IWJ検証レポート~米国の有識者が米中の国力逆転を認めたアリソン・レポートの衝撃!(その5)。2030年代に中国が軍事技術で米国を上回る!? 中国は未来の戦争「システム破壊戦」に注力するが、米軍は対テロ等「低強度作戦」で時代遅れの装備を倍増! 2022.2.8

記事公開日:2022.2.8 テキスト
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(仮訳、文・IWJ編集部 文責・岩上安身)

 本記事は、「IWJ検証レポート~米国の有識者が米中の国力逆転を認めたアリソン・レポートの衝撃!」の第5弾で、「アリソン・レポート」「Military(軍事)」篇の「未来のテクノロジー」の章の仮訳を掲載する。なお、第1弾~第4弾は本記事末尾でご案内する。

 米ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディスクール)のグレアム・アリソン氏が中心となって作成し、2021年12月7日に発表されたレポート「The Great Rivalry: China vs. the U.S. in the 21st Century(偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ)」(以後、『アリソン・レポート』)は、米国が、中国との対比で自らの技術と軍事を冷静に自己評価した重要なレポートである。

 米国が中国の技術水準と軍事水準をどう見ているのか、また、今後、米中覇権競争が技術と軍事という中心的な領域でどのように競りあっているのかを見極めるための必読文献の一つだ。

▲『アリソン・レポート』を作成したケネディ・スクール元学長のグレアム・アリソン氏(Wikipedia、Mass Communication Specialist 2nd Class Zach Allan, U.S. Navy)

 この「未来のテクノロジー」の章では、中国が、今後の軍事作戦で決定的な役割を担うAI(人工知能)をはじめ、量子コンピューティング、極超音速ミサイル、宇宙技術など、新興技術の軍事的応用に集中しており、いずれの分野でも米国を凌駕しつつあることを検証。2030年代には中国が技術的優位性で米国を上回ると予想している。

 しかも中国が、未来の戦争である「システム破壊戦」で優位を目指すのに対し、米軍は対テロ戦など「低強度作戦」に最適化し、時代遅れのプラットフォームを倍増していると危機感を募らせるのである。

 詳しくは、記事本文を御覧いただきたい!

▲対衛星兵器は、未来の戦争とされる「システム破壊戦」の一翼を担う。中国は2007年、中距離弾道ミサイル東風21号 (DF21)をベースとした対衛星兵器による、同国の老朽化した気象衛星(風雲1号C型)の破壊実験を実施。図は、破壊された風雲1号C型による主なスペースデブリの軌道(赤線)。白線は国際宇宙ステーションの軌道。(Wikipedia、NASA Orbital Debris Program Office、
Fengyun-1C debris

記事目次

  • 中国は、軍事作戦で決定的役割担うAI(人工知能)など、新興技術の軍事的応用に集中! 2030年代には中国が技術的優位性で米国を上回る!
  • 中国は世界初の量子衛星を打ち上げ、戦場通信や敵探査で画期的能力を発揮する量子技術の複数分野で先行!
  • 中国は極超音速兵器で米国をリード! 長期滞在型宇宙ステーション打ち上げも成功し、米国が40年かかったことを20年で達成!
  • 中国が未来の戦争「システム破壊戦」で優位を目指す一方、米軍は対テロ戦など「低強度作戦」で、時代遅れのプラットフォーム倍増!
  • 米軍が実戦経験で優位性を唱えても、未来の戦争「システム破壊戦」は米中とも未経験!

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