2023年5月26日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、第423回目の原発反対八王子行動が開催された。
参加者は、今回のG7サミットについて、「広島在住の方にお話を伺ったところ、広島のすごさは どこも戒厳令状態・学校は休み・どこへ行くにも渋滞・渋滞!
開催地であるプリンスホテルのある宇品島は、橋1本で本土・広島に繋がっている。日清戦争時には軍事基地があり、数万人の兵が出兵したところ。
その橋1本を封鎖してしまえば、島の中でしか動けない。住んでいる方は、19~21日の期間中は橋が封鎖されてしまうので、ほとんど動きが取れない。買い物にも行けなかった。
広島市民の生活は、大変な負担を強いられた。それで成功したのかと言うと、『大失敗』の声ばかり。
憲法学者の水島朝穂氏が『平和憲法へのメッセージ』というご自身のサイトで、『広島という平和を訴える市が、なぜこのような軍拡宣言とも言うべきものを出さなければいけなかったのか? 歴史から見ても嘆かわしいこと』と訴えておられた。
またこのG7サミットが開催される2日前に、広島の市民団体が、このG7をどう思うかについての3ページに渡る決議文の中で、『被爆者の思いに沿った形での平和の会議をすべき。今回、それができるとは思えない』との抗議声明を出していた」と大騒ぎの挙句、得るものは何もなかったと強く批判した。
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次の参加者は、予定されている南洋諸島への福島第一原発事故・汚染水の海洋投棄について、「南洋諸島へのビキニ水爆実験による被害ほか、世界中の核被害について告発している竹峰誠一郎氏が、北マリアナ諸島(テニアン・サイパンなど)の住民の方の声を紹介していた。
北マリアナ諸島は、小笠原から1000km・日本本土から2000kmほどで日本にかなり近い。そこの方たちにお話を聞いてきたとのことだが、言っておられることがあまりにも”まとも”だった。『汚染水であるかどうかよりも、そんなに安全なら自分の国で(河川や湖などに)流してみたら良いのでは?なんでよその国の海に流すのか?しかも一言の相談もない、合意を取ろうともしない!』
6/3にハカルワカルの総会が開催されるが、その日の午後に北マリアナ諸島の方々との国際シンポジウムを開催して、お話を聞く予定。ご興味のある方は、HPにも掲載予定なので御覧いただきたい。
大きな国にはペコペコするが、小さな国なら無視しても良いのか? こんなことでは、間違いなく国際的にも信用を失っていくだろう。恥ずかしいと思う」と重大な国際問題に発展しかねない状況であることに、警告を発した。
- 平和憲法へのメッセージ(早稲田大学法学学術院(法学部、大学院法学研究科)教授 水島朝穂氏)
- 世界の核問題―グローバル被爆者という視点でみる 明星大学人文学部人間社会学科教授・日本平和学会理事 竹峰誠一郎氏(2022.10.12、センゴネット)
- If it’s safe, dump it in Tokyo. We in the Pacific don’t want Japan’s nuclear wastewater(安全なら東京に捨てろ。太平洋に住む私たちは日本の核廃水を望んでいない)(2021.4.26、The Guardian)
- もっと幅広く「みんなで知ろう。考えよう。原発汚染水のこと。」(2022.12.18、物書きユニット「ウネリウネラ」)
- アイキャッチ:「サミットは大きな失敗」被爆者サーローさんが批判(2023.5.21、埼玉新聞)
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