日刊IWJガイド・非会員版「統一教会を摘発しなかったのは『政治の力だった』! 有田芳生氏が警察幹部の証言を暴露!!」2022.7.19号~No.3596号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ジャーナリスト・有田芳生氏が18日『羽鳥慎一モーニングショー』で爆弾発言!「『オウムの次は統一教会を摘発』と言っていた警察幹部に摘発しなかった理由を10年後に聞くと、一言『政治の力だった』」!!

■IWJがピンチです!! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り13日です。7月の1ヶ月の間で不足しているお金は約950万円! 7月1日から15日までのご寄付は、127万5600円と目標額の13%にとどまっています! 目標額まで、あと87%、822万4400円不足しています!! このままでは、大幅な赤字転落に!! ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!

■「引き続き頑張って下さい、ますます冴えているIWJ!」「(IWJは)ウクライナ分析はどうも少数派ですが、私はIWJが的を得ていると思っています。発信し続けてください」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」7月18日、ウクライナが米英供与の長距離兵器でクリミア半島への攻撃を示唆し、ロシア側が猛反発し、翌日オデッサのNATO供与対艦ミサイル「ハープーン」倉庫を破壊! ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の戦争犯罪を追及するイワン・バカノフ保安局(SBU)長官とイリーナ・ベネディクトワ検事総長を解任、ゼレンスキー政権の足元が揺らぐ!

■安倍元総理殺害の山上徹也容疑者が、事件前日に出した犯行決意を示唆する手紙で安倍氏を「最も影響力のあるシンパ」と指摘! 一方、家庭連合は会見での嘘を指摘する弁護士とメディアに「人権侵害」「ヘイトクライムを誘発する」と反論の声明を発表! 統一教会幹部に「すでに信徒」と紹介された井上義行参議院議員は、選挙が終わった途端「統一教会には入信していない」と表明! これこそ「嘘」ではないのか!?
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■はじめに~ジャーナリスト・有田芳生氏が18日『羽鳥慎一モーニングショー』で爆弾発言!「『オウムの次は統一教会を摘発』と言っていた警察幹部に摘発しなかった理由を10年後に聞くと、一言『政治の力だった』」!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 「空白の30年」――かつて霊感商法で大きな社会問題として世間を賑わした統一教会を、安倍元総理銃撃事件で再び注目が集まるまで、メディアが放置し続けてきたことを、ジャーナリストの有田芳生氏は、そう表現しました。

 先日の参議院選挙で惜しくも当選がかなわなかった有田氏が、18日のテレビ朝日系の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』に、統一教会を40年取材してきたジャーナリストとして出演し、次のように語りました。

 「空白の30年の間にも、街頭のアンケートなどを通じて、新しい信者も入ってきたし、霊感商法も行われてきた。今回の容疑者のお母様のように、献金を求められる人はいっぱいいて、自己破産している家族なんていうのはものすごく多いわけですよ。

 霊感商法でお金を巻き上げる。信者たちに、献金、献金。カードローンで破産する。それは表に出ていないですけど、今でもものすごいですよ。

 そういうことが、空白の30年間で、メディアも報道しない、社会問題にもならない。統一教会は日本社会で活動してきたし、まったく監視の目が届かない状況のもとで、国会議員の人たちにも、相当浸透していっているというのが、今の現実なんですよ」。

 さらに有田氏は、今回の事件の山上徹也容疑者について、「信仰2世の問題」として、次のように語りました。

 「これも表には出ていないんだけど、統一教会の中では10年ぐらい前でしたかね、合同結婚式に参加をして生まれた祝福2世というお子さんの問題、あるいは親が教団に入った子どもである信仰2世。これは統一教会の中でも問題になったんですよ。

 子どもたちからすれば、自分の意識なしに、いつの間にか統一教会のメンバーにさせられちゃっているわけでしょう。それで今度の容疑者のように、お金をどんどんどんどん献金させられて、自分の人生を変えられたと思っているわけですから。

 そういう信仰2世の問題は、統一教会の中でもテーマになったんです。だけど、苦しんでいる家族の救済の手立てっていうのは、もちろん教団にもないし、社会的にもない。

 だから、オウム真理教事件のときも、教団に強制捜査が入ったとき、子どもたちがいっぱい救出されたじゃないですか。その子どもたちをどうするかっていうのも、当時、社会問題に、一時なったんだけど、まったく放置ですよ。

 その人たちは、今でも社会のどこかにいらっしゃるわけだけど、心の中がどうなっているのかというのは、まったくわからない。

 統一教会も一緒なんです。2世の人たちの心のうち、そしてその家族がどうなっているのか、そういう問題も、まったく放置された30年でもあるんです」。

 さらに番組では、有田氏が議員生活で実際に目にした、議員と統一教会との関係が明らかにされました。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■IWJがピンチです!! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り13日です。7月の1ヶ月の間で不足しているお金は約950万円! 7月1日から15日までのご寄付は、127万5600円と目標額の13%にとどまっています! 目標額まで、あと87%、822万4400円不足しています!! このままでは、大幅な赤字転落に!! ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 第12期も期末まで、いよいよあと半月ほどとなりました! 泣いても笑っても、7月31日には第12期の終わりを迎えます。第12期を無事にしめくくり、第13期をIWJが晴れて迎えられるように、皆さまへ重ねてご支援のお願いを申し上げます。

 IWJはかねてより、活動費の半分を会員の皆さまからの会費で、もう半分を皆さまからのご寄付・カンパによって支えられて活動しています。

 先日、改めて経理とともにこれまでの収支を計算し、見通しを立て直したところ、7月1日の時点で、期末の7月31日までにあと約950万円のご寄付が必要となることがわかりました。足りない分は、赤字となる恐れがあります。

 12期は、経費を前年度比で約30%程度削減してきましたが、会費は前年度比で約20%減少してしまいました。皆さまのご助力、ご支援が、IWJの存続のために必要です! もし仮にご寄付がまったく集まらなかったとしたら、IWJは今期大幅な赤字に転落してしまいます!

 今期末までの残り13日で、この赤字を削って、不足分をゼロにし、次の期につなげられるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は、現在3566人です。そのうちサポート会員は1192人です(2022年6月30日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2307円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人6900円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでおり、まだ1円も返済されていません。

 この第11期と第12期は、会社から報酬も受けとっていません。前期に続き、今期もただ働きが続いています。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけの、もともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、今期の金額赤字分を穴埋めすることはできません! 2期連続で、会社から1円も報酬を受けとらずにただ働きを続けるということは、自分の貯金を削っている、ということであり、個人として、経済的、物理的に、もはや限界です。

 これで今月末に、さらにあと1千万円もの赤字を個人で埋めなくてはならなくなるとしたら、とても一人ではこの負担を担うことはできません!

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

 伏してお願いいたします! どうか皆さま全員のお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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 皆さまにおかれましても、消費税増税に加えてコロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会員の数が足りなくなり、ご寄付が途絶えると、IWJは活動していけなくなってしまいます。市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、IWJは市民に支えられ、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、権力に不都合であっても真実を追求し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。

 ウクライナ紛争が勃発してからの約5ヶ月間、IWJは徹底的に「まとも」な「公正中立」に近い報道に徹してきたところ、米国のプロパガンダ機関と化したほぼすべての新聞、雑誌、テレビ、そしてネットの大勢とも違う「スタンス」を取り続ける結果となりました。

 その間の我々の報道を、他の米国のプロパガンダの走狗のような「報道」と比較していただければ、我々が独立メディアとしての使命をいかに果たしてきたか、ご理解いただけると存じます。

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましてはサポート会員へ、無料会員の皆さまにおかれましてはサポート会員もしくは一般会員へのアップグレードをぜひともお願いいたします。

 また休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで会員を新たに始めることができます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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IWJは、国民をないがしろにして、米国の「代理戦争」準備を進める政府と、そのプロパガンダ機関と成り果てたマスメディアに対して、これでいいのか! と声を上げ続けていきます!

 自民党は日本をウクライナと同様に、米国の「代理戦争」の道具にするために、大切な国民の主権を外国に譲り渡すことを平然と行おうとしています。「売国」的な改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。この緊急事態条項は、国民主権と議会制民主主義を根こそぎ奪うものです。その先には、終わりのないファシズムと、国民の声に一切耳を貸さない、問答無用の戦争が待ち受けています。

 また、安倍元総理が、統一教会の信者の息子である山上容疑者に殺害されるという衝撃的な事件も起きました。岸信介元総理から数えて安倍元総理まで3代にわたり、統一教会=勝共連合は、ずぶずぶの関係にあり、「日本人が洗脳され、全財産が巻き上げられ」ようとも、この「日本はサタンの国」とする反日カルトの活動を組織犯罪として摘発してこなかったのは、統一教会と自民党の深い癒着関係があったからです。

 その統一教会が求める政策が、9条の改憲であり、緊急事態条項の創設であり、夫婦別姓反対であり、ジェンダーフリー反対であり、LGBT反対なのです。

 資金面でも、選挙の際のマンパワーの面でも、統一教会に支えられてきた自民党は、政策面までも統一教会の「使い走り」に成り下がっていると言っても過言ではありません。

 そんな反日カルト集団の言いなりとなっている自民党の改憲を許していいのでしょうか!?

 最大の問題である、緊急事態条項の阻止という、決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

■「引き続き頑張って下さい、ますます冴えているIWJ!」「(IWJは)ウクライナ分析はどうも少数派ですが、私はIWJが的を得ていると思っています。発信し続けてください」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 素晴らしく面白いですね! ショックドクトリンですね、このショック療法というのは、新自由主義を導入してロシアを崩壊させて寿命を縮めて、虐殺…

 あの90年代の悲惨な様子を思い出します。本当に我慢強かったなあと思うロシア人。

 ところで安倍晋三君がゼレンスキーがNATO入りを欲し、ドンバスの問題を解決しようとしなかったから特別軍事作戦を招いた、とエコノミストのインタビューで発言している、とRIAが書いていますね。

※Абэ обвинил Зеленского в начале российской спецоперации на Украине(安倍首相はゼレンスキー氏がウクライナでロシアの特殊作戦を開始したと非難)(RIA Novosti、2022年5月29日)
https://ria.ru/20220529/abe-1791493521.html

(以下、IWJはロシア語の記事を仮訳しました)

 「安倍首相は、ウクライナでロシアの特殊作戦を開始したゼレンスキーを非難した。

 安倍元首相:ゼレンスキー氏のNATOとドンバスに対する姿勢がウクライナの紛争を引き起こした

 モスクワ、5月29日- RIA ノヴォースチ。ウクライナの指導者ヴォロドミル・ゼレンスキーのNATO加盟に対する姿勢と、ドンバスでの紛争解決の拒否が、旧ソビエト共和国におけるロシアの特殊作戦の開始につながったと、日本の安倍晋三元首相は「エコノミスト」誌(※注)に語っている。

※注Abe Shinzo in his own words(The Economist、2022年5月26日)
https://www.economist.com/AbeInterview

 『ウクライナのヴォロドミル・ゼレンスキー大統領に、NATOに加盟しないと約束させるか、東部の2つの飛び地に高度な自治権を認めさせることができれば、軍事行動はおそらく避けられただろう』と安倍首相は述べた。

 この政治家は、ジョー・バイデン米国大統領が、旧ソビエト共和国の首脳に影響を与えた可能性を指摘した。

 『しかし、ゼレンスキーはもちろん拒否しただろう』と安倍は結論づけた。

 ロシアは2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。国防省の声明によると、武装勢力は軍事インフラとウクライナ軍にのみ攻撃を加え、3月25日の時点で第一段階の主な任務、すなわちウクライナの戦闘能力を大幅に低下させることを完了したという。ロシア軍は、ドンバスの解放が主な目的であるとした」。

※Сенатор Пушков призвал Зеленского прислушаться к Киссинджеру(プシュコフ上院議員、ゼレンスキーにキッシンジャーの話を聞くよう促す)(IA クラスナヤ・ベスナ、2022年5月29日)
https://rossaprimavera.ru/news/f0e2a210

(※以下、IWJはロシア語の記事を仮訳しました)

 「プシュコフ上院議員、ゼレンスキーにキッシンジャーの話を聞くよう促す

 ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、和平交渉の開催を拒否することによって、クリミアやドンバスよりもはるかに多くのものを失う危険があると、アレクセイ・プシュコフ上院議員はテレグラムで書いている。

 これに先立ち、アメリカのヘンリー・キッシンジャー元国務長官は、2014年に確立された現状を認めること、すなわちクリミアとドンバスを放棄することで紛争を終わらせるよう、キエフに公式に促した。一方、ゼレンスキーは、ミュンヘン協定に触れ、キッシンジャーが『平和ボケ』していると非難した。

 『ゼレンスキーがキッシンジャーに飛びついたのは、むしろ、今後数ヶ月でロシアとの和解が成立しない場合のウクライナの見通しを、ゼレンスキーがよく理解していないことの表れである。ウクライナ軍の着実な撤退を背景に、彼の戦闘的な熱意はあまり適切とは言えない』とロシア人議員は強調した。

 『そしてキッシンジャーと違い、ゼレンスキーは明らかに、和解を遅らせることによって、ウクライナがクリミアやDNR-LNRよりも、はるかに多くのものを失う危険があることを理解していない(あるいは理解していないことをごまかしてる)。一方、キッシンジャーはそれを理解し、ウクライナを完全な敗北から救おうとしている』とも付け加えた。– しかし、もちろん、キエフの急進派にとって、ロシアに完全に勝利すること以外は許されない。

 プシュコフによれば、元長官が、この発言の後に『ミロトヴォレッツ』(※注、IWJ)のサイトに載せられたことを考えれば、『この大衆と何を語り、交渉することができるか』という問題は、キエフの公式とまったく関係がないことになる」。

 …岸田を梯子はずしでしょうか?

 総理復帰を狙って、エネルギー大国に突然尻尾をふる???(※IWJ注、このメールは安倍総理が殺害される前に届けられていたものです)

 引き続き頑張って下さい、ますます冴えているIWJ!

(匿名希望 様)

※注「ミロトヴォレッツ」は、そのウェブサイトによると、「ピースメイカー」と名乗る、「ウクライナの国家安全保障、平和、人間の安全保障および国際法秩序に対する犯罪の兆候に関する研究センター」が運営しています。
 ポーランドの首都ワルシャワと米国バージニア州ラングレーに住所があります。その目的は「ウクライナの国家安全保障、平和、人類に対する犯罪の兆候の研究センター、および法執行当局のための国際法情報、および親ロシアのテロリスト、分離主義者、傭兵、戦争犯罪者、殺人者に関する特別サービス」だと述べています。
 大変残酷な写真(ロシア兵の遺体)をトップページに掲載しています。閲覧にはご注意ください。
https://myrotvorets.center/

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 匿名希望様

 ありがとうございます。

 約1ヶ月前にいただいていたおたよりですが、長文のため、紹介するタイミングがなかなか見つからず、取り上げるのが遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。

 まさか、その間に、文中の引用記事内でウクライナ紛争について語っていた安倍晋三元総理が銃撃され亡くなってしまうとは思いもよりませんでした。

 また生前の安倍元総理が「ウクライナのゼレンスキー大統領が、NATO加盟をあきらめ、東部ドンバスに高度な自治権を認めていたら、この紛争は起こらなかっただろう」と述べ、「しかし、ゼレンスキー大統領は受け入れられなかっただろう」とも述べていたことは、ほとんど知られていなかった事実だと思います。

 安倍元総理に、リアリストの一面があったことは意外でした。こうした認識がなぜ、自民党なり、政府なり、マスメディアなりに広がらなかったのか。ウクライナをロシア相手に戦わせたくて仕方がなかった米国の意向を、メディアも含め、国をあげて忖度していた約5ヶ月間だったと言えると思います。

 一時のトーンは落ち着いたようではありますが、まだ官民あげての「ロシア=絶対悪で加害者、ウクライナ=絶対善で被害者」という単純な公式を刷り込んだ「マインドコントロール」は解けてはいないので、油断はならないでしょう。

 今後も「冴えているIWJ!」と、応援していただけるように頑張ります!

 期末まで、あと半月。非常に厳しい財務状態のIWJに、どうか皆さま、ご支援のほど、よろしくお願いします。

岩上安身

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 苦しいと思います。(IWJは)ウクライナ分析はどうも少数派ですが、私はIWJが的を得ていると思っています。発信し続けてください。

(O.M. 様)

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 O.M. 様

 ありがとうございます。

 我々は、なりたくてなっている「少数派」ではなく、「まっとう」な報道と論評を続けているだけで、一時的に「少数派」になっているだけですので、時間はかかっても必ず、多くの人々に真実は伝わっていくと信じています。

 ご指摘の通り、今はたしかに、財務的に苦しい状態が続いていますが、「少数派」とみられていても、支えてくださる会員の方々、ご寄付・カンパでご支援してくださる方々がいてくださるおかげで、ギリギリの綱渡り経営であっても、谷底まで転落せずにここまでくることができました。

 本当に皆さま、ありがとうございます。

 期末まで、あとわずかです。どうぞ今期もラストスパートまで、応援、ご支援をよろしくお願いします。

岩上安身

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◆中継番組表◆

**2022.7.19 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:20メド~「後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 後藤茂之厚生労働大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9a%e7%94%9f%e5%8a%b4%e5%83%8d%e5%a4%a7%e8%87%a3

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◆中継番組表◆

**2022.7.20 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:00~「最高裁判決言い渡し後の伊藤詩織氏、弁護団による記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 最高裁判決言い渡し後の、伊藤詩織氏と弁護団による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた伊藤詩織氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e4%bc%8a%e8%97%a4%e8%a9%a9%e7%b9%94

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」7月18日、ウクライナが米英供与の長距離兵器でクリミア半島への攻撃を示唆し、ロシア側が猛反発し、翌日オデッサのNATO供与対艦ミサイル「ハープーン」倉庫を破壊! ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の戦争犯罪を追及するイワン・バカノフ保安局(SBU)長官とイリーナ・ベネディクトワ検事総長を解任、ゼレンスキー政権の足元が揺らぐ!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 ウクライナにおける戦線は、東北部スーミ州から、ドネツク州の重要都市スラビャンスク・クラマトルスク、中部ドニエプロペトロフスク州のドニプロ、中西部ヴィーンヌィツャ州ヴィーンヌィツャ、南部ミコライウ、オデッサまで拡大しています。

 ルハンシク州を落とし、劣勢と伝えられたウクライナ軍は、西側の長距離兵器でロシア軍の指揮統制や後方支援の拠点、弾薬の集積場所を破壊したと主張、ロシアが制圧した地域を奪い返し、戦局を有利に転換させる意志を示しました。

 『ロイター』(17日)は、ロシア国防省によると、ショイグ国防相は、ロシア側が掌握した地域に対するウクライナによる攻撃を阻止するため、軍部隊に作戦を強化するよう命じた、と報じました。

 ウクライナ軍情報当局のスキビツキー報道官も16日夜、ロシア側の攻撃のレベルが上がったことを認めています。

 「空と海からのミサイル攻撃だけではない。前線全体に沿って砲撃が見られる。戦術航空機や戦闘ヘリコプターが活発に使用されている」、「明らかに攻撃の次の段階に向けた準備が進められている」。

 ウクライナ軍によると、ロシアは東部ドネツク州のウクライナが支配する重要都市スラビャンスクへの攻撃に向け、部隊を再編している模様だということです。

※【速報9362】ロイター、17日「ウクライナ軍当局者によると、西側の長距離兵器がウクライナ軍の戦力を支援する中、ロシアは次の攻撃段階の準備を行っている」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548929946982432769

 ロシア軍が撤退したハルキウの北東に位置するスーミ州にも、ロシア領からの砲撃が続いています。『ウクルインフォルム』(17日)によると、16日朝、エスマン・コミュニティへの砲撃により、学校と農業企業が破壊された、とのことです。

 ドネツク州のキリレンコ州軍行政府長官は、「トレツィク・コミュニティへとミサイルが3弾飛来した。1弾はトレツィクの住宅地へ、2弾はザリーズネで、学校と幼稚園が損傷した。現時点では、犠牲者の情報はない」とフェイスブックに投稿しました。

 『ウクルインフォルム』によると、キリレンコ長官は、「ロシア軍は毎日同州へ攻撃を加えており、州内に安全な場所はない」として、ドネツク州民に避難するよう要請した、とのことです。

※【速報9372】UKRINFORM、17日「ロシア軍撤退後もロシア領からの越境砲撃の続くスーミ州では、16日朝のエスマン共同体への砲撃により学校と農業企業が破壊された」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930335706345472

 ロシア軍の攻撃が、これまでと変わったと思わされるのは。ロシア語話者の多い東部だけではなく、中部にも再び攻撃をかけ始めたことです。長射程のロケット砲などを米国がウクライナに供与したため、ロシア軍はギアを一段階上げてきたようです。

 『BBC』(16日)は、ロシアの長距離巡航ミサイルが、中央都市ドニプロにある宇宙ロケット工場を攻撃したと報じました。少なくとも3人が死亡、15人が負傷した、とのことです。

 ドニプロの宇宙ロケット工場・ユージュマシュ工場では、衛星を製造しており、イーロンマスクのスペースX社が宇宙に打ち上げた衛星もある、とのことです。
 
※【速報9366】BBC、16日「ロシアの長距離巡航ミサイルは、ウクライナの中央都市ドニプロで、宇宙ロケット工場と近くの通りに衝突したときに3人を殺害したと地元当局者は述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930102972813312

 ロシア軍は、支配下にある欧州最大の原子力発電所・ザポリージャ原発にミサイルシステムなどを配備、ザポリージャ原発から周辺地域を攻撃している、とウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コーチン社長が15日、明らかにしました。『AFP』が16日、報じました。

 これは、原発を「盾」にした攻撃であり、ウクライナ側はミサイル発射地点に対して反撃ができません。

 これまではウクライナ軍が民間人を「人間の楯」とすることが目立ちましたが、今度のロシア軍の行動は「原発の盾」です。突拍子もない戦術であり、戦史上初めての作戦ではないでしょうか。世界中の軍人や戦略家が度肝をぬかれていることと思います。

※【速報9368】AFP、16日「ロシア軍がウクライナにある欧州最大級の原子力発電所を拠点化して「ミサイルシステム」を含む兵器を配備し、周辺地域を攻撃している。ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コーチン社長が15日、明らかにした」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930189878784000

 ロシア軍は、ウクライナ中部やや西寄り、キエフから南西に167マイル(約270km)に位置するヴィーンヌィツャ(ビニツィア)にもミサイル攻撃をかけています。

 『NBC』(14日)は、ウクライナ当局によると、黒海にあるロシア軍艦から発射されたカリブル巡航ミサイルが、ヴィーンヌィツャの診療所、事務所、店舗、住宅に損害を与えた、少なくとも23人が死亡、100人以上が負傷した、とのことです。

※【速報9369】NBC、14日「ウクライナ当局によると、ロシアのミサイルがウクライナ中央部の都市を攻撃し、最前線から遠く離れた場所で少なくとも23人が死亡、100人以上が負傷した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930227480711168

 クリミアのすぐ北に位置する、南部のミコライウ(ムィコラーイウ)にも、ロシア軍が攻撃をかけているようです。15日には「砲撃されたように見える建物から大量の煙が上がっている」と、『NBC』が報じました。

※【速報9371】NBC、15日「ムィコラーイウの軍事政権が金曜日に投稿した映像は、砲撃されたように見える建物から大量の煙が上がっていることを示している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930296049172480

 一方、ウクライナ軍も、西側諸国が提供する長距離砲を実戦で使用し始めています。

 ウクライナは15日、高性能のM270多連装ロケットシステム(MLRS)を受けとったと発表しました。『AFP』(16日)は、ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相が、「最初のMLRS M270が到着した」、先月米国から提供された高機動ロケット砲システム「ハイマース」の「良き供になるだろう」とSNSに投稿したことを報じました。

※【速報9374】AFP、16日「ウクライナは15日、高性能のM270多連装ロケットシステム(MLRS)を受領したと発表した。西側諸国が提供する長距離砲が増えることで、戦況に変化が生じているとの見方を示している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930414919962624

 『CNN』(17日)は、「ウクライナ軍が、欧米諸国が最近供与した高精度の命中率を誇る長距離砲などを駆使し、前線から遠く離れたロシア軍の指揮統制や後方支援の拠点、弾薬の集積場所に打撃を与える新たな戦闘能力を得た可能性が強まってきた」と報じました。西側が供与した長射程砲によって、劣勢に立たされているウクライナ軍が反攻に出ており、成果を上げ始めていると分析しました。

 ウクライナ内務省の高官は13日、「とりわけウクライナが受け取った兵器の威力で過去2週間、兵器や燃料など貯蔵する倉庫を約24カ所で破壊できた」、ロシア軍が保持する火力の強度に間違いなく影響を与えるだろうとした」と発表しました。

 同高官は、ウクライナ東部や南部のドネツク、ルハンスク、ザポリージャやヘルソン各州といったロシア軍の複数の占領地域で、最近、大規模な爆発が発生。衛星画像や西側諸国の分析では、標的への攻撃が非常に効果的になっていると述べています。

※【速報9377】CNN、17日「ウクライナ内務省高官は13日、「とりわけウクライナが受け取った兵器の威力で過去2週間、兵器や燃料など貯蔵する倉庫を約24カ所で破壊出来た」と述べた。ロシア軍が保持する火力の強度に間違いなく影響を与えるだろうとした」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930567588433921

 ロシアメディア『スプートニク』(17日)は、ウクライナのアレクセイ・アレストビチ大統領室長補佐官が、クリミア大橋を破壊するためにこれらの兵器を使用する方針を表明した、と報じました。

アレストビチ補佐官「ウクライナ領内で標的は足りている。ちなみに、クリミア大橋はウクライナの領海内を通過している」

 ウクライナ国防省中央情報管理局のワジム・スキリビツキー報道官も16日、米国製の高機動多連装ロケット砲HIMARSとM270をクリミア領内の標的に対して使用する可能性を指摘しました。

 ウクライナ軍は、ロシア領に対する米国製ミサイルの使用を禁じられていますが、ウクライナ政府は必ずしもクリミアを正当なロシア領とはみなしていません。

 一方、ロシア側は、住民投票による正当なロシア領だと考えており、欧米諸国が供与した長射程砲が米国提供のM142ハイマースおよびM270MLRS多連装ロケットシステムがクリミアに攻撃を加えた場合、「地域紛争」というくくりでは収まらなくなり、ウクライナ対ロシアの国家間の正式な「戦争」となる可能性もあります(ロシアはウクライナの侵攻を「特別軍事作戦」と称し、「宣戦布告」をこれまでしていません)。当然ウクライナに兵器の供与をし続けてきている米国に対するロシアの報復も懸念されます。

※【速報9378】スプートニク、17日「ウクライナ軍の参謀本部は、米国製ミサイルを使用してクリミア半島への攻撃を検討している。ウクライナ国防省中央情報管理局のワジム・スキリビツキー報道官が記者会見で表明した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930619279052800

 ウクライナ政府のクリミア攻撃予告ともいえる発言について、ロシア側は即座に強く反発しました。ロシアメディア『RT』(17日)は、ロシア側の反応を伝えています。

 ロシア議会のクリミア地域を代表するミハイル・シェレメット氏は「クリミアを標的にするというウクライナの脅迫に対するロシアの対応は非常に厳しく、キーウ当局はそれから回復することは決してできないだろう」と、警告しました。ゼレンスキー政権が、二度と立ち上がれないような打撃を与えるという、意味であろうと思われます。

 ロシア安全保障会議副議長のドミトリー・メドヴェージェフ氏は「そのようなこと(クリミアへのロケット砲攻撃)が起こった場合、審判の日は彼ら全員に同時にやってくるだろう」と、警告しました。

 「審判の日」とは、キリスト教における黙示録的な表現です。現代の軍事用語に置き換えれば、核攻撃やそれに準ずるほどのダメージを与えることを意味するように響きます。

※【速報9385】メドヴェージェフ「そのようなこと(クリミアへのロケット砲攻撃)が起こった場合、審判の日は彼ら全員に同時にやってくるだろう。迅速で難しい日である」 RT、17日
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930901719097344

 ロシア国防省は17日、ロシア戦闘機がオデッサで、NATOがウクライナに供与した対艦ミサイル「ハープーン」の倉庫を破壊したと発表しました。『スプートニク』(18日)や『TASS』(17日)などが報じました。

 ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は「空中発射型遠距離高性能ミサイルによりオデッサ市産業企業の建物の1つ、NATOからウクライナ側に供与された対艦ミサイル・ハープーンの保管倉庫が破壊された」と報告。

 コナシェンコフ報道官はクラスノアルメイスク近郊でも発射装置および高軌道ロケット砲システム(HIMARS)を破壊したと付け加えました。

※【速報9386】スプートニク、18日「ロシア国防省は17日、ロシア航空機はオデッサで、NATOがウクライナに供与した対艦ミサイル「Harpoon」倉庫を破壊したと発表した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930929707864064

※【速報9387】TASS、17日「ロシア軍は、長距離ミサイルを備えたオデッサの工業用地にあるハープーン対艦ミサイルの保管倉庫を破壊し、地上兵器を使用してHIMARSランチャーと補給車を破壊したと国防省の報道官は17日に報じた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548930969000116226

 『ウォール・ストリート・ジャーナル』(18日)は、「ウクライナの反撃、西側兵器で形勢逆転は可能か~戦況が長期化する可能性も」と題した論考を掲載しました。以下、抜粋でご紹介します。

 「西側諸国が供与した最新兵器がウクライナに戦況の好転をもたらしつつある。だが、全面的な反転攻勢につながり、戦争の長期化を避けられるかは不透明と西側当局者は話している。(中略)

 米国防関連のある高官は『ウクライナは前線から遠く離れた国内のロシア拠点についても確実に破壊できるようになった。これによりロシアが砲撃作戦を行う能力は著しく落ちる』と話す。

 ただ、最新鋭システムが早期に実証できる形で結果を出さなければ、兵器を提供する西側の意欲が後退しかねないとの警告も聞かれ始めた。西欧諸国はウクライナでの戦争の結果、エネルギー・食品価格の高騰に見舞われており、冬季が近づくにつれて状況はさらに悪化する様相を呈している。米国では11月の中間選挙を控え、インフレやエネルギー価格に焦点が移るだろう」。

 『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、西欧諸国が陥っている深刻なインフレ、エネルギーと食品価格の高騰、あと4ヶ月後に迫った米国の大統領選が、今後のウクライナにおける戦局に影響を与える可能性を指摘しました。

 「ロシアは開戦当初から目標の引き下げを迫られたが、それでも占領地を確実に拡大しており、集中砲撃の下で緩やかに進軍を続けることが可能なようだ。(中略)

 ウクライナが受け取った新型システムは、西側諸国がこれまで供与した重火器や車両よりも一段の訓練を要する。そのため、ウクライナ軍の投入ペースも落ちる。

 こうした中、前線の兵士に不可欠な支援を提供できない手薄な状況になっても、新型兵器の訓練のために兵士や将校をいったん戦線から外すべきかどうかを巡り、活発な議論が繰り広げられている」。

 『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、西側諸国が供与した長距離砲によって、ウクライナが戦局を今よりは有利にすることができるとしても、ウクライナ軍兵士の修練度が追いつかず、ロシア軍側が支配する地域をすべて取り戻せるかどうかについては疑問を呈しています。

 ただ、ここでは、西側がハイレベルの兵器を供与したことによるロシアの「怒り」「反発」についての分析がまるまる抜け落ちています。西側諸国政府と同様、西側のメディアにロシアを甘く見て、見下すような姿勢がまだ残っているようで、不安を覚えずにはいられません。

※【速報9389】WSJ、18日「西側諸国が供与した最新兵器がウクライナに戦況の好転をもたらしつつある。だが、全面的な反転攻勢につながり、戦争の長期化を避けられるかは不透明と西側当局者は話している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548931040223592453

 『スプートニク』(17日)は、クリミアをめぐって高まる緊張について、「米国防総省は15日、ウクライナに米国が供給した兵器が『ロシア人との戦い』以外の用途で使われることはないと主張し、兵器の流出を指摘する報道を否定した」、と報じました。

米国防総省の高官「兵器の位置の追跡はしていないが、我々はウクライナ人が米国から供与を受けた兵器を使っていることをよく知っており、兵器がロシア人との戦い以外のどこかに流出しているといった兆候はみえない」。

※【速報9394】スプートニク、17日「米国防総省は15日、ウクライナに米国が供給した兵器が「ロシア人との戦い」以外の用途で使われることはないと主張し、兵器の流出を指摘する報道を否定した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548931199921721344

 米国防総省は、米国がウクライナに供与した武器の追跡調査をしていないことを、すでに4月に明らかにしています。

 米国の、このなめたような甘い態度はどこからくるものなのか不可解です。ウクライナが闇経済が支配する事実上の破綻国家であることをまったく直視していないかのようです。

※ウクライナに供与した大量の兵器の行方、米国も把握しきれず(CNN、2022年4月20日)
https://www.cnn.co.jp/world/35186566.html

 『スプートニク』は今月6日、「ウクライナ経済安全保障局のワジム・メリニク長官は、欧米諸国がウクライナへ供与した人道援助や軍事製品が転売されている複数の事例を同局が確認し、刑事事件として立件した」ことを伝えていました。

 メリニク長官は、「すでに10件近くが刑事事件として立件」されているものの、ウクライナの他の軍事機関も同様のケースを確認しているため、全体の件数はこれより多くなるという見解を示しています。

 ロシアのショイグ国防相も5日、西側がウクライナに供与した外国の武器の一部は、中東や闇市場へ流れていると発表しています。

 ショイグ氏は、ウクライナはこれまでに2万8000トン以上の軍備を受け取っており、その一部が「中東地域中に広まり、闇市場にも出ている」と述べましたが、その根拠は示していません。

 6月には、「国際刑事警察機構(ICPO)のユルゲン・ストック事務総長も、西側諸国によってウクライナ政府に供給された武器の大部分は、間違いなく組織犯罪者の手に渡ることになるだろうと懸念を表明していた」と『スプートニク』は報じています。

※【速報9396】スプートニク、6日「ウクライナ経済安全保障局のワジム・メリニク長官は、欧米諸国がウクライナへ供与した人道援助や軍事製品が転売されている複数の事例を同局が確認し、
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548931408479264768

※ウクライナ向け武器が「中東や闇市場に」 ロシア国防相(AFP、2022年7月6日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3413107

 16日、セルビアからバングラディシュに向かうウクライナの貨物輸送機「アントノフAn-12」貨物輸送機がギリシャ北部で墜落しました。「An-12」は激しく炎上、乗員8名全員の遺体が発見され、法医学検査に向けギリシャ北東部の病院に搬送されています。墜落の原因はエンジンのトラブルではないかとされています。『スプートニク』などが18日、報じました。

 『TASS』(17日)は、「災害を報道したジャーナリストは保護マスクを着用するように言われ、その地域には不特定の『独特の臭い』が感じられる」と、「An-12」に特殊な物質が積み込まれていた可能性に言及しました。

 『ロイター』(17日)は、セルビア国防相のネボイシャ・ステファノビッチ氏の見解と、ギリシャ当局の対応を報じました。

 ステファノビッチ国防相は、「飛行機は防衛産業で製造された迫撃砲や訓練用砲弾を含む11.5トンの製品を運んで」おり、「貨物の購入者はバングラディシュ国防省だった」と述べています。

 ギリシャ当局は、特別災害対応部隊と地雷除去部隊を含む軍事スタッフが現場に派遣された、と述べています。

 墜落した「An-12」を運航していた、ウクライナを拠点とする航空会社メリディアンの、ゼネラル・ディレクターであるデニーズ・ボグダノビッチ氏は、「墜落は、現在ウクライナで激しさを増している戦争とは関係がない」と述べています。

 『エアロタイム』(17日)によると、墜落した「An-12」は、「セルビアのニスコンスタンティングレート空港(INI)から離陸し、ヨルダンのアンマンクイーンアリア国際空港(AMM)に向かっていた」「飛行機の最終目的地はバングラディシュであった」と報じました。

 「迫撃砲や訓練用砲弾を含む11.5トン」の兵器が、どのような経緯でセルビアからバングラディシュに輸出されることになったのか、続報が待たれます。

※【速報9418】スプートニク、18日「ギリシャで現地時間16日夕方に発生したウクライナ製の輸送機「アントノフ」の墜落事故で、乗員8名全員の遺体が発見され、法医学検査に向けギリシャ北東部の病院に搬送された」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548948062500188161

※【速報9419】TASS、17日「災害を報道したジャーナリストは保護マスクを着用するように言われ、その地域には不特定の「独特の臭い」が感じられる」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548948098247839744

※【速報9420】Reuter、17日「セルビア国防相のネボイシャ・ステファノビッチ氏は、飛行機は防衛産業で製造された迫撃砲や訓練用砲弾を含む11.5トンの製品を運んでいたと述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548948171677892613

※【速報9424】Aerotime、17日「ウクライナの貨物船メリディアンが運航するアントノフAn-12貨物船は、2022年7月16日、ギリシャ北部のカバラ市の近くで墜落した。ウクライナの8人の乗組員はいずれも墜落を生き延びなかった 」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548948327328526336

 なんとか戦局を優位に持ち込みたいウクライナですが、独裁体制を続けるゼレンスキー政権を足元から揺るがす事件が起きました。

 ゼレンスキー大統領は17日、最側近であったイワン・バカノフ保安局(SBU)長官と、ベネディクトワ検事総長の2名の解任を発表しました。

 『ポリティコ』(18日)は、ゼレンスキー氏にとって、バカノフ氏は大統領選挙運動を主導した幼なじみであり、ベネディクトワ氏は大統領選で外交顧問を務めた親密な同志だと指摘しています。

 ベネディクトワ検事総長は、「ブチャの虐殺」などでも、ロシアの戦争犯罪を証明する作業に取り組んできました。

※市民虐殺のブチャで164人の遺体発見、ウクライナ検事総長(CNN、2022年4月9日)
https://www.cnn.co.jp/world/35186082.html

 『CNN』(18日)は、「部下の職員らによる反逆行為やロシアへの加担で責任を問い、指導力に疑問を呈した」と、バカノフ氏とベネディクトワ氏の解任の理由を報じました。

 「ロシアへの加担」は、ウクライナでは、射殺もありうる「国家反逆」の罪にあたるのではないでしょうか。「国家反逆」を取り締まるのが仕事である保安局(SBU)の長官と検事総長が、「ロシアへの加担」の責任を問われるとは驚きです。

 ウクライナの最高治安機関である保安局「SBU」は、ソビエト時代の「KGB」の後継機関で、3万人以上のスタッフを抱えています。『ポリティコ』は、「英国のMI5の7倍以上のサイズであり、ウクライナは米国の16分の1であるにもかかわらず、3万5000人を雇用するFBIのほぼ同サイズ」と指摘しています。

 バカノフ氏は2019年から保安局(SBU)長官を務めていました。

 『RT』は17日、「バカノフは、ウクライナ軍の懲戒法第47条に基づいて解任された」、「人命の損失やその他の重大な結果を引き起こした、またはそのような結果の脅威を生み出した」公務の重大な失敗によるものだと指摘しました。

 ゼレンスキー大統領は、「SBU」の多数のスタッフがロシアと協力している、と主張しています。ゼレンスキー大統領は、両名の解任を発表すると同時に、検察庁などの捜査機関では現在、反逆やロシアとの協力の疑い651件の刑事訴訟が進行していると明らかにしています。

 南部クリミア半島の保安当局トップも、ロシアに機密情報を漏らすなどの反逆容疑で拘束され、これに協力した「犯罪集団」のメンバー全員が裁かれるだろうとゼレンスキー大統領は、語りました。

 ロシアの協力者が国家の中枢であるSBUに長官以下、多数入り込んでいるという疑いが、事実ならば、ウクライナはもはや内部から崩壊中、ということでしょうし、これが独裁者ゼレンスキーの妄想ならば、それはそれで、ウクライナの崩壊を意味します。

 どちらにしても、末期症状です。

※【速報9412】CNN、18日「ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ベネディクトワ検事総長とバカノフ保安局(SBU)長官の解任を発表した。部下の職員らによる反逆行為やロシアへの加担で責任を問い、指導力に疑問を呈した」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548947526346481664

※【速報9415】Politico、18日「ゼレンスキーは、テレグラムに掲載されたビデオアドレスで、大統領選挙運動を主導した幼なじみのイワン・バカノフと、大統領選で外交顧問を務めた親密な同士であるイリーナ・ベネディクトワ検察総長を解任したと述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548947881847308288

※【速報9417】RT、17日「バカノフは、ウクライナ軍の懲戒法第47条に基づいて解任された。この記事は特に、 「人命の損失やその他の重大な結果を引き起こした、またはそのような結果の脅威を生み出した」公務の重大な失敗に言及している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1548947999317192706

■安倍元総理殺害の山上徹也容疑者が、事件前日に出した犯行決意を示唆する手紙で安倍氏を「最も影響力のあるシンパ」と指摘! 一方、家庭連合は会見での嘘を指摘する弁護士とメディアに「人権侵害」「ヘイトクライムを誘発する」と反論の声明を発表! 統一教会幹部に「すでに信徒」と紹介された井上義行参議院議員は、選挙が終わった途端「統一教会には入信していない」と表明! これこそ「嘘」ではないのか!?

 安倍晋三元総理を銃撃し、殺害した事件で、逮捕された山上徹也容疑者が、事件の前日、安倍元総理を襲撃する目的で訪れていた岡山市内から、統一教会問題のブログを運営している島根県のルポライターあてに、犯行を示唆する手紙を投函していました。

 手紙を受け取っていたのは、島根県松江市に住む米本和広氏で、米本氏のブログ「あと10年をポジティブに生きる記録」には、これまでにも山上容疑者が「喉から手が出るほど銃が欲しい」などと、書き込みをしていました。

※あと10年をポジティブに生きる記録
http://yonemoto.blog63.fc2.com/

 18日付け読売新聞は、ブログへの山上容疑者の書き込みについて、次のように報じています。

 「山上容疑者は2012年頃から、米本氏のブログにハンドルネームで同連合について書き込んでいた。山上容疑者は19年、同連合トップの韓鶴子総裁が来日した際、火炎瓶で襲撃しようとしたが、断念したという。

 最後の書き込みは翌20年12月。『復讐は己でやってこそ意味がある。喉から手が出るほど銃が欲しいのだ』『まだ足りない』と投稿していたが、米本氏は投稿に反応していなかった」

※山上容疑者、事件直前の手紙の真意は…識者分析「迷い断ち切ろうとしたのでは」(読売新聞オンライン、2022年7月18日)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220718-OYT1T50064/

 山上容疑者が米本氏に送ったとみられる手紙の全文は、以下の通りです。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 参院選の最中にIWJが、統一教会の支部の集会で幹部から「すでに信徒」と紹介されたことを報じた、自民党参議院議員で、安倍元総理の首相補佐官もつとめた井上義行氏は、18日のテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」で「統一教会に入信はしていません」「賛同会員ということになっている」と答えたことが報じられました。

※【2022参院選・独占スクープ!】「LGBT差別」と炎上中の自民党・井上義行候補(全国比例)が、自民党の支持母体で、井上氏自身も信徒の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)会合で「炎上上等」と表明! 井上氏に直撃取材! 「私は、同性婚反対に信念を持って言っていますから!!」 2022.7.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508513

 「すでに信徒」であるという事実は、選挙が終わり、安倍元総理が殺害されたら、急に都合が悪くなったのでしょうか?

 同姓婚反対や、改憲賛成といった、統一教会仕込みのこれまでの持論も、変更するのでしょうか? しないのでしょうか?

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220719

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、城石裕幸、中村尚貴)

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