2023年12月8日、午後9時20分頃より、武見敬三厚生労働大臣の定例記者会見が東京都千代田区の厚生労働省にて開催された。
武見大臣からの冒頭報告事項はなく、そのまま武見大臣と各社記者との質疑応答となった。
12月1日の武見大臣の会見において、IWJ記者は「レプリコンワクチン」について質問をしたが(※)、その質問に対する武見大臣の答弁の内容について、再度、以下のとおり、質問を行なった。
IWJ記者「レプリコンワクチンについて。武見大臣は、12月1日の会見にて『レプリコンワクチンは、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製され、持続的に抗原タンパクが作られるワクチンである』ということを安全性の担保として説明されました。ですが、「ワクチン接種後、分解されずに血清中に残存するスパイクタンパクが、心筋炎などの有害事象を引き起こしている」とする指摘もあり、武見大臣のレプリコンワクチンに関する安全性の説明は、こうした指摘と矛盾しています。やはり、有害事象が起こる危険性・リスクがあるのではないでしょうか?
これは、人の命に関わることですので、レプリコンワクチンの使用を思いとどまるのが人道的決断ではないでしょうか? 大臣のお考えをお聞かせください」。
武見大臣「11月28日に承認した明治製菓のレプリコンワクチンにつきましては、投与後の体内での分布を調べたマウスの試験において、従来のmRNAと比べると、生体内で長く維持される可能性があるものの、蓄積などの特徴の懸念は認められず、メッセンジャーRNAは時間の経過に伴い、体内からは消失をして、抗原タンパクも時間とともに減少する傾向が示されております。
また、国内の臨床試験においても、有害事象の種類や発現割合等にファイザー社ワクチンと比べて明確な差は認められておりませんでした。安全性は『許容範囲の中である』と、『許容可能である』と判断できたことから、薬事承認に踏み切ったという経緯があったことをご理解いただきたいと思います」。
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