2022年7月22日午前10時より、東京都千代田区の法務省庁舎にて、古川禎久法務大臣の閣議後の定例会見が行われた。
質疑応答で、IWJ記者は次のとおり質問した。
「先日、ジャーナリストで参議院議員の有田芳生(よしふ)氏が、テレビの情報番組で、1995年の地下鉄サリン事件直後、警察庁と警視庁幹部から『オウムの次は統一教会を摘発する』と打ち明けられたが、実際の摘発はなく、10年後にその幹部に、なぜ摘発をしなかったのか理由をたずねたところ、『政治の力があった』と答えたと明らかにし、大きな話題となりました。
- はじめに~ジャーナリスト・有田芳生氏が18日『羽鳥慎一モーニングショー』で爆弾発言!「『オウムの次は統一教会を摘発』と言っていた警察幹部に摘発しなかった理由を10年後に聞くと、一言『政治の力だった』」!!(日刊IWJガイド、2022年7月19日)
まず、大臣は、このテレビでの有田氏の発言をご存知でしょうか?
その上で、霊感商法などの違法行為が大きな社会問題にまでなった統一教会の摘発を、政治的圧力で中止したという警察幹部の証言について、当時の事実関係を調査・解明するお考えはおありでしょうか?」
この質問に対し、古川大臣は以下のとおり答弁をした。
「まず、そのご指摘の報道については、私自身は、承知しておりません。そして、おたずねの内容につきましては、これは『捜査機関の活動内容』に関わる事柄でありますから、お答えは差し控えます。
ただ、一般論として申し上げますとですね、検察当局におきましては、法と証拠にもとづいて、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、適切に対処をしている、というふうに承知をしております」。
会見冒頭、古川大臣からは、「再犯防止啓発ポスター及び再犯防止啓発動画の完成披露会」についての紹介があった。
- 7月は「再犯防止啓発月間」です(法務省、2022年7月1日)
定例会見の詳細については、全編動画を御覧いただきたい。