本記事は、「IWJ検証レポート~米国の有識者が米中の国力逆転を認めたアリソン・レポートの衝撃!」の第5弾で、「アリソン・レポート」「Military(軍事)」篇の「未来のテクノロジー」の章の仮訳を掲載する。なお、第1弾~第4弾は本記事末尾でご案内する。
米ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディスクール)のグレアム・アリソン氏が中心となって作成し、2021年12月7日に発表されたレポート「The Great Rivalry: China vs. the U.S. in the 21st Century(偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ)」(以後、『アリソン・レポート』)は、米国が、中国との対比で自らの技術と軍事を冷静に自己評価した重要なレポートである。
米国が中国の技術水準と軍事水準をどう見ているのか、また、今後、米中覇権競争が技術と軍事という中心的な領域でどのように競りあっているのかを見極めるための必読文献の一つだ。
この「未来のテクノロジー」の章では、中国が、今後の軍事作戦で決定的な役割を担うAI(人工知能)をはじめ、量子コンピューティング、極超音速ミサイル、宇宙技術など、新興技術の軍事的応用に集中しており、いずれの分野でも米国を凌駕しつつあることを検証。2030年代には中国が技術的優位性で米国を上回ると予想している。
しかも中国が、未来の戦争である「システム破壊戦」で優位を目指すのに対し、米軍は対テロ戦など「低強度作戦」に最適化し、時代遅れのプラットフォームを倍増していると危機感を募らせるのである。
詳しくは、記事本文を御覧いただきたい!