「今の死刑の状況は約100年前の『幸徳事件』(※)時点より以前に戻ってしまった」と安田好弘弁護士が訴えた。
2018年7月27日(金)に東京都文京区で「『死刑執行に抗議する集会』~上川陽子法務大臣の13人の死刑執行を糾弾する」が、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90他の主催により行われた。
安田好弘弁護士は1911年の「幸徳事件」に言及し、以下のように述べた。
「『幸徳事件』で死刑執行された人数は12名。今回(7月6日と7月26日)は13名です。今の死刑の状況は、今回の執行によって約100年前の1911年の『幸徳事件』時点より以前に戻ってしまった」
安田氏は今回の死刑執行で「死刑のステージを引き上げてしまった」と語り、「これから続く法務大臣は『この前(一度に)7名やったじゃないか』という話になってくる。こうような死刑の状況が続いていく」と述べ、危機感をあらわにした。
安田弁護士には2015年6月24日、岩上安身がインタビューをおこなっている。ぜひあわせてご覧いただきたい。
※幸徳事件:
大逆事件の一つであり、明治天皇の暗殺を計画したとして、全国の社会主義者や無政府主義者を逮捕・起訴して死刑や禁固刑判決を下した事件。政府はこの事件の発覚を受け、社会主義者、無政府主義者の根絶を図ったが、政府による捏造もあったとされている。
一般に「大逆事件」と言われる際は、この幸徳事件を指す。幸徳秋水事件とも呼ばれる。(Wikipediaより)
安田好弘弁護士「今の死刑の状況は約100年前の『幸徳事件』時点より以前に戻ってしまった」~森達也氏、オウム事件で死刑執行された弁護人らが上川陽子法務大臣の13人の死刑執行を糾弾! https://iwj.co.jp/wj/open/archives/428439 … @iwakamiyasumi
今回の判決には死刑のハードルを下げる目的もあったのだろうか。
https://twitter.com/55kurosuke/status/1025669995362058241