2023年9月8日、午前9時より、東京都千代田区の厚生労働省にて、加藤勝信 厚生労働大臣の定例会見記者会見が開催された。
加藤大臣からの冒頭報告はなく、そのまま質疑応答の時間となった。
IWJ記者は、この会見の前日、9月8日に、同じく厚労省内で行われた「一般社団法人ワクチン問題研究会」の設立に関する記者会見にて表明された、同研究会の新型コロナワクチンに関する問題意識・批判について、加藤厚労大臣の考えを質すべく、以下のとおり質問をおこなった。
IWJ記者「昨日、『一般社団法人ワクチン問題研究会』設立に関する記者会見が開催されました。代表理事の福島雅典医師は、ワクチン接種後症候群に悩む人々が『マスコミにも警察にも話を聞いてもられない』というケースが多く『民主主義の危機、知る権利がとことん踏み躙られている』と述べ、『幸福追求権、生存権を正面から無視し続けているという政府の態度は絶対に許せない』と述べました。
福島医師は、『メッセンジャーRNAワクチン』について『核酸医薬といわれる、まったく不完全な、薬とさえ言えないものをばら撒いた』ともおっしゃっています。大臣は福島医師の主張をどのようにお受け止めでしょうか。また、メッセンジャーRNAの危険性の認識について、このような医学者の指摘があることをどのようにお考えでしょうか」。
この質問に対して、加藤大臣は次のように回答した。
加藤大臣「そうした記者会見がなされたことは承知しておりますが、個々の方々の一つ一つの御意見にお答えするのは、控えさせていただきたいと思いますが、私どもとして、この新型コロナワクチンについてその品質、有効性、及び安全性。
これはPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)で審査をして確認をし、そして審議会における審議を得て、薬事承認がなされている。
また、その後、ワクチンでこれを接種する中で副反応の疑い事例が出てきているわけでありますから、そうした症状については医療機関などから報告された情報を収集して、厚生科学審議会の予防接種ワクチン分科会副反応検討部会、また、薬事食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会合同で、まさに専門家によって、個別症例の評価、あるいはそれを全体で見て、集団での系統的な分析評価、そうしたことを行っていただき、必要な措置を状況、状況に応じて講じてきているところであります。
さらに、新型のワクチンの接種後に遷延する症状、いわゆるコロナワクチン後遺症と呼ばれるものも含めて副反応が疑われる症状に関する実態調査(※)、これを本年2月から厚労省の研究班で進めているところであります。
こうした調査を通じて、科学的な知見の収集をし、またそれを専門家に御評価いただきながら、ワクチンの安全性、これをしっかり確保していきたいと考えておりますし、また今後、新たな情報が得られれば、速やかに医療機関等に情報を提供するなど、必要な対応を図っていきたいというふうに考えております」。
※新型コロナワクチン接種後の遷延する症状に関する実態調査について(厚生労働省)
(第一報:2023年4月28日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001092282.pdf
(第二報:2023年7月28日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001126457.pdf
記者会見の詳細については全編動画をご確認ください。