2023年3月3日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、原発反対八王子行動が行われた。
参加者は、第5福竜丸被曝30周年時に発行された森哲郎氏著「第五福竜丸」を示し、1954年(昭和29年)3月1日の早朝、マーシャル諸島・ビキニ環礁の洋上で、同船が水爆実験により被曝した内容を一部読み上げた。
その後さらに参加者は、「静岡だけでなく高知県の漁船にまで被害が拡がっており、1423隻が被曝したが、アメリカは、200万ドル(当時約7億2,000万円)を保障ではなく見舞金として支払っただけ。
それもほとんどは漁業協同組合などが受け取り、乗組員への保障費用は200万円にも満たない金額だけだったという。東京の夢の島にある展示資料館に展示されているので、お時間がある方は行っていただきたい。
同時期にアイゼンハワー(大統領)は、原子力の平和利用を言い始めている。大変大きな矛盾がここから始まっている」とやりきれない思いを語った。
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次に登壇した参加者は、「広島では、『はだしのゲン』は教育材料にはしないと言ったついでに、あるいはその反応を見て、この第5福竜丸の件も教科書から削除されるらしい。
こんなバカみたいなことをいつから始めたか? 安倍の国葬が終ってから特にひどい。安保3法案は、日本の戦争をめぐって進むべき道をガラッと変えた。
国会で審議もせずに閣議決定。軍事予算倍増などということを始めたのも、ついこの間。岸田(首相)のやってることは、とんでもないことばかり。
原発の使用年限は、原則40年最長60年までを60年超えても使用可能とし、検査による停止期間は経過年数に含めないと言う。
東京新聞 昨年11月29日の記事によると、柏崎刈羽原発7号機を311で止めた後、11年経過してみたら、配管に6cm/60mmの穴が開いていた。冷却装置を動かしてみたところ、水が漏れるので発覚したとのこと。
自分は溶接の仕事をしており、ある展示会に行った際に、ボイラーのステンレス部分に穴が開いた状況を見せてもらってびっくりした。その時にこれは『粒界腐食』と言うのだと教えてもらったことがある。
(東京電力)社長は原因はよくわからないと言うが、多分そういうことが起きたのだと思う。ステンレスの表面を覆っている被膜のクロムが(一定の条件下で)部分的に減少し、そのクロムがないから錆びていく。
経過年数によってこのような現象が発生するのに、60年超えても動かす、かつ停止期間は経過年数に含めないなどというデタラメがあるか!?」とさらに激しい怒りの声を上げた。
- 「はだしのゲン」に続き…「第五福竜丸」も記述なくなる 広島市平和教材(2023.3.2、RCC(中国放送)ニュース)
- 廃炉進まないのにリプレース推進、停止中も劣化は進むのに運転期間除外…原発活用行動計画案がはらむ矛盾(2022.11.29、東京新聞)
- 粒界腐食(株式会社ミスミ・技術情報)