2023年12月1日、午後9時35分頃より、武見敬三厚生労働大臣の定例記者会見が東京都千代田区の厚生労働省にて開催された。
冒頭、武見大臣から、令和5年10月の有効求人倍率(1.30倍[前月比+0.01ポイント]についての報告があった。
続いて、武見大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、2023年11月28日に、国内での承認を認められた、第一三共の「メッセンジャーRNAワクチン」とMeijiSeikaファルマの「レプリコンワクチン」のうち、「レプリコンワクチン」について、以下のとおり、質問をした。
IWJ記者「『レプリコンワクチン』について質問します。分子生物学者・免疫学者の荒川 央(ひろし)氏は次のように述べています。
「これまでのmRNAワクチンはスパイクタンパクの生産にブレーキのないワクチンでしたが、自己増殖するmRNAワクチン(レプリコンのこと)はさらに遺伝子の増殖にすらブレーキがありません。それどころかむしろ加速するアクセルが付いているようなものです。
ワクチン接種者から他者にワクチンを感染させる事態が発生すると、社会の中でワクチン感染が蔓延し、ワクチン変異株が周囲に拡散されるバイオハザードのような状況すら理論的には起こり得るのです」。
PMDA、および薬事・食品衛生審議会(医薬品第二部会)が、このたびのレプリコンワクチンの承認を認めたということは、荒川氏が言うようなリスクをはるかに超えるベネフィットがあるからだと推測します。レプリコンワクチン接種のベネフィットについて、また、荒川氏が懸念するバイオハザードが実現した場合の対処法と責任の所在についてご教示願います」。
これに対し、武見大臣は次のように答弁をした。
武見大臣「今般承認したレプリコンワクチンは、国内外の臨床試験において、一定の発症予防効果や中和抗体価の上昇が確認されたこと、また、有害事象の種類や発現割合などにファイザー社ワクチンと比べて明確な差が認められず、安全性は許容可能と判断できたことから、薬事承認を行いました。
レプリコンワクチンは、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製をされて、持続的に抗原タンパクが作られるワクチンであることから、ご指摘のようなワクチンの被接種者から当該ワクチンに含まれる物質等が他の者に伝播するような事象は、今のところ確認されておりません」。
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