グリーンランドをめぐる話題は、(その5)でも続いた。
トランプ大統領のグリーンランド割譲要求で、にわかに注目が集まっている北極海航路だが、中国は30年以上も前から、北極海航路の商用利用を見越して、ロシアや北欧諸国に大規模な投資を行ってきた。
田代氏は、「日本の政治家は、次の選挙までのことしか対象にしていないけど、中国の経済計画は、5年刻み。10年、15年で、計画的な構想をしている」と述べ、次のように語った。
「例えば、レアアースもそうで、いくら日本が、海底からレアアースがたくさん入った泥が取れて大喜びしても、それを精錬する技術は、中国しかもってないんです。
アメリカには、マウントパスという有名なレアアース鉱山があるのだけど、そこで掘り出した土砂も、それを精錬して、99.99%以上の純度を持った物質に変えなければ、産業に使えないんですね。
レアアースといっても、いろんな種類がありますが、その多くは、中国しか精錬技術を持っていないんです。
なぜかと言えば、中国は、レアアースの精錬の技術開発ということを、僕が知っている限り、1970年代からやっているんです。半世紀かけて、やっているんですよ。
1992年には、トウ小平が、『中東に石油がある。中国にはレアアースがある』と、はっきり書いている。
中東は、石油を戦略的に利用して、一気に国際的地位を高めた。あのように、『中国はレアアースを使う』と、1992年に、最高指導者がはっきり明言しているわけです。トウ小平語録に入っているわけです。
なのに、じゃあ1992年に、日本の主要な政治家で、レアアースという言葉を知ってる人は、何人いましたか?
しかも、その時点ですでに中国は、20年近い研究開発の蓄積があるわけですよ。
日本は何もないのに、中国が50年かけて磨き上げた精錬技術を、『1年で』と言っている。びっくりですよ」。
































