2023年12月26日午前10時40分より、武見敬三厚生労働大臣の記者会見が、東京都千代田区の厚生労働省にて開催された。
冒頭、武見大臣から、雇用統計で令和5年11月の有効求人倍率が1.28倍と、前月から0.02ポイント低下となった旨、および、令和6年度の厚生労働省の組織・定員についての説明があった。
武見大臣からの報告後、各社記者と武見大臣との質疑応答となった。
IWJ記者は前回に続き、以下の通り、レプリコンワクチンの安全性に関する質問を行った。
IWJ記者「武見大臣は、12月19日の定例会見にて、レプリコンワクチンの安全性に関して、『国内臨床治験による試験において、比較対象としたファイザー社のワクチンと比べて、有害事象の種類・発現割合などに明確な差が認められず、したがって、安全性は許容可能という判断になった』と答弁されました。
新型コロナワクチン接種開始後の令和3年2月17日から令和5年7月30日までの間に、ファイザー社ワクチンについては1878件の死亡例、及び心筋炎・心膜炎を含む多くの副反応が報告されています。
武見大臣は、ファイザー社のワクチンを接種して亡くなられた方々、及び、その関係者の方々に対して『ファイザーと比べて明確な差がないから安全だ』との主張が受け入れられるとお考えなのでしょうか?」
この質問に対して、武見大臣は以下のように答弁した。
武見大臣「御指摘の12月19日の会見の発言は、11月28日に承認した。Meiji Seikaファルマ社のワクチンについて、ファイザー社ワクチンを比較対象として実施された国内臨床試験において、両社のワクチンの間で有害事象の種類や発現割合などに明確な差は認められず、Meiji Seikaファルマ社のワクチンの安全性は許容可能と判断された旨を述べたものでございます。
また、新型コロナワクチン接種後の副反応が疑われる症状の報告につきましては、定期的に開催をしている審議会において評価を行っております。審議会においては、その時点で得られている情報や科学的知見にもとづき、ワクチン接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられるか、検討を行っております。
現時点では、これまでの報告によって、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない、と評価されておりまして、ファイザー社のワクチンを臨床試験の比較対象とすることは妥当であると考えています。
今後とも科学的な知見の収集に努め、専門家によるワクチンの安全性の評価を適切に行い、新たな情報が得られた場合には、速やかに医療機関等に情報を提供するなど、必要な対応を行っていきたいと思います」。
IWJ記者「リスクについて、ファイザー社のワクチン接種後の死亡事例や副反応被害は、リスクではなく現実です。
死亡を含む新型コロナワクチンによる副反応が、仮に、大規模な薬害として公の認めるところとなったとして、大臣が辞任し、多額の賠償金が支払われることになっても、失われた国民の命や健康は戻ってきません。
その点を含めて、もし、レプリコンワクチンに問題がないというのであれば、国民の不安を払しょくするために、国民が納得のいく情報を適宜周知して頂くようよろしくお願いします」。
武見大臣「よろしいですか? ワクチンというのは、ジェンナー(※)が開発をして以来、世界人類の中で感染症と立ち向かうために極めて有用な役割を果たしてきました。
しかし、残念なことに一定の副反応があり、それによってリスクとその効果というものを、常に正しくバランスよく判断をしなければなりません。
そのときの基本は、科学的なエビデンスであります。その科学的なエビデンスにもとづいて、しかもそれを制度化された審議会という有識者のいるところでしっかりと審議をしていただき、その中でこの有用性とリスクが判断をされ、最終的な決断は厚生労働大臣が負うという形になっております。
私は、今この考え方にもとづいて発言をし、また自分の判断をさせていただいております」。
※エドワード・ジェンナー(Edward Jenner)は、イギリスの医学者。天然痘の予防において、それまで行われていた人痘接種法より安全性の高い種痘法を開発した。近代免疫学の父とも呼ばれる(Wikipediaより)。
記者会見の詳細は、全編動画を御覧いただきたい。