【IWJ号外】IWJが、繰り返し、茂木外相に質問し続けた、ロシア産石油の輸入という選択肢について、野党議員が質問! 高市政権は、イラン・ロシアからの石油確保交渉すらできず、国益を棄損! 2026.4.11

記事公開日:2026.4.11 テキスト
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(文・IWJ編集部)

特集 中東

 IWJが、繰り返し、茂木外相に質問し続けた、ロシア産石油の輸入という選択肢について、4月7日、ようやく野党議員が質問しました!

 高市政権は、イランと石油確保のために交渉しようとしません。

 ウクライナのドローン技術の提供を受けて、ロシアから敵陣営にいるとみなされ、石油確保の前提となる交渉条件も壊してしまうような、きわめて稚拙な外交を行って、国益を大きく棄損しています。

 高市政権のやっていることは、シオニスト・イスラエルにおもねる米国に、おもねるだけの、無自覚なシオニズム・アシスト外交です。

 4月7日の参院予算委員会で、国民民主党の後藤斎委員が、ようやく、「ロシア産石油の輸入という選択肢を検討すべきではないか」という質問を、高市早苗総理に投げかけました。

 高市早苗政権の茂木外務大臣に対しては、以下のように、2026年の3月だけで3回もロシア産原油の購入について、質しています。

  • 【IWJ記者質問部分】石油の新たな調達先については、ホルムズ海峡を経由しない中東からの調達。それから過去に調達実績があり、増産余力のある中央アジアや、南米含め、あらゆる選択肢を排除せず検討を進めていく
    https://youtu.be/gHqTxOdB2os

 ようやくと言うべきか、IWJが示してきた、現実的な石油輸入の代替ルートとして、ロシアを考えるべきではないか、という問題意識が、野党議員の間にも芽生えてきたようです。

 4月7日に、参院予算委員会で、国民民主党の後藤斎委員が、高市総理に行った質問は、次の通りです。

後藤委員「ロシアから、ウクライナ紛争の前には、原油を輸入しておりました。

 今も現行の制度の中でも、バレル60ドル以下、経産大臣の輸入承認を取れば、輸入ができると。

 これは、難しい課題がいろいろあるとは思いますが、さっき赤沢大臣がおっしゃられた、できるだけ多く、できるだけ価格も安く、ということであれば、そういう選択肢(ロシア産原油の輸入)も含めて、総理、ロシアの問題も含めて、考えるべき時期にあるのではないでしょうか。

 今すぐではなくても、もう少し検討しながらでも、結構ですけれども、それも視野に入れながら対応し、しっかりと必要な輸入の量を確保できるかどうか、その点について、総理にお尋ねします」

 これに対して、高市総理の答えは、歴代の総理とまったく変わらず、思考停止した、硬直的な回答に終始しています。

 「ロシア産原油につきましては、G7を始めとする国際社会と緊密に連携し、ウクライナの公正かつ永続的な平和を実現するために、何が効果的か、日本の国益にとって何が必要か、といった点を総合的に判断しながら、適切に対応をさせていただきます」。

 4月7日の参議院予算委員会で、高市総理は、「G7を始めとする国際社会と緊密に連携し」と答弁していますが、それは言葉遊びに過ぎず、実際は、日本を除くG7の加盟国である欧米諸国の後を思考停止したまま、ついていくのが、日本外交と思い込んでいるのではないでしょうか。

 現実には、G7といっても、一枚岩ではありません。

 オバマ政権時代、ウクライナ担当だったバイデン副大統領(当時)のもとヴィクトリア・ヌーランド国務次官補(当時)がリーダーシップをふるい、キエフで武力クーデターを引き起こし、選挙で民主的に選ばれた政権を打倒して、親欧米政権を樹立したあと、ウクライナ紛争となりましたが、米国ではトランプ政権に政権交代すると、ウクライナ支援から手を引いています。

 欧州の中も一枚岩ではありません。

 海に面していなくて、ロシアからの陸路でのエネルギー輸入に頼らざるをえないハンガリーなどは、オルバン首相が、強く対露制裁に強く反対しています。

 そのハンガリーを訪れた米国のヴァンス副大統領は、ゼレンスキー氏に対して、厳しい非難を行いました。

 他方で、3月19日時点で、ウクライナ侵攻に対する制裁の一環で、2022年以降、ロシア産原油の輸入を停止していた韓国は、ロシア産の原油や石油製品のナフサを輸入する検討を始めています。韓国にできて、日本にできないはすはありません。

 韓国だけではありません、スリランカもロシア産石油の供給を確保し、最初のロシア産原油の引き渡しは4月中旬に予定されていると報じられています。

 4月1日付の『フィナンシャル・タイムズ』は、この他にも、フィリピンが、ロシア産原油および石油化学製品をすでに輸入しており、ベトナムがロシア企業と協議中で、タイとインドネシアは、購入に前向きであると、次のように、報じています。

 「フィリピンと韓国は、すでにロシア産原油および石油化学製品の積み荷を受け取っており、ベトナムとスリランカは、ロシアのエネルギー企業と協議中である。

 タイとインドネシアは、購入に前向きであることを確認している」。

 そもそも米国は、エネルギー資源の世界市場への供給を増やさないと、自国のガソリン価格も上がってしまうため、事実上、対露制裁も、イラン制裁も解除しています。なぜ米国の政策も大きく変化したのに、日本政府は、もたもたしているのか、理解に苦しみます。

 このように、高市政権は、他のアジア諸国と比べて、ロシア産原油やナフサの調達に、大きく出遅れています。しかも問題はそれだけではありません。

 こともあろうに、2つも、政策的なミスを犯しているのです。

 1つは、ロシア産の石油をあてにすべきこの時期に、ロシアの神経を逆撫でにするような、ドローン開発の分野で、ロシアと敵対しているウクライナと軍事協力を進めてしまったことです。不要不急の、政治的にはまったく意味のない、かえって日本の立場を自ら危うくする決断です。

(…会員ページにつづく)

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