2022年2月10日(木)午後1時30分頃より、岸信夫防衛大臣の定例会見が、防衛省にて開催され、IWJが生中継した。
はじめに岸大臣が、当日行った、オースティン米国防長官との電話会談について報告した。
- 岸防衛大臣とオースティン米国防長官の電話会談について(防衛省、2022年2月10日)
質疑応答で、IWJ記者は岸防衛大臣に以下のように質問した。
IWJ記者「ウクライナ問題についてうかがいます。
万一、ウクライナで戦争が勃発した場合、自衛隊が後方支援を含めて、何らかの形で派遣される可能性の有無をご教示ください。
日本の同盟国である米国がロシアのウクライナ侵攻の可能性を繰り返し発表している点からは、仮定の問題というより、差し迫った問題と考えられますので、ご教示ください」
岸防衛大臣「ただ今のご質問でございますが、まさに仮定の問題に対して予見することは差し控えさせていただきたいと思いますが、ウクライナの情勢については高い関心をもって注視してまいりたいと思います」
IWJ記者「外交安全保障分野で世界トップクラスのシンクタンクであり、米政府の戦略にも影響力のあるCSISが、1月27日、ウクライナ危機で、仮にロシアがウクライナに侵攻すれば『東欧をはるかに超え、地球規模』へと戦争がエスカレートする可能性があると指摘しています。
『地球規模』の戦争のエスカレーションには、当然、ロシアと国境を接し、米国の同盟国であり在日米軍基地のある日本も含まれることになるかと思いますが、岸大臣は、ロシアとウクライナの間で紛争が勃発したら日本にまで戦火がおよばないようにするために、どのような外交をすべきだとお考えになりますか?」
岸防衛大臣「ただ今のご質問ですけれど、民間のシンクタンクの発表に一つ一つコメントすることは差し控えさせていただきたいと思いますし、また、仮定のご質問にもお答えは差し控えさせていただきたいと思います」
IWJ記者「戦争が起こったらという事ではなくて、起こらないようにするためにはどのような外交をお考えかという事で、うかがいたいんですけれど」
岸防衛大臣「いずれにしても我が国として、ウクライナ問題については、しっかり関心を持って注視していきたいと考えております」
会見内容について詳しくは、全編動画を御覧いただきたい。