2023年4月28日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、第421回目の原発反対八王子行動が行われた。
参加者は、まず「10年前に、今日(4/28)を安倍政権が主権回復の日と定めた。こんな日を選ぶなと怒ったことを思い出した」と述べ、
琉球新報の社説「4・28『屈辱の日』 捨て石、分断繰り返すな」を読み上げて、「サンフランシスコ講和条約による分断をずっと忘れない。自分の思いと同じことを書いてくれていた」と感謝の意を示した。
以下はその冒頭部分である。
「71年前の1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効した。沖縄戦で『捨て石』にされた沖縄はこの日、日本の独立と引き換えに『分断』された。『捨て石』『分断』の歴史が繰り返されてはならない」
===============
次に登壇した参加者は、「昨日(4/27)、衆議院でGX原発推進法が可決された。FoE Japanの人たちによる呼びかけで、連日、国会議員会館前で抗議集会が行われてきたが、昨日、その夜の部の集会に参加した。
衆議院は既に通過していて、そこで意見を述べた議員の方たちも多数参加した。参議院の経済産業委員会も通過し、連休明けごろに参議院で審議され、また衆議院へ戻っていく模様。
議員会館前では、『人間として考えてくれ』という叫びにも近い切実な声も上がっていた。
パブコメの時にも皆勉強してきたが、この『GXたばね法案』に全部押し込んで、全て論議せずに採決しようとしている。中身もそうだが、やり方(プロセス)のことも含めてもう一度訴えていかないとピンチだという実感がある。
可決の直後に、FoE Japanからは、『原発GX法案の衆議院可決に抗議』のタイトルで即抗議声明が出た。
運転期間の延長には何の根拠もない。審査では劣化は見つからない。事故が起こって初めてわかったのでは遅い。それを10年ごとの審査で発見していこうなどとは、とんでもないこと。
高浜原発事故の直前にも審査は入っていたが、やはり劣化は見つけられなかった。私たちは再度問題を捉え直して、これからも反対運動を続けていかなければならない」と、何ら危険性を顧みることなく、なし崩しに決められていくGX法案への怒りをにじませた。
- <社説>4・28「屈辱の日」 捨て石、分断繰り返すな(2023.4.28、琉球新報)
- <原発GX法案の衆議院可決に抗議>声明:原発GX法案の衆院可決に抗議(2023.4.28、FoE Japan)
- アイキャッチ:高浜原発バックフィット・停止義務付け訴訟 記者会見 2020.10.5 より