日刊IWJガイド・謹賀新年「2022年が緊急事態条項元年にならぬよう、気持ちを引き締めて1年を過ごしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!」2022.1.1号~No.3397号


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■あけましておめでとうございます~旧年中は応援にご支援をいただき、本当にお世話になりました。ありがとうございます。2022年が改憲による「緊急事態条項」の導入、米国の戦略にひきずられて戦争に巻き込まれぬよう、気持ちを引き締めてこの1年を迎えたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

■激動の2021年! IWJは2021年注目のハイライトを集めた年末年始特設ページを開設しました!年末年始にぜひじっくりと御覧ください! 非会員の方も、会員登録をすればすぐ御覧になれます!

■IWJがピンチです! 皆さまへ緊急のお願いです!!「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前から訴え続けてきましたが、昨年10月の総選挙で、改憲勢力に改憲発議可能な3分の2以上の議席を占められてしまいました!! この問題を追及し続けてきたIWJは、経済的に大ピンチに! 今期スタートの8月から5ヶ月目の12月末までの不足金額は470万7862円! どうか、もう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■12月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、10月28日収録「岩上安身によるインタビュー第1058回 ゲスト 宇都宮健児弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏」から、「矢野論文(月刊『文藝春秋』11月号)」をテーマに、税制・財政問題について取り上げました! テキストに詳細な注釈をつけて発行! ぜひ、まぐまぐからご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!

■日刊IWJガイドは1月2、3、4日は簡易版とさせていただきます!
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■あけましておめでとうございます~旧年中は応援にご支援をいただき、本当にお世話になりました。ありがとうございます。2022年が改憲による「緊急事態条項」の導入、米国の戦略にひきずられて戦争に巻き込まれぬよう、気持ちを引き締めてこの1年を迎えたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

 あけましておめでとうございます。IWJ代表の岩上安身です。

 旧年中は応援にご支援をいただき、本当にお世話になりました。ありがとうございます。2022年が改憲による「緊急事態条項」の導入、米国の戦略にひきずられて戦争に巻き込まれぬよう、気持ちを引き締めてこの1年を迎えたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

 2022年は、半数の参議院議員が7月25日に任期満了日を迎えます。それまでには第26回参議院議員通常選挙が実施されることになります。日本維新の会・松井一郎代表は、2021年秋の衆議院選挙が終わるや否や、11月2日に「来年の参院(選挙)までに(憲法)改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実施すべきだ」と明言しました。参議院選挙を一つの目安として、改憲への動きが加速しています。

※参院選までに憲法改正案を 松井維新代表(時事通信、2021年11月2日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110200963&g=pol

 これまでも憲法改正の立場をとる国会議員は衆参で3分の2をとってきた、やろうと思えば改憲発議できたにもかかわらず、与党はやらなかった、今回もきっと「やってる感出してるだけ」だろうと、タカを括ってはいけません。今年はこれまでと状況が違います。

 まず、国民投票改正案が昨年5月に成立しました。6月には重要土地利用規制法案も成立しました。

 さらに、新型コロナウイルスのパンデミックによって、耳慣れてきた「緊急事態宣言」という用語。下村博文氏は自民党政調会長だった昨年、憲法記念日の5月3日に改憲派の集会で、「今回のコロナを、ピンチをチャンスとして捉えるべきだ」と、感染症対策を進めるために、緊急事態条項を憲法に入れるべきだと主張しました。この主張がとんでもない「こじつけ」であることは後で述べます。

※「コロナのピンチをチャンスに」 改憲巡り自民・下村氏(朝日新聞、2021年5月3日)
https://www.asahi.com/articles/ASP536FDGP53UTFK00L.html

 安倍晋三元総理の強力な支援を受けて自民党総裁選に出馬した高市早苗氏は、「電磁パルスで敵基地無力化する」と発言しました。この発言を実現するためには、日本が核兵器を持ち、核弾頭を搭載したミサイルを撃ち、中国領土の上空で爆発させる必要があります。もちろん、敵基地どころか、通信機器をはじめとするあらゆる電子機器に影響は及び、民生領域にも破滅的な影響を及ぼします。その高市氏がいまや、自民党の政調会長です。

 高市氏は、「自民党は既に改憲4項目を提案している。私が優先順位を決めることはできないが、緊急事態条項の新設と自衛隊の憲法への位置付けは重要だ」と、改憲4項目の中で「緊急事態条項の新設」を筆頭にあげました。

※高市政調会長 経済安保、法整備へ提言(産経新聞、2021年10月13日)
https://www.sankei.com/article/20211013-6SKMHNX24FKUBCLL74HQEYTN4M/

 衆議院選挙小選挙区で惨敗した甘利明氏が自民党幹事長を辞任した後、茂木敏充氏が後任に就きました。茂木幹事長は、11月12日、読売新聞のインタビューに答えて「新型コロナウイルス禍を考えると、緊急事態に対する切迫感は高まっている」と、自民党改憲4項目のうち、「緊急事態条項」の創設が優先だとする方針を打ち出しました。

※【独自】「緊急事態条項」創設を優先的に、自民・茂木氏が方針…改憲論議を加速(読売新聞、2021年11月13日)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211112-OYT1T50355/

 自民党幹事長と政調会長が揃って、自民党改憲4項目の中で緊急事態条項の創設を優先すると明言しているのです。

 与党といっても、公明党は自民党改憲4項目に賛成というわけではないだろう、という見方もあります。たしかに、緊急事態条項や9条については、公明党の議員の何人かは慎重な立場をとっています。しかし、国民民主党が改憲を支持する動きを見せ、もともと自党の改憲案に緊急事態条項を入れている維新が議席を増やしたことによって、少なくとも衆議院では公明党抜きで改憲発議ができる状況ができています。

 衆議院選挙では議席を獲得できなかったN党の立花孝志党首は、IWJの質問に答えて「改憲反対という人こそ改憲発議に賛成し、国民が判断する機会をつくるべきである」と述べました。

 しかし、改正国民投票法はCM規制を欠いたままです。この状況で改憲発議されれば、何が起こるかは自明です。自民党の豊富な資金力で改憲CMが連日流され、「感染症対策のために緊急事態条項が必要です!」、「日本海溝や南海トラフで巨大地震が発生したときには緊急事態条項が必要です!」、「国民の皆様の命と暮らしを守るために緊急事態条項の創設を!」といった煽り文句が繰り返し耳に入るようになり、このまま放置すれば一億総洗脳というべき事態が訪れるでしょう。

 自民党総裁選挙のテレビ報道の方が衆議院選挙の報道量よりもはるかに多かった事実は、すでに既存のマスメディアが自民党の「宣伝媒体」と化している現状を浮かび上がらせました。

 さらに、デマ情報をばらまくツイッターのヘイトアカウント「Dappi」を運営していたのが個人ではない、民間企業であり、その民間企業が自民党と深い関係にあったことは、マスメディアだけではなくSNSの領域でも情報工作が行われていることをうかがわせます。「Dappi」問題については、ぜひ立憲民主党・小西洋之参議院議員へのインタビューを御覧ください。

※大手メディアがDappi問題を無視! 偏向報道の下で行われた衆院選で改憲勢力が3分の2超の議席を確保! 岩上安身によるインタビュー第1059回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.11.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499109

 また、安倍晋三総理補佐官であった薗浦健太郎衆議院議員の政治資金集めの闇パーティー問題では、株式会社ライズ・ジャパンが取り持っていた政官財の癒着構造の一角が浮かび上がってきました。

※<衆院選にむけての緊急インタビュー2!>闇政治資金パーティーを開き、甘利明幹事長を講師に招いた元安倍晋三総理補佐官の薗浦(そのうら)健太郎氏を東京地検に告発! 岩上安身によるインタビュー第1055回 ゲスト 上脇博之神戸学院大学教授 2021.10.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497315

※<衆院選にむけての緊急インタビュー3!>政官財癒着の構造! 元安倍晋三総理補佐官の薗浦健太郎氏を東京地検に告発! 岩上安身によるインタビュー第1056回 ゲスト 上脇博之神戸学院大学教授 2021.10.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497396

※<衆院選にむけての緊急インタビュー4!>安倍元総理のお膝元で、またも「政治とカネ」疑惑、友田有・山口県議を告発! 岩上安身によるインタビュー第1057回 ゲスト 上脇博之神戸学院大学教授 2021.10.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497416

 『週刊文春』がスクープした、茨城6区における公職選挙法違反(有権者買収)疑惑や、河井克行元法相の地盤だった広島3区での公職選挙法違反(有権者買収)疑惑もあります。私が選挙期間中に独自入手した自民党の独自調査では、茨城6区も広島3区も自民党や公明党の候補が苦戦していると報告されていましたが、最終的に自民党・公明党候補が逆転勝利をおさめています。有権者の買収がこの逆転勝利に影響を与えた可能性はないのか、捜査や検証が必要なはずです。

※【IWJ号外!1】スクープ! IWJは自民党の『マル秘』調査報告書(調査実施日10月7日~10日)を独自入手! 衆院選挙直前の289の小選挙区の詳細な分析データで、 注目の選挙区の支持率を公開! 2021.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497800

※【スクープ号外!2】日刊IWJガイド「スクープ! IWJは自民党の『マル秘』調査資料を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開! 第2弾 北陸信越、東海、近畿編」 2021.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497805

※【号外!3】スクープ! IWJは自民党の「マル秘」調査資料を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開! 第3弾 中国、四国、九州・沖縄編 2021.10.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497914

※【号外!4】日刊IWJガイド「衆院選スクープ第4弾! IWJは大手メディアの共同情勢調査資料を独自入手!」2021.10.25
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49663

※スクープ!【IWJ号外第5弾!】衆院選スクープ第5弾! IWJは公示直前に完成された自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越編(調査実施日10月15日~17日)2021.10.26
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49671

※スクープ!【IWJ号外第6弾!】衆院選スクープ第6弾! IWJは自民党の「マル秘」調査報告書を独自入手! 289小選挙区の詳細な分析データで、候補者の当確予測をランク付け!! 注目の選挙区分析を公開!東海、近畿、中国、四国、九州編(調査実施日10月15日~17日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49675

※スクープ!【IWJ号外第7弾!】IWJは大手メディアの複数の共同調査報告書(調査実施日10月19日~20日)を独自入手! 全小選挙区のランク判定に加え、支局の票読みと「スマホ」「固定」「支持なし」の詳細分析データも! 2021.10.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498591

※スクープ!【号外第8弾!】衆院選でIWJは複数大手メディアによる期日前投票出口共同調査(10月23日24日)独自入手! 約80%が改憲派! 対象225選挙区中161(約72%)で改憲派有利! 全選挙区データを会員限定で公開! 2021.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498587

※スクープ!【号外第9弾!】IWJが独自入手した自民党の「マル秘」調査報告書(調査実施日10月22日~24日)を会員限定で公開! IWJ独自の改憲派・非改憲派別小選挙区獲得議席数の独自分析データも公開!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498711

※領収証入手 岸田首相の応援演説で 国光文乃議員陣営が有権者「集団買収」(文春オンライン、2021年11月10日)
https://bunshun.jp/articles/-/49955

※〈証拠文書入手〉斉藤鉄夫国交相の支援団体も「有権者買収」の疑い(文春オンライン、2021年11月24日)
https://bunshun.jp/articles/-/50241

 昨年の衆議院選挙は、自民党・与党と立憲民主党・野党が激しく競り合う接戦区が60区を超える激戦でした。次点候補と得票率5ポイント未満の差で辛勝した自民党候補は34人もいました。有権者の買収が行われた疑いのある茨城6区は氷山の一角に過ぎないのではないのか、この34人は本当に公職選挙法に触れるような疑惑なしに当選したのだろうかと考えさせられます。

 国内の情勢を見ていると、日本国憲法に「緊急事態条項」を導入するための条件は整ってきています。一度改憲発議が行われれば、もはや止めようもなく改憲に向かって進んで行く可能性があります。

 しかし、国内の情勢を見ているだけでは、なぜそこまでして自民党が日本国憲法に「緊急事態条項」を導入したいのかが見えてきません。自民党が日本国憲法に「緊急事態条項」を導入したいのは、感染症対策を徹底したいからでも、巨大地震への備えでも、国民の命と暮らしを守るためでもなく、「米国が東アジアで戦争をしたがっているから」なのです。

 米国では、12月27日に、2022年度の米国の国防政策の方針を示し、国防予算の大枠を決める国防権限法が成立しました。その総額は、2021年度比較で5%増の、7780億ドル(約89兆円)です。バイデン大統領は米軍をアフガニスタンから撤収させましたが、それは米国がもうこれ以上他国に軍事介入するのをやめるとか、戦争を減らしていくということではなく、単に「国益にならないから」アフガニスタンを切り捨て、台頭する中国との覇権闘争のために、東アジアに力を集中することにしたためです。

 「台湾有事」への対応も含む対中包囲網である「太平洋抑止イニシアチブ(PDI)」には約71億ドル(約8051億円)が振り当てられました。2021年度の22億ドルから3.2倍の拡大です。PDIは2021年に創設されたばかりですが、急速に予算が拡大しています。

 もう一方で、対ロシア包囲網でウクライナ支援の予算も増額していますが、3億ドルと、PDIの20分の1以下です。米国の国防にとって、PDIが占める重要性が予算規模からもうかがわれます。

※米国が中ロを相手に戦争準備か!? 12月27日、2022年度米国防権限法が成立! アフガン撤収にもかかわらず米軍事費は5%増加の約89兆円! 中国包囲網の「太平洋抑止イニシアチブ」とロシア包囲網の「欧州抑止イニシアチブ」が増額! 対中ロ戦開戦なら第3次世界大戦規模に!?(日刊IWJガイド、2021.12.30号)
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50006#idx-3
会員版  https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20211230#idx-3

 しかし、台湾海峡周辺で米軍が中国軍と戦っても、勝てる見込みはありません。米空軍少佐であり、スタンフォード大学国際関係研究所の研究員でもあるオリアナ・スカイラー・マストロ氏は、「国防総省とRANDコーポレーションが実施した最近のウォーゲームでは『台湾をめぐる米中の軍事衝突でアメリカは敗北し、中国はわずか数日から数週間で全面的な侵攻作戦を完了する』というシナリオが示されている」と指摘しています。

※オリアナ・スカイラー・マストロ「中国の台湾侵攻は近い」(『Foreign Affairs』2021年7号)

 台湾海峡周辺に戦域を限定した場合、米軍が中国軍にかつ見込みがないことは、ニューヨークタイムズのコラムニスト、ニコラス・クリストフ氏がすでに2019年に「中国は空母攻撃能力など、軍事力を大幅に増強してきた。ペンタゴンが行なった、台湾海峡における米中の戦争ゲーム(war game)で、米国は18戦中18敗した」とレポートしています。

 台湾をはさんで米中の戦力は、米国が圧倒的優位にあった時代が長く続きましたが、過去数年間で逆転し、その差は大きく開きました。台湾だけでなく、日本列島を含む東アジア、あるいは西太平洋では、その一帯を射程に収める中距離ミサイルを1000発以上もつ中国軍が、圧倒的優位にあるのです。

 さらに、中国軍は2021年8月、極超音速滑空体を搭載したロケットを発射し、低軌道空間を飛行させ、地球を一周して目標から40km地点に着弾させることに成功しています。これについて、ミリー米統合参謀本部議長は、10月27日、1957年の「スプートニク・ショック」に例え、「極めてそれに近い」衝撃だと語りました。米中のミサイル攻撃力の差はさらに拡大しているのです。

※This Is How a War With China Could Begin, First, the light in Taiwan go out(The New York Times, 2019年9月4日)
https://www.nytimes.com/2019/09/04/opinion/china-taiwan-war.html

※中国の極超音速兵器に米軍衝撃 「スプートニク・ショックに近い」(朝日新聞、2021年10月28日)
https://digital.asahi.com/articles/ASPBX5SYGPBXUHBI018.html

 中国との戦争で、米国本土を傷付けず、ほどほどのところで「おさめる」ために、米軍の戦略家達は、オフショアコントロールと呼ばれる戦力を立て、日本列島に小規模な部隊を数多く配置し、そこに中国にミサイルを撃ち込ませて、1000発以上と言われる中国のミサイルの多くを消耗させる計画を考えています。日本列島を「中国軍のミサイルを吸収させるミサイルホイホイ」にする計画だといえましょう。

 いざ「台湾有事」が発火すれば、米軍の主力部隊は、いわゆる第2列島線よりも東に撤収します。自衛隊を指揮するために一部の部隊は残りますが、主力部隊は第2列島線よりも東から戦闘機でミサイルを運んでは日本各地の空港などからミサイルを発射し、すぐに帰還するというタッチアンドゴー作戦で参加します。

 つまり、戦場になるのは日本列島であり、米軍の指揮下で「白兵戦」を展開するのは自衛隊であり、犠牲になるのは日本国民です。高市早苗氏は自民党総裁選の際に、「米軍の中距離ミサイルの日本への配備は絶対に必要」だと主張しましたが、それは日本列島を戦場として差し出せと主張していることを意味します。

 米国にとってはまさに「論理的に考えればそうなるよね」(柳澤協二氏)という合理的な戦略かもしれませんが、日本国民にとっては理不尽きわまりない戦争と言わざるを得ません。このような理不尽な戦争をさせるためには、国民の基本的人権を停止する「緊急事態条項」がどうしても必要なのです。「緊急事態条項」とは、感染症や巨大地震から「国民の命や暮らしを守るため」ではなく、まったくその逆で、日本国民の命や財産を犠牲にし、「宗主国」である米国の本土を守る戦争の遂行のために必要だと、彼らは考えているのです。

 永井幸寿弁護士は、コロナ禍を奇貨として緊急事態条項の創設を訴える自民党の声を、コロナ患者受け入れも臨時病院の設置も現行法で十分対処できた、政府は「できなかった」のではなく、「しなかった」だけだと指摘しています。

 緊急事態に対処するあり方には2つあると永井弁護士は言いました。1つは個別の事象に対して個別に法的な対処をするもので、権力が濫用される危険が少ない。しかし、もう1つの、憲法を改正して恒久的に設ける緊急事態条項の場合は、最も重大な事態、つまり戦争に合わせて制度設計されるため、権力が内閣に集中され、権力が濫用され、人権が侵害される危険性が極めて高いというのです。

 つまり、「緊急事態条項は、対中国との戦争を見すえて、戦時独裁体制を築き、日本国民の反対を強権発動で抑え込んで米国の傀儡国として、米国本土を守るため、日本国民を犠牲にする無謀な対中戦争に鉄砲玉として突っ込むための仕掛け」なのです。

 「緊急事態条項」には、戦争以外にも、もう一つの目的があるのではないかと私は推測しています。もう一つの目的とは、平時にもかかわらず、終戦直後の時と同程度まで膨れ上がった赤字国債の償還です。終戦直後、日本政府は「緊急勅令」を用いて預金封鎖ときわめて高率の財産税で膨れ上がった戦時国債を償還しました。再び、同じことが起こらないと誰が言えるのでしょうか。

 2021年12月に行われた、永井幸寿弁護士への3回にわたるインタビューシリーズでは、自民党が導入を目指す「緊急事態条項」の正体について徹底的に掘り下げています。ぜひ、こちらのインタビューも御覧ください。

 2022年が「緊急事態条項元年」、「そして破滅的な戦争に巻き込まれる事態」の幕開けにならないように、IWJは自民党がめざす「緊急事態条項」の危険性を広め、強引な進め方が見られれば抗議し、選挙で信頼できる政治家を選ぶための情報を皆様に提供できるように、この1年を迎えたいと思います。今年は正念場です。どうぞこの1年、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

※コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要!政府による人災に苦しめられたコロナ禍を検証!~岩上安身によるインタビュー第1061回 ゲスト 弁護士 永井幸寿氏インタビュー 2021.12.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500397

※コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要!(続編)日本海溝巨大地震で原発リスクは想定せず!? ~岩上安身によるインタビュー第1062回 ゲスト 弁護士 永井幸寿氏 2021.12.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500470

※コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要!(続々編)日本列島は「中国軍のミサイル吸収ホイホイ」!? ~岩上安身によるインタビュー第1063回 ゲスト 弁護士 永井幸寿氏 2021.12.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500588

 末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念いたします。

 岩上安身拝

■激動の2021年! IWJは2021年注目のハイライトを集めた年末年始特設ページを開設しました!年末年始にぜひじっくりと御覧ください! 非会員の方も、会員登録をすればすぐ御覧になれます!

 IWJでは、年末年始12月30日から1月7日まで「新春特設サイト」を2種類、開設します。皆さまにぜひみていただきたい今年の岩上安身によるインタビューや、IWJ取材のハイライト、そして切り出しをまとめました。普段は忙しくてゆっくりインタビュー動画を見る時間がないという方も、ぜひハイライトを御覧いただければと思います。そして、ご好評をいただいている、日本の歴史に深く切り込んだ「歴史シリーズ」もまとめましたので、ぜひ御覧ください。

 「新春特設サイト」(その1)は、「2021年IWJ事件簿、岩上安身が選ぶ必見ピックアップ集! ~新春・切り抜き動画とハイライトで激動の2021年を振り返る! 2021.12.29」と題して、野党共闘を実現する大きな力になったミナセン、甘利明氏の政治資金不正問題、立憲民主党の創設者であり今年11月代表を退いた枝野幸男氏、「日本は民主主義国から脱落するのでは?」と岩上安身が菅総理に問いただした場面、重要土地利用規正法案は戦時立法だと訴えた伊波洋一議員、「これは菅と俺の喧嘩」と啖呵を切った横浜のドン・藤木幸夫会長、高市早苗氏の電磁パルスで敵基地無力化論を真っ向否定する岸田文雄氏・石破茂氏・柳澤協二氏、矢野論文の表と裏を徹底的に読み解いた宇都宮健児氏と田代秀敏氏など、見所満載です。

 「新春特設サイト」(その2)は、「隠された日本の歴史、再発見! ~新春・蔵出し!岩上安身によるインタビュー日本史探求集、2021.12.29」と題して、「作られた国家神道」のルーツ、福沢諭吉の正体、歴史から消された思想家・赤松小三郎による「近代立憲主義構想」、朝鮮半島と日本が一体としてあった古代史の真相と「日本」のルーツ、統一教会のタブーなどに深く切り込みます。教科書やマスメディアの流布する日本史から隠されてきた日本の歴史を探求します。

 詳しくは、以下のURLから、ぜひ御覧ください!

<2021年・岩上安身が選ぶ必見!ピックアップ集!新春特設サイト~新春・2021年振り返り!注目の切り抜き動画で時事をおさらい! 2021.12.29>

【特設ページURL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500566

2016.1.22 【切り抜き】私たちの熱気を皆さんに知っていただきたい!2016年夏参院選にむけて安保法制反対と立憲主義の回復を!「みんなで選挙」ミナセン市民勝手連の全国連絡会39団体が初交流会!
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/zUB9wZDvohc

2016.3.30【切り抜き】甘利明氏を刑事告発!「20億円かかる!レクサスだっけ、欲しいの?」民主党が音声データを公開!岩上安身による社会文化法律センター代表・宮里邦雄 弁護士インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/pB4Z8H8x4u8

2018.8.6【切り抜き】「論外!緊急事態条項は国民投票で否決する!」『魂の3時間大演説! 安倍政権が不信任に足る7つの理由』
2021年・岩上安身が選ぶ必見!ピックアップ集!新春特設サイト~新春・2021年振り返り!注目の切り抜き動画で時事をおさらい! 2021.12.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500566
~岩上安身による立憲民主党代表・枝野幸男衆議院議員インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/lVyWsTVprlg

2021.6.17【岩上安身が菅総理に質問!】「重要土地利用法案は内閣独裁を可能にする緊急事態条項の先取り! G7サミットで民主主義国家が結集というが、日本は民主主義国家から脱落するのでは?」
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/oCRXIL9IKRc

2021.7.19【ハイライト】2023年までコロナ禍は続く!? 「グローバル化しているので国内だけを見ていてはわかりません」岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/e4lsmoub2K4

重要土地調査規制法案スピード可決「台湾有事のための戦時立法」アメリカ軍の戦略のために日本全体を最前線の「戦場」にする法案 ~岩上安身によるインタビュー第1044回 ゲスト 沖縄の風・伊波洋一参議院議員 2021.6.22
Youtube切り抜き動画https://youtu.be/wQAfawG-8yE

2021.8.21【切り抜き】「菅っていうヤツは悪い野郎だってことはわかっているんだよ!」「政治家はいらないよ!」藤木会長激白!横浜市長選、山中竹春氏の最終街宣後囲み取材で横田一記者が直撃!
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/fzGb5Pid8q0

2021.9.7【切り抜き】「ブレイクスルー感染の割合が増えてくるので、日々公表すると国民に誤解を招く恐れがあり、定期的にご評価を専門家にいただいた上でお示しする」!? 田村憲久 厚生労働大臣定例会見
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/shvV2TSowuI

2021.9.10【自民党総裁選 河野太郎氏出馬会見】IWJの質問に「ワクチン接種率はアメリカに方を並べた! 日本経済を前に進め、日本の競争力を高めていく上で非常に大きな意味を持っている」
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/aOuRUfKrOBQ

2021.9.13【自民党総裁選 岸田文雄政策発表会】「高市氏の電磁パルスで敵基地無力化論に賛成?」IWJの質問に「核保有、これはまったくするべきではない! 絶対に我が国は核保有をすべきではない」
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/3pnMBqWZRiw

2021.9.14【ハイライト】高市氏の電磁パルスで敵基地無力化論「アメリカはまったくそんなこと考えていない。現実的な政策にもとづく議論を」岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/de46f_NH4ZQ

2021.9.15【自民党総裁選 石破茂氏不出馬会見】「高市氏の電磁パルスで敵基地無力化論は?」IWJの質問に「核爆発を伴うEMP弾の保有はNPTを瓦解させる! 原発を軍隊が守っていない国は稀!」
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/BPdrSd6LHiI

2021.9.24【ハイライト】自民党総裁候補のコロナ対策は?「全部ダメ! 全員不合格! 誰もPCR検査を言わない」岩上安身による日本女医会理事・青木正美医師、日本女医会前会長・前田佳子医師インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/ZLBexjFyJ0k

2021.9.24【ハイライト】高市早苗氏の電磁パルスで敵基地無力化論は? 「先に攻撃するって言ってるじゃん!」岩上安身による日本女医会理事・青木正美医師、日本女医会前会長・前田佳子医師インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/ffeJkwXsX28

2021.10.9【切り抜き】「あれだけの被害を受けてまだ原発やろうという気が知れないよ。やめようと思っていないのがおかしい。原発をゼロにしないと」小泉純一郎元首相の気仙沼訪問に横田一記者が密着!
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/1x6iEcvGBnY

2021.10.11【ハイライト】ライズ社「志友会」に会員を勧誘したご褒美に「桜を見る会」招待!?「底辺で安倍さんとつながっていますよね」~岩上安身による神戸学院大学教授 上脇博之氏インタビュー続編
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/cszexXQYMUA

2021.10.12【衆議院選挙】「東京8区不出馬について立憲側から説明は? 」「力を合わせないと政権交代なんかできない」山本太郎代表の街宣での質疑応答、10月12日新越谷駅前街宣で横田一記者が突撃!
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/tSAu-alO0VY

2021.10.24【参議院静岡補選】「総理が変わっても自民党は内側からは変われないんだと分かってしまった」岸田総理が応援に入った相手を破って当選した山崎真之輔氏の当確後会見で横田一記者が突撃!
Youtube切り抜き動画
https://youtu.be/jhc6z5xAt_4
https://youtu.be/33kb-Xd60uw

2021.10.28【ハイライト】ソ連崩壊でハイパーインフレ「俺たち老人はどうやって生きていけばいいんだ!」元ソ連軍将校が激白! 岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/Rz__84xMO5I

2021.10.28【ハイライト】「高市氏はドーマ条件を理解していない! 10月4日、日本国債が売れない『未達』が現実に!」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/RP2Y9S0TGLw

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その1】「大和魂というなら、なぜ森友問題で反対しなかったのか?」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/4HsAwlYd21A

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その2】「ワニの口は塞がらない。借金を返すために借金をしている状態」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/CwA5TjMIogk

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その3】「実態無視! 2人世帯で貯蓄ゼロ23.6%、単身世帯38%」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/0ODLIqzR5t4

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その4】「年収200万以下の労働者は1000万人超えている!」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/V3o1ihYuycE

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その5】「財政出動してもGDPより国債残高の増大の方が大きい!」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/pHZl0wcn5-c

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その6】「日本国債はシングルAのプラス、さらなる引き下げが目前」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/sKYA-ppGxHI

2021.10.28【矢野財務次官『このままでは国家は破綻する』その7】「逆進性の強い消費税が税収最大はおかしい、格差が拡大する」岩上安身による弁護士 宇都宮健児氏、エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/jM6ysYuKGvU

2021.10.29【衆議院選挙】「改憲反対という人は改憲発議に賛成し、国民が判断する機会をつくるべき」!? CM規制のない現在、発議されればメディアによる1億総洗脳だ! N党立花孝志党首定例記者会見
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/VruXUk-r7nQ

2021.11.5【切り抜き】IWJ「新型コロナワクチン接種後の死亡例1255例のうち1248件が『情報不足』のままで厚労省は責任を果たしていると言えるのでしょうか?」後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/CaYITA-ZJqY

2021.11.10【切り抜き】IWJ「ワクチン死亡例1255例、1248例が『情報不足』のまま、国の責任は?」「すっとぼけた野郎どもだなって話です」街宣 #れいわが始まる:れいわ新選組 山本太郎代表
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/03Dh8BGnQKA

2021.11.16【切り抜き】IWJ「新型コロナワクチン接種後の死亡例99%が『情報不足』、何が不足しているのか?」「ガイドライン作成は困難だが、調査票で情報収集を図る」後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/CaYITA-ZJqY

2021.11.19【切り抜き】IWJ「新型コロナワクチン接種後の死亡例のうち傷病障害認定審査会に申請したのは何件?」「申請件数は手元にない。引き取ってまたお答えする」後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/dNWVZ1xZVQg

2021.11.26【切り抜き】IWJ「新型コロナワクチン接種後の死亡者数の報告が過小なのでは?」「『副反応疑い報告』は医師等が報告するもので、健康被害救済申請とは異なる」後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
Youtube切り抜き動画 https://www.youtube.com/watch?v=BwrebYKhQc4

2021.12.3【ハイライト】ガソリン高騰に悪性インフレが日本を直撃!? 日本株は急落!それでも「投機筋にとっては待ちに待ったチャンス!」岩上安身によるインタビュー ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏
Youtube切り抜き動画 https://youtu.be/FufRAWFoxqw

機能不全に陥った資本主義 「フロンティア」なき時代、私達はどのような社会を作るべきか ~岩上安身によるインタビュー 第511回 ゲスト 日本大学国際関係学部教授 水野和夫氏 2015.1.28
Youtube切り抜き動画 http://youtu.be/ccPYlqscjXw

2021.12.16【切り抜き】「論理的に考えるとそうなる」日本列島で中国軍のミサイルを吸収!? ヨシハラ、TXハメスら米軍戦略家理論を解説! 岩上安身による元内閣官房副長官補・柳澤協二氏インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=tjzE9RDvlJ4

<2021年・岩上安身が選ぶ必見!ピックアップ集!新春蔵出しサイト~新春・蔵出し!隠された日本の歴史、再発見! 2021.12.29>
【特設ページURL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500579

「福沢諭吉が日本を大日本帝国に引き戻す!」~「美味しんぼ」雁屋哲氏らが会見!「チャンコロ」「豚尾兵」…アジア人を罵った元祖ヘイトスピーカー福沢諭吉の正体が12月4日、明治大学で暴かれる! 2016.11.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/347887

公文書偽造で始まった明治維新!現在も続く「官軍教育」の中で描かれた「偉人」たちの姿は「ウソ」ばかり!? ~岩上安身によるインタビュー 第849回 ゲスト 作家・歴史評論家・原田伊織氏 2018.3.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/414211

戦国時代の日本では合戦よりも老若男女の生け捕りが横行、奴隷として国内外に売っていた!! 戦争賛美の「官軍教育」から抜け落ちた真実に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第887回 ゲスト 作家・歴史評論家原田伊織氏 第2弾 2018.7.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/427062

「神社」は7世紀後半につくられた!『古事記』『日本書紀』、そしてアマテラスの起源・・・「国家神道」のルーツを探る! 岩上安身によるインタビュー 第705回 ゲスト 島根大学名誉教授・井上寛司氏(古代編) 2016.11.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/346982

「神道」理解のカギは室町時代にあり! 吉田兼倶による神道理論の体系化、その意義とは?岩上安身によるインタビュー 第692回 ゲスト 島根大学名誉教授・井上寛司氏(中世・近世編) 2016.11.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/352464

天皇制ファシズムと「国家神道」、そして柳田國男が温存した「神道」
のドグマとは? 岩上安身によるインタビュー 第707回 ゲスト 島根大学名誉教授・井上寛司氏(近代・現代編) 2016.12.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/355952

「天は人の下に人を造る」 元祖「ヘイトスピーカー」で元祖「新自由主義者」の福沢諭吉の実像に迫る ~岩上安身によるインタビュー 第521回 ゲスト 帯広畜産大学教授・杉田聡氏 2015.3.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/240836

「万端を差図せられた事実がある」 朝鮮国内のクーデターを実際に支援していた福沢諭吉~岩上安身によるインタビュー 第545回 ゲスト 帯広畜産大学教授・杉田聡氏インタビュー第2弾 2015.5.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/246694

「長州レジーム」から日本を取り戻す! 歴史から消された思想家・赤松小三郎の「近代立憲主義構想」を葬った明治維新の闇~岩上安身によるインタビュー 第756回 ゲスト 拓殖大学教授 関良基氏(その1) 2017.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/382111

日本で最初の立憲民主主義思想は現行憲法よりリベラルだった!? 幕末の思想家・赤松小三郎の暗殺に見る「明治礼賛」の虚妄!~岩上安身によるインタビュー 第766回 ゲスト 関良基氏(その2) 2017.7.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/388960

倭国・百済・新羅の関係から見た日本と朝鮮半島の愛憎関係~現代まで続く「東夷の小帝国」観念の起源に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第854回 ゲスト 国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏 2018.3.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/415318

白村江の大敗北を利用した権力闘争が専制国家「日本」の起源!? デタラメな軍事戦略は今も健在!? ~岩上安身によるインタビュー 第873回 ゲスト 国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏 第4弾 2018.5.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/422766

名古屋大学・安川寿之輔名誉教授らが「福沢諭吉神話」を徹底検証! 福沢諭吉は「自由と平等を主張した天賦人権論に同意、同調していない」 2016.12.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/349496

文鮮明という「メシヤ」が「再臨した国」韓国に貢がされる「エバ国家」日本!? 自民党に深く浸透する統一教会の「正体」! ~岩上安身によるインタビュー 第897回 ゲスト 北海道大学大学院 櫻井義秀教授 2018.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429742

■IWJがピンチです! 皆さまへ緊急のお願いです!!「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前から訴え続けてきましたが、今年10月の総選挙で、改憲勢力に改憲発議可能な3分の2以上の議席を占められてしまいました!! この問題を追及し続けてきたIWJは、経済的に大ピンチに! 今期スタートの8月から5ヶ月目の12月末までの不足金額は470万7862円! どうか、もう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 あけましておめでとうございます。IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 今期第12期は8月から始まり、12月で5ヶ月目を終えようとしています。しかしながら、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回り、11月は202万5900円下回りました。

 12月は30日までに、今期に入って初めて、何とか月間の目標額に達することができました。岩上安身からの連日のお願いに応え、ご寄付をくださった皆さまのお陰です。皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、8月から12月までの5ヶ月間の累計の不足分は、まだなお470万7862円となっております。

 このペースで進んでいくとIWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を極端に縮小するか、停止せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって無報酬で働き続けています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、627万9690円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3373人です。そのうちサポート会員は1174人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1400円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人4000円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、どうしても声を大にして、お伝えしなければならないことがあります! 緊急事態条項の導入と米国による中国との戦争に日本が巻き込まれる現実的な懸念が迫っているからです!

 特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

■12月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、10月28日収録「岩上安身によるインタビュー第1058回 ゲスト 宇都宮健児弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏」から、「矢野論文(月刊『文藝春秋』11月号)」をテーマに、税制・財政問題について取り上げました! テキストに詳細な注釈をつけて発行! ぜひ、まぐまぐからご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて、「岩上安身のIWJ特報!」として毎月発行しています。

 12月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、10月28日に収録した「岩上安身によるインタビュー第1058回 ゲスト 宇都宮健児弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏」から、税制・財政問題について取り上げました。

※<衆院選にむけての緊急インタビュー5!>争点は改憲・緊急事態条項と財政・税制! 岩上安身によるインタビュー第1058回 ゲスト 宇都宮健児弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏 2021.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498546

 10月31日投開票の衆院選を約3週間後に控えた10月8日、月刊『文藝春秋』11月号が発売されると、霞が関に衝撃が走りました。

 財務省の現役事務次官である矢野康治氏による、国の財政政策に異を唱える論文(以下、矢野論文)が掲載されていたからです。タイトルは「財務次官、モノ申す『このままでは国家財政は破綻する』」。

※財務次官、モノ申す「このままでは国家財政は破綻する」矢野康治(文藝春秋digital、2021年10月8日)
https://bungeishunju.com/n/n441b267f2218

 矢野論文は、『最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、やむにやまれぬ大和魂か、もうじっと黙っているわけにはいかない、ここで言うべきことを言わねば卑怯でさえあると思います』という書き出しから始まり、日本の国家財政を霧の中で氷山に衝突寸前のタイタニック号にたとえて、政府の財政出動策を批判。自らを「心あるモノ言う犬」として、「一部の楽観論をお諫めしなくてはならない」と訴えています。

 この、財務官僚からの「意見具申」に対して、自民党の高市早苗政調会長は、国会議員は全国を歩いて国民の声を聞いているとし、「主権者の代表である国会議員に対して失礼だ」と不快感を示しました。

※高市氏、財務次官は「失礼」「デフォルト起こらない」(日本経済新聞、2021年10月11日)
https://s.nikkei.com/3Eziej9

 一方、鈴木俊一財務大臣は、「政府の基本方針に反するものではない」として、矢野事務次官を擁護する姿勢を見せています。

 「公正な税制を求める市民連絡会」代表の宇都宮健児弁護士は、岩上安身によるインタビューで矢野論文への所感を尋ねられると、「言うべきことを言わねば卑怯だと思うのなら、森友学園問題で公文書を改竄した時、なぜ、はっきり反対しなかったのか」と口調を強め、さらに、このように指摘しました。

 「1989年に消費税が3%導入されて、1997年に5%、それから2014年に8%、2019年は10%に。その度に法人税と所得税を下げてきている。法人税は一番高い時は43.5%、それが今は23.2%ですね。所得税の累進課税が一番高い時は最高税率は75%、(今は)45%。

 結局、消費税で税収は上がってるんだけど、法人税とか所得税の減収分を穴埋めしているに過ぎない。全然、国家財政の改善にはつながってないので、それだけ大和魂があるなら、何であの時、抵抗しなかったのか」

 財務省の役人が法人税や所得税を下げることに抵抗したという話は聞いたことがなく、宇都宮弁護士は、矢野氏の印象を「ちょっと食わせ者だな」と評しました。

 岩上安身も、この「大和魂」という言葉に違和感を表明し、「『やむにやまれぬ大和魂』というように、大和魂という言葉は、切羽詰まった事態に至るまで、それまで何の努力もしなかった奴が、最後の居直りで言う、あるいは言わせられる、腹を切らされる、そういうために使う言葉。大和魂という言葉を使っていること自体、信用できない」と語りました。

 各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、ご一読ください。

(第539号の目次)
・日本を「沈没寸前のタイタニック」と憂える財務事務次官。政治家に嫌われたくない官僚心理を「猛省」?
・自分たちの仲間が自殺までした公文書改竄問題はスルーしながら、今だけ「大和魂」でモノ申す不可思議!

(第540号の目次)
・一度開いた「ワニのくち」は閉まらない!? 歳入は増えず、歳出だけが上向き状態。富裕層や法人優遇の税制を変えるには政権交代しかない!
・財務省作成のグラフにトリック? 決算額と予算額が混在!「そうなればいいなって予定しているだけ」
・特例法による赤字国債発行の仕組みを第2次安倍政権が変更! 借金返済のために借金する負のループが続く!
・「アベノミクスで絶好調」のはずが財政は赤字、と矢野論文。だが、米国の課税強化方針だけを紹介するのは不公平!
・矢野論文の厳しい指摘!「財源のあてもなく公助を膨らませようとしているのは日本だけ」は自民党への牽制球か?

(第541号の目次)
・家計も企業もかつてない「金余り」? 低所得層を含むすべての階層で貯蓄増加と説く矢野論文。「われわれ、実感がまったくない」
・矢野論文には財務省が使わない「内部留保」というスラングも! だが、その「金余り」とは不安の象徴ではないのか?
・財務次官の「GDPギャップは埋まらない」発言、自民党がやってきたことを完全否定!「これは評価すべき」と田代氏
・コロナ禍も2年、消費者の「リベンジ消費」が外食や旅行へ!? 高級旅館は予約で埋まり、ネット通販やウーバーイーツも拡大中!
・「公助」とは一時のバラマキではなく、教育や医療、年金などのベーシックサービスを整備、国民が安心して暮らせること!

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 平素より、日刊IWJをお読みいただき、ありがとうございます。日刊IWJガイドは、1月4日まで簡易版とさせていただきます。どうぞご了承ください。

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