2021年8月11日(水)、午前11時より、東京・千代田区の日本外国特派員協会にて、「台湾有事は起こるのか?」と題した記者会見が行われた。
柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)、半田滋氏(防衛ジャーナリスト)、そして、猿田佐世氏(新外交イニシアティブ代表)の3名が登壇し、それぞれの視点から、「台湾」を巡る米国と中国の対立、そして、米中の今後の動向に大きな影響を受ける日本の進むべき方向についての提言を行った。
柳澤氏は、自身のプレゼンを次のように始めた。
「私は今、『台湾』を巡る米中の対立関係について、非常に心配をしています。米中の対立は、特に『台湾』を巡って非常に厳しいものになっていて、私の認識では、それはすでに『戦争の危険水域』に近づきつつあるということだと思います。
そして、米中が戦えば、当然、日本が戦場として巻き込まれることになる。そういう危機感を持っています」
半田氏は、まず、「米国の対中戦略にとって、日本の協力は死活的に重要である」こと、「過度な対米傾斜は米中対立を加速させ、日中関係の悪化を呼び込む」こと、そして、「日本はミドルパワーの国々と連携して、緊張緩和に踏み出すべきである」こと、という持論の3つの柱について説明し、それぞれのコンセプトを詳しく説明した。
半田氏は、プレゼンを次のように締めくくった。