前日にオウム真理教元幹部ら6人の死刑執行があったにもかかわらず、上川法相定例会見は「公用」を理由に、わずか10分あまりで終了! IWJは指名されず!! 〜7.27上川陽子 法務大臣 定例記者会見 2018.7.27

記事公開日:2018.8.3取材地: テキスト動画
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(文: 松本聰)

 2018年7月26日、一連の「オウム真理教事件」で死刑が確定した元教団幹部ら6人の死刑が執行された。7月6日に元教団代表の「麻原彰晃」こと松本智津夫元死刑囚をはじめ7人の死刑が執行されたのに続くもので、教団の13人の死刑囚全員の刑が同じ月に執行されたことになる。

 7月26日、死刑が執行されたのは仙台拘置支所(仙台市若林区)に収容されていた小池(旧姓・林)泰男死刑囚、東京拘置所(東京都葛飾区)に収容されていた端本悟死刑囚、豊田亨死刑囚、広瀬健一死刑囚、名古屋拘置所(名古屋市東区)に収容されていた宮前(旧姓・岡崎)一明死刑囚、横山真人死刑囚の6人。

 死刑執行翌日の7月27日、法務省で、上川陽子法相の定例会見がおこなわれた。今回も7月6日の死刑執行と同じく、法務省から主要メディアへ、死刑執行に関する事前のリークがあったため、26日早朝から各拘置所には報道陣が続々とつめかけた。リークした国の思惑通りにテレビが「速報」として「今、誰が処刑された」と伝える報じ方は間接的な公開処刑そのものであり、国家に権力に歯向かう者は最終的にはこのような目にあうという強い脅しのようにも受けとれた。

 しかし、この日の上川法相の定例会見の場で、この残りの6人の死刑執行をなぜ決断したのか、海外から批判があったがどうお考えか、といった批判的観点からの質問を口にしたマスメディアはひとつもなく、死刑を執行する国家権力とマスメディアが共感関係にあると感じさせる「異様」な会見となった。

記事目次

■全編動画

  • タイトル 上川陽子 法務大臣 定例記者会見
  • 日時 2018年7月27日(金)10:30頃〜
  • 場所 法務省(東京都千代田区

死刑執行当日の上川法相会見で、記者クラブの幹事社の質疑冒頭の質問は「海外出張のご予定はおありですか」だった

 上川法相の定例会見は6人の死刑執行の翌日にもかかわらず、会見は「公用」を理由に、10分あまりの短いものだった。質疑の冒頭、幹事社からは上川法相に対して、「海外出張のご予定はおありでしょうか」と、どうでもいいような質問が投げかけられた。

 IWJ記者は手を挙げ続けるも短い会見時間の中で、司会者から指名はされることはなかった。

 上川法相は6人の死刑執行を受け、死刑執行当日の7月26日にも、午前11時過ぎから臨時の記者会見を開いている。この日の会見でも7月10日の会見と同様に、2017年8月3日の就任会見で述べた「事に臨むに当たり、鏡を磨いて、磨いて、磨き切る、そういう心構えで厳正にしっかりと対応」したと呪文のような言葉を、またも繰り返すばかりだった。

 メディアへの事前リークについては、立憲民主党の有田芳生参院議員は7月25日の段階で、「死刑制度やオウム死刑囚の麻原彰晃以外の執行の是非については議論がある。しかし7月6日の執行時もそうだが、手続き開始をメディアにリークする安倍政権は、国際人権基準に照らしても、異様、異常だ」とツイートしている。

 上川法相は「国際社会に対して、死刑制度の必要性をどう説明するか?」と問われ、以下のように答えた。

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