2023年12月12日午後9時25分頃より、武見敬三厚生労働大臣の定例記者会見が、東京都千代田区の厚生労働省にて開催された。
冒頭、武見大臣からの報告事項はなく、そのまま武見大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は引き続き、11月28日に厚生労働省が世界に先駆けて国内製造を承認した、Meiji Seikaファルマ社の自己増殖型(レプリコン)新型コロナmRNAワクチン(レプリコンワクチン)について、質問した。
IWJ記者「12月1日、および12月8日の定例会見にて、弊社のレプリコンワクチンの安全性についての質問に対し、武見大臣は『有害事象の種類や発現割合等にファイザー社ワクチンと比べて明確な差は認められず、安全性は許容可能と判断した』とおっしゃいました。
安全性の評価のために比較対象とされているファイザー社のワクチンについては、新型コロナワクチン接種開始後の2021年2月17日から2023年7月30日の期間中、1878件の死亡例が報告されています。
武見大臣は、これら2000件にもおよぶ死亡件数が許容範囲であると判断されたということでよろしいでしょうか? また、あと何件、死亡件数が増えれば、許容範囲を超えるのか、基準を教えてください」。
この質問に対し、武見大臣は以下の通り答弁した。
武見大臣「ご指摘の12月1日の会見の発言は、11月28日に承認した、Meiji Seikaファルマ社のワクチンについて、ファイザー社のワクチンと比較対象として実施された国内臨床治験において、両者のワクチン間で有害事象の種類や発現割合等に明確な差が認められず、Meiji Seikaファルマ社のワクチンの安全性は許容範囲と判断された旨を申し上げたものです。
この新型コロナワクチン接種後の副反応が疑われる症状については、定期的に開催をしております審議会において、評価を行っております。
審議会におきましては、症状が一定数に達した際に接種を見合わせる基準は設定しておらず、その時点で得られている情報であるとか、科学的知見にもとづいて、ワクチン接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられるか、検討を常時行っているわけであります。
現時点では、これまでの報告によって、ワクチンの接種体制に影響を及ぼす重大な懸念は認められないと、評価されているところでございます」。
いくら多くの情報や科学的知見を収集したところで、何らかの基準がなければ、ベネフィットとリスクの検討を行なうことなど不可能ではないだろうか?
IWJは、新型コロナワクチンの安全性について、今後も追及を続けていきたい。
記者会見の詳細については、全編動画を御覧いただきたい。