー大統領の、見通しの立たない、暗い言葉を見出しに掲げた日本の主要マスコミは皆無です。ウクライナ軍がついに反撃する、というイケイケな見出しだけが踊っています。したがって、こうした報道を受けて、ネット上では「ついに反撃開始か」「ロシアはもう分裂しているからな」などといったウクライナ・ファンとロシア・アンチのコメントであふれています。

※Ukraine’s Zelensky: We Are Ready for Counteroffensive(THE WALL STREET JOURNAL、2023年6月3日)
https://www.wsj.com/articles/ukraines-zelensky-we-are-ready-for-counteroffensive-22f4f3f2?mod=world_lead_story

 さらに、この『ウォール・ストリート・ジャーナル』のテキスト記事では、ゼレンスキー大統領が欧米からの武器支援に対し「出し渋り」に不満を抱いており、「ウクライナがロシアに対抗できなければ、『あの獣(プーチン大統領)は、征服の味を覚え、さらに上を目指す(侵略を欧州方面へと拡大させる)だろう』とゼレンスキーは言う。『誰が誰に感謝すべきかを比べるのはやめましょう』と彼は言った」と報じています。

 米国の財政がデフォルトの危機に揺さぶられるほど、巨額の武器支援をしているというのに、「ウクライナは欧米に感謝すべきだ」という論調に対して、「ウクライナがロシアの侵略を食い止めているのだから、欧米こそ感謝すべきだ」という主張をぶつけて「誰が誰に感謝すべきかを比べるのはやめよう」と言っているのです。

 普通に考えて、これは相当に厚かましい態度である、と言わざるをえません。ウクライナが、NATOへの加盟を打ち出し、さらに自国民であるロシア語話者を痛めつけて、ドンバス紛争という内戦を今から9年前の2014年から始めなければ、ロシアの武力介入を招くこともなく、西側が巨額の武器支援をするはめにもならなかったはずです。

 ゼレンスキー大統領は、動画の中でもこの戦争を、またしても「権威主義と民主主義の対立である」と単純化した構図で表現し、「もしもしあなたが、EUやNATOに加盟している民主的な国だと言うのなら」「ボヤボヤしないで、真剣に」ロシアを孤立させるよう、訴えています。

 ゼレンスキー大統領に言わせれば、NATOがウクライナへ武器支援を行うのは当然であり、ウクライナは西側から感謝こそされても、ウクライナが西側から感謝を求められるいわれはない、ということのようです。

 実際には、EUやNATOの加盟国はすでにめいっぱい装甲戦闘車両をしていますから、3日の号外でお伝えした通り、それはロシアへ経済的ダメージを与えるどころか、米国の覇権を弱体化し、高成長をとげるグローバルサウスの国々も「ドル離れ」させてしまっています。

 ロシアを敵視して、ウクライナが頑張り、米国とその同盟国がウクライナ支援とロシアの弱体化のために頑張れば頑張るほど、ウクライナのバックにいる米国の弱体化が進んでしまうのです。このパラドクスにゼレンスキー大統領も、彼を美化して「英雄」に仕立て上げてきた西側のマスメディアもいまだ気がつかないのでしょう。

※【IWJ号外】対露制裁はまったく効果なし!! ロシアを現地視察してきた元国連兵器査察官のスコット・リッター氏「ロシアは経済的な復活を遂げつつある」、対露制裁は逆に米国の覇権崩壊を加速! 2023.6.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516374

 また、「支援は十分ではない」とゼレンスキー大統領自身がいうなら、反転攻勢への準備はゼレンスキー大統領が求める水準にまだ達していない、と考えるのが自然なはずです。それなのに「準備が整った」とゼレンスキー自身が言うのは言葉が矛盾しています。実際のところ準備はできているのか、いないのか、大規模な軍事行動を起こすのか、まだ準備不足だから、もう少し待とうと思っているのか、よくわからなくなってきます。

 こうしたゼレンスキー大統領の矛盾や、日本の主要メディアは正確に伝えているといえるでしょうか!?

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■緊急事態です! 5月のご寄付額は182万円でした! 5月の月間目標額の47%、208万円の不足でした! IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 6月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り2ヶ月となりました。

 5月のご寄付額は、集計が確定した段階で改めてご報告しますが、暫定値で31日までの31日間で182万円でした。月間目標額の47%にあたるご寄付をいただきましたが、残念ながら月間目標額に届かず、月間目標額の53%、208万円の不足となりました!

 厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました!

 しかしながら、今期第13期4月末までの累積の不足額は、1660万5900円。これに5月の不足分が加わり、暫定で1800万円以上の不足となりました。この累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!

 ぜひ、皆さま、今月6月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」が、東アジアで画策されている今、私、岩上安身とIWJは、破滅的な戦争を回避すべく、ウクライナ紛争報道で明らかになった、偏向マスメディアの不誠実な「情報操作」に代わるべく、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるよう走り続けたいと存じます。その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために、今後も全力で頑張ってゆきたいと思います。

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 岩上安身


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2023.6.5 Mon.**

調整中

========

◆中継番組表◆

**2023.6.6 Tue.**

調整中

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

「判決で、なぜ夫が追い詰められたのかがわかる資料の開示を期待する」赤木雅子氏~6.2 財務省による森友文書「不開示決定」に対して赤木雅子氏が取り消しを求めた裁判の結審後の記者会見 2023.6.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516365

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■<速報!>東谷義和容疑者(51)こと、ガーシー元参議院議員が帰国、即逮捕! 元警察官で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、余罪がなければ「実刑はないだろう」と予測、N党の立花孝志氏とホリエモンは、ガーシー容疑者の帰国を実況中継、立花氏「ガーシー、みんな応援してる!」

 脅迫などの疑いで逮捕状が出ている東谷義和容疑者(51)こと、ガーシー元参議院議員が、4日、滞在先のUAE=アラブ首長国連邦から帰国し、暴力行為等処罰法違反などの疑いで警視庁に逮捕されました。

 東谷容疑者は、動画投稿サイトで、著名人や実業家を繰り返し脅迫したり中傷したりしたなどとして、暴力行為等処罰法違反の「常習的脅迫」などの疑いに問われています。

※ガーシー元参議院議員を逮捕 著名人を脅迫した疑いなど 警視庁(NHK、2023年6月4日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230604/k10014089161000.html

 元警察官で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、逮捕前に緊急配信をしました。

 小川氏は、ガーシー容疑者帰国、ドバイを午前3時20分に出発、エミレーツ航空で成田空港に5時半(実際には5時7分ごろ)到着し、到着次第その場で警視庁が逮捕し、身柄を拘束、都内の警察署に移送されるだろうと述べました。

 小川氏は、今後は、起訴、保釈申請、保釈の流れで進み、余罪がなければ、実刑はないだろうと述べました。

 ガーシー容疑者は、すでに有効な旅券(パスポート)を持っていません。小川氏は、視聴者の質問に答える形で、旅券返納命令によって(4日に)失効しているため、自分ではチケットも買えないはずである、自主的な帰国ではない、と回答しました。すでに指名手配されているため、「自首」ではない、とも回答しました。

 また、小川氏は日本国のパスポートが執行している一方で、有効なビザ、ゴールデンビザ(UAEで海外からの人材が、生活・就労・就学できる長期滞在型ビザ。在留期間は5年または10年。永住権取得のための手続きが可能になる)を持っているため、「不法滞在」に該当するかどうかはUAEが決めることだと述べました。

 小川氏はドバイに滞在不可能になったとみられる、国外退却命令が出たのではないか、と、ガーシー容疑者の帰国理由を推察しました。

※【緊急速報】ガーシー前議員 東谷義和 容疑者 午後5時30分に成田に帰国予定! 逮捕!【小川泰平の事件考察室】# 866(小川泰平の事件考察室、2023年6月4日)
https://www.youtube.com/watch?v=-znPpAu4_tA

 N党の立花孝志氏と、堀江貴文ことホリエモンは、ガーシー容疑者帰国について、YouTubeでライブ配信を行いました。

※ガーシー日本に帰国!?立花孝志さんと緊急生配信(堀江貴文ホリエモン、2023年6月4日)
https://www.youtube.com/watch?v=q3CI-IAz7qI

 立花氏は4日朝、ガーシー容疑者から帰国の連絡があったことを明かしました。立花氏は、日本に向かって飛ぶ、機内のガーシー容疑者とラインで連絡を取り合っていると述べ、ガーシー容疑者は1人で搭乗しており、不安げな様子だと伝えました。

 堀江氏は、ガーシー容疑者は20日ほどで出て来られると思う、普通に執行猶予がつく案件だ、と自分の推測を述べました。

 立花氏も、共犯者(池田俊輔さん、すでに5月4日釈放)が釈放されていることから、ガーシー容疑者が20日ほどで保釈されるという堀江氏の意見に賛同しました。立花氏は、ガーシーは、ドバイで収監されるリスクを回避するために帰国することにしたのではないか、と自らの推測を述べました。

 立花氏は、ジャニーズ事務所の性加害の問題を明るみに出したのもガーシーだとその功績を評価、次の解散総選挙では、ぜひ、ガーシーに立候補してもらいたい、本人ともその話はしている、と述べました。

 立花氏が評価したガーシー容疑者とカウアン・岡本氏とのYouTube緊急対談は、以下で見ることができます。この告発が、『BBC』のスクープにつながっていったと見る向きもあります。『BBC』の番組には、カウアン・岡本氏登場しています。

※GaaSyy × KAUAN OKAMOTO 緊急生配信(2022年11月13日)
https://www.youtube.com/watch?v=DYPa_Gq6rns

 堀江氏と立花氏がYouTubeで生配信をしている間に、ガーシー容疑者が登場した飛行機が成田空港に到着しました。立花氏は、逮捕直前のガーシー容疑者とラインでメッセージを交換し、その内容を公開しました。

立花氏「ガーシー、みんな応援してる!」

ガーシー「今着きました」

立花氏「みんな、テレビで見てるよ!」

ガーシー「ありがとうございます!」

立花氏「絶対、早く、保釈させます!。

 23日後に六本木でご飯食べましょう。

 ホリエモンと3人で」

ガーシー「(絵文字でグッドマーク)」

立花氏「とにかく、俺たちは味方だよ!」

 立花氏は、ガーシー容疑者の帰国直前にやりとりしたラインも公開しました。

立花氏「(前略)ガーシーの、おかげでこの1年間で日本のマスコミだいぶ変わったよ!

 ガーシー帰ってきて、綾野剛や告訴してる宝石店のやつの方がビビってるよ!」

ガーシー「とにかく帰国します!」

立花氏「帰国は、結論として、大正解になるよ! 立花孝志も応援だけではなく、責任も取る!

 一緒に日本変えていこう!」

 ガーシー容疑者保釈後は、再びN党から出馬させたい立花氏の意向が明白です。ガーシー容疑者は、20日間で保釈となるのでしょうか。また、保釈後は再び、さまざまな暴露を続けるのでしょうか? そして実際に再度の出馬はありえるのでしょうか? 仮に今度、当選することがあったら、誰かからまた訴えられていようと、それはそれとして、きちんと国会に出席し、有権者の負託にこたえてもらいたいものだと思います。

■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」思想が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題!~5月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、3月13日と4月6日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJではメルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 5月は4月に引き続き、今年3月から4月にかけて行なった「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」の全4回から抜粋してテキスト化し、詳細な注釈をつけて、第601号から第604号まで4本の記事を発行しました!

 5月に発行する、3月13日収録の第2回インタビューの後半と4月6日収録の第3回インタビューでは、変化を繰り返す特殊詐欺の複雑な仕組みの中で、なかなか浮かび上がってこない核心部分、「誰がこの仕組みに投資して、リターンを得ているのか」について、岩上安身と田崎氏が考察を重ねました。

 以下、5月に発行した、『岩上安身のIWJ特報』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第601号の目次)
◆ミイラ取りがミイラに!? 現職警察官が特殊詐欺に加担! 首謀者は『俺たちは警察とつながってる。チクった奴はすぐわかる」と受け子たちを脅す!
◆犯罪収益のあるところに必ずいる「強い組織」、闇の資本主義の世界で犯罪に出資する「金主」の存在!「そういう人たち、表面には出てきません」

(第602号の目次)
◆特殊詐欺の現場を仕切る「番頭」は「金主」を守って絶対に口を割らない! 一方、使用者責任の追及など犯罪への投資を抑制する法整備は不十分!
◆「黒幕は反社」!? 暴対法ができて伝統的なシノギで稼げなくなった暴力団。トクサギやドラッグが最後の資金源になっている!?

(第603号の目次)
◆「任侠」の世界では高齢者を標的にした特殊詐欺をやるのは恥! 使用者責任を問われた暴力団が、被害者との和解に応じたケースも。被害に遭ったら、恐れずに被害届を出すことが大事!
◆稲川会最高幹部は「老人を狙い撃ちにする特殊詐欺への関与は厳禁」と通達! だが、その後も暴力団関係者が絡む詐欺事案は続出! ねじれる本音と建前!

(第604号の目次)
◆非合法的に荒稼ぎできるところには暴力団が入り込む! 始まりは訪問型のリフォーム詐欺。ターゲットは在宅の高齢者。訪問から電話、電話からネットへと形態を変えていく!
◆暴力団対策法により進んだ「暴排」によって、暴力団のシノギが複雑化・多様化!
◆トクサギが社会に与える害悪は計り知れない! 奪われた金は闇カジノ資金に! ギャンブルで借金を負った人間は闇バイトに手を出す!「反社会的な構造の中で人と金がグルグル回る」

 『岩上安身のIWJ特報!』は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 『岩上安身のIWJ特報!』は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 岩上安身による田崎基氏インタビュー全4回の動画は、以下のURLから御覧ください。

※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第1回 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596

※背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」思想が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身によるインタビュー第1112回 ゲスト『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏 第2回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514705

※「1日1億円、年間360億円以上の被害」「グルグルグルグル、反社会的な構造の中で、お金と人が回り続けている」~岩上安身によるインタビュー第1117回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第3回 2023.4.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515232

※「特殊詐欺の背景と経緯、それを盤石とさせている者の言説が浮かび上がった」! ~岩上安身によるインタビュー第1119回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第4回 2023.4.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515394

 IWJのサイトでは、サポート会員の方に『岩上安身のIWJ特報!』のバックナンバーを公開しています。サポート会員に登録すると岩上安身インタビューなどすべての記事を無制限で御覧いただけます。

※シリーズ:IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

 ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230605

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト【 https://iwj.co.jp/
公式ツイッターアカウント【 https://twitter.com/iwakami_staff