日刊IWJガイド・非会員版「羽田航空機事故、海上保安庁機側による管制官指示の取り違えが原因か! 震災救援中に殉職された海上保安庁乗組員のみなさまのご冥福を祈ります」2024.1.4号~No.4114


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~羽田空港C滑走路上で日本航空A350型機と、令和6年能登半島地震の救援活動に向かうところだった海上保安庁のJA722A機が衝突! A350型機は炎上するも、乗客乗員は全員無事避難、一方海上保安庁の乗組員は6名のうち5名が死亡! 管制官の指示を海上保安庁機側が取り違えたのが事故原因か!? 令和6年能登半島地震の救援活動中に殉職された、5名の海上保安庁の乗組員の皆さまのご冥福を祈ります。

■IWJへの緊急支援をお願いします! 2023年12月は、28日時点で月間目標額400万円の57%でした。IWJは事実にもとづいた真実を、市民の皆さまに伝え続けます! そのためには、市民の皆さんのご支持とご支援が何よりも必要です! 1月こそ毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願い申し上げます!

■令和6年能登半島地震の死者は73名に! 3日も能登半島周辺で余震が次々、予断を許さない緊迫した状況が続く! 伝統工芸「輪島塗」である輪島市は「辺りは一面焼け野原」で「まるで爆弾が落ちたよう」、珪藻土の一大産地で「七輪」などの産地である珠洲市は「ほとんど建っている家がない。9割方全壊、もしくはほぼ全壊」! この珠洲市に原発を建設する計画がかつてあった!

■<IWJピックアップ集・2024年新春特設サイトのご案内>激動の2023年を振り返る! 年末年始12月29日から1月7日(予定)まで新春特設サイトを開設します!【ウクライナ編】【イスラエル編】【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】【安倍派等への強制捜査等(仮)】という4つの主題でIWJコンテンツを一堂に集めました! ぜひこの機会にゆっくりと御覧ください! なお、残念ながら4つ目は年内に作成が間に合っていないので、会員の方はアーカイブで御覧ください! 特設サイトにアップするのは、年明けになります!

■今こそ「リスクよりも便益が勝る」と進められたメッセンジャーRNAワクチン接種の検証を! レプリコンワクチン・パンデミック条約の危険性とは?【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】

■「ワクチン」と称するmRNA脂質ナノ粒子製剤接種による死亡・健康被害の実態!! その根底にあるものと対策、民主主義・科学と医学の危機など「5つの危機」――12月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、11月16日収録「岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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■はじめに~羽田空港C滑走路上で日本航空A350型機と、令和6年能登半島地震の救援活動に向かうところだった海上保安庁のJA722A機が衝突! A350型機は炎上するも、乗客乗員は全員無事避難、一方海上保安庁の乗組員は6名のうち5名が死亡! 管制官の指示を海上保安庁機側が取り違えたのが事故原因か!? 令和6年能登半島地震の救援活動中に殉職された、5名の海上保安庁の乗組員の皆さまのご冥福を祈ります。

 おはようございます。IWJ編集部です。

 1月2日午後4時15分、新千歳空港を出発(予定では午後3時50分発)し、羽田空港のC滑走路に午後5時46分(予定では午後5時35分着)に到着した日本航空516便が、海上保安庁のJA722A機と衝突し、炎上しました。

 海上保安庁のJA722A機は、地震の救援物資を運ぶため新潟に出発しようとしていました。震災の悲劇に見舞われた日本海側に向かう矢先に、さらに悲劇が重なりました。痛ましい限りです。

 『NHK』が羽田空港に設置したカメラの映像には、日本国空516便が、午後5時47分ごろ、滑走路に降りてきた直後に爆発的な炎が発生し、そのまま炎を出しながら滑走路を進んでいく様子が写っています。

 機体の後方から炎が上がり、機体が右に傾いて停止している状況が、避難した乗客の写真などからうかがえます。

 「ドンという衝撃があり、着陸にしては荒い操縦だと思っていたが、まさか事故を起こしたとは考えもしなかった」という乗客の証言から、炎が機体の外部で発生したことがわかります。

※ 【瞬間映像】乗客が撮影か 機内に白い煙のようなものが(NHK、2024年1月3日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240102/k10014307251000.html

 3日午後7時2分、『日本経済新聞』が、同事故で、国土交通省が同日公表した、事故当時の管制官と両機の交信記録によると、「海保機に対しては滑走路へ通じる誘導路に停止するよう指示した一方、離陸指示は出ていなかった」と報じました。

 つまり、海上保安庁の機長側が管制塔からの指示を取り違え、C5誘導路からC滑走路に入ったところに、日本航空516便が着陸、衝突したと見られます。

 斉藤鉄夫国土交通大臣は、交信記録を公表したうえで、「客観的な資料を提示した。再発防止に万全を期す。運輸安全委員会の調査に協力する」と述べました。同省は、「現時点で管制官の指示は適切と考えている」との見解を示しています。

 『日本経済新聞』は、国土交通省が公表した英文の「管制塔と日航機、海保機間の主な交信記録」を仮訳しています。こちらに、抜粋転載させていただきます。

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2日午後5時43分02秒
日航機→管制塔「東京タワー(管制塔)、JAL516、スポット18番です」
管制塔→日航機「JAL516、こんばんは。滑走路34Rに進入を継続してください。風320度7ノット。出発機があります」

43分12秒
日航機→管制塔「JAL516、滑走路34Rに進入を継続します」

44分56秒
管制塔→日航機「JAL516、滑走路34R着陸支障なし。風310度8ノット」

45分01秒
日航機→管制塔「滑走路34R着陸支障なし、JAL516」

45分11秒
海保機→管制塔「タワー(管制塔)、JA722A、C誘導路上です」
管制塔→海保機「JA722A、こんばんは。1番目。C-5の滑走路手前の誘導路停止位置まで地上走行してください」

45分19秒
海保機→管制塔「誘導路の停止位置C-5に向かいます。1番目。ありがとう」

(以上『日本経済新聞』より)
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※海保機へ「離陸許可」出さず 国交省、交信記録を公表(日本経済新聞、2024年1月3日 16:28、2024年1月3日 19:02更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE031830T00C24A1000000/

 事故原因の特定については、運輸安全委員会の調査をまたなければいけませんが、これまでの情報を整理すると、すでに、『NHK』は3日午後1時52分、管制官と、海上保安庁の機長の間で「離陸の許可」について、認識が食い違っていることがわかった、と報じていました。

 「国土交通省が確認したところ、管制官からは海上保安庁の航空機に対し、滑走路に入る手前まで走行するよう指示が出ていたとする一方、海上保安庁の機長は管制官から離陸の許可を得ていたなどとまったく食い違う認識を示していることがわかりました」。

 『NHK』によると、国の運輸安全委員会は3日朝から本格的な調査をはじめました。運輸安全委員会の藤原琢也航空事故調査官が、『NHK』の取材に応じ、日本航空機からのブラックボックスの回収はまだだが、海上保安庁の航空機からブラックボックスを回収したことを明らかにしました。

 藤原調査官は、海上保安庁の機体と日本航空の機体の双方が「何かにぶつかって変形しているのがわかったが、機体どうしがぶつかったときにできた痕跡かどうかは現段階ではわからない」と話していました。

 警視庁は、3日、捜査本部を設置し業務上過失致死傷の疑いで捜査を始めています。

 日本航空の旅客機は、エアバス社のA350型機で、2021年11月に日本航空に引き渡されたものだということです。エアバス社は、「ICAO=国際民間航空機関の勧告に基づき、専門家によるチームを派遣している」という声明を出しました。

※【随時更新】羽田空港事故 海保機長 “離陸許可”認識食い違い(NHK、2023年1月3日 13時52分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240103/k10014307511000.html

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■IWJへの緊急支援をお願いします! 2023年12月は、28日時点で月間目標額400万円の57%でした。IWJは事実にもとづいた真実を、市民の皆さまに伝え続けます! そのためには、市民の皆さんのご支持とご支援が何よりも必要です! 1月こそ毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 12月は28日までの28日間で、141件、226万500円のご寄付をいただいています。ありがとうございます!

 しかし、これは、毎月の活動費の月間目標額400万円の57%でしかありません。この状況は非常に厳しいと申し上げざるを得ません!

 年が改まったこの1月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、IWJへのご支援をよろしくお願いいたします!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その額は合計で2200万円となってしまいました。第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、私、岩上安身1人の力で乗り越えることはもはや不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 今期14期はもちろん、支出を徹底的に削ってきました。今期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、消費不況の影響を受け、会員数も減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝

■令和6年能登半島地震の死者は73名に! 3日も能登半島周辺で余震が次々、予断を許さない緊迫した状況が続く! 伝統工芸「輪島塗」である輪島市は「辺りは一面焼け野原」で「まるで爆弾が落ちたよう」、珪藻土の一大産地で「七輪」などの産地である珠洲市は「ほとんど建っている家がない。9割方全壊、もしくはほぼ全壊」! この珠洲市に原発を建設する計画がかつてあった!

 1月1日に発災した令和6年能登半島地震の死者が73名になりました。3日付『日本経済新聞』によると、石川県などによると輪島市で39人、珠洲市で23人、七尾市で5人、穴水町と能登町で各2人、羽咋市と志賀町で各1人が死亡し、重軽傷者は323人となりました。

 現地では、生存率が急激に低下する「72時間」を4日夕方に控えて、倒壊した建物などに、取り残された被災者がいないか、確認作業を急いでいます。

※能登半島地震、死者73人に 迫る「72時間」救助急ぐ(日本経済新聞、2024年1月3日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE0234L0S4A100C2000000/

 3日になっても、能登半島周辺で、マグニチュード2.8から5.5、震度3から5+の揺れが繰り返し起きています。

 石川県の『北國新聞』によると、ほぼ1時間に1回の頻度で、能登半島を中心に地震が起きています。予断を許さない緊迫した状況が続いています。

<観測日時> <震源地> <マグニチュード(最大震度)>
2024年1月3日16:08 石川県能登地方 4.2 (3)
2024年1月3日15:44 能登半島沖 3.5 (3)
2024年1月3日12:54 新潟県上中越沖 4.9 (4)
2024年1月3日12:37 能登半島沖 4.2 (3)
2024年1月3日11:48 石川県能登地方 4.2 (3)
2024年1月3日10:54 石川県能登地方 5.5 (5+)
2024年1月3日9:07 石川県能登地方 2.8 (3)
2024年1月3日8:34 石川県能登地方 4 (3)
2024年1月3日6:32 石川県能登地方 4.5 (4)
2024年1月3日3:45 石川県能登地方 3.9 (3)

※石川の天気・気象情報 地震情報(北國新聞、2024年1月3日閲覧)
https://www.hokkoku.co.jp/list/weather?type=%E5%9C%B0%E9%9C%87

 大規模な火災で、市の中心部が「一面の焼け野原」となった輪島市の、朝市通りでは、「まるで爆弾が落ちたような無残な光景が広がっていた」と、『北國新聞』の記者が報告しています。

 「辺りは一面焼け野原だ。鉄筋コンクリートの建物の骨組みだけが残り、木造の建物は燃え尽くしている。電信柱や信号が傾き、まるで爆弾が落ちたように、まちが消えている。本当に、この世の光景とは思えない」。

 朝市通りは観光名所であり、輪島の伝統工芸「輪島塗」の店舗や工房が集中しています。

※【能登半島地震】まるで空襲、焼け野原 輪島・朝市通り炎上 本社記者ルポ 泣きながら救助待つ市民(北國新聞、2024年1月2日)
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1279931

 珠洲市の泉谷満寿裕市長は、『JNN』の単独取材に応じ、「私もきょう日中、少し飯田町を見たが、ほとんど建っている家がない。9割方全壊、もしくはほぼ全壊といったような状況。本当に厳しい状況、壊滅的な状況」だと述べています。

※「9割方全壊、壊滅的な状況」珠洲市市長が語る被害状況 住民に不安募る 能登半島地震(TBS NEWS DIG、2024年1月3日)
https://www.youtube.com/watch?v=Aqc_rcickF8

 『北國新聞』の記者が、「1年前まで暮らした珠洲の変わり果てた姿を目の当たりにし、涙があふれた」と、珠洲市内の被災状況をレポートしています。

 石川県天然記念物である「見附島」に近い鵜飼地域は、「商店はほとんど崩れ、路地は通れない」壊滅的な状況で、住民らは倒壊した家屋の屋根の上を歩いて生存者がいないか、確認しているということです。まだ、犠牲者が増える可能性があります。

 さらに海から100mほど離れた道に魚の死骸や「ねっとりとした灰色の土」が見られ、津波がそこまで到達したことを示しています。

 珠洲市は、埋蔵量日本一といわれる珪藻土の産地として有名です。植物プランクトンの死骸が海底に積もり重なってできた地層から採れる珪藻土は、「吸水性」や「断熱性」、「耐火性」などに優れ、七輪、コンロ、レンガ、建築物の壁面などに塗る左官材料などに使われています。

※【能登半島地震】正月飾り散乱 変わり果てた珠洲 記者も涙(北國新聞、2024年1月3日)
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1280528

 2021年6月、2022年5月と続いた震災で、多くの七輪や珠洲焼の生産現場に被害が出たことが当時報告されています。

 この度の地震で、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げ、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

※珠洲特産に大打撃 珪藻土七輪の窯また破損(北國新聞、2023年5月7日)
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1061533

 実はこの珠洲市に、北陸電力・中部電力・関西電力の電力会社3社の共同事業として、原子力発電所を建設する計画がありました。1975年に計画が持ち上がりましたが、28年後の2003年12月5日に、この計画は凍結されました。

 計画が浮上した1975年の3年後の1978年には、市民および漁協など地域単位での建設反対運動により「珠洲原発反対連絡協議会」が設立され、珠洲市議会が1986年に原発誘致を議決すると、1989年に建設反対派住民が40日間珠洲市役所内で座り込みの抗議活動をするなど、地元では賛成と反対が真っ向からぶつかり合いました。

 大きな転換点となったのは、1993年の珠洲市長選挙でした。当時、原発立地を推進していた現職の林幹人候補と、建設反対派の樫田準一郎(かしだ じゅんいちろう)候補が真っ向対決しましたが、「投票数に対し、投票総数が16票多かった」ことから不正選挙の疑惑が浮上。1996年に、最高裁判所で選挙の無効が確定しました。

 2003年12月5日、電力3社の社長3人が珠洲市役所を訪れ、珠洲原子力発電所の建設計画凍結を、貝蔵治・珠洲市長に申し入れました。計画凍結の理由とされたのは、電力需要の伸び悩み、電力自由化、地元の反対運動でした。

1)長引く景気低迷や省エネルギーの進展等により、電力需要の伸び悩みが顕著
2)人口の減少や製造業の海外シフト等、経済社会構造の変化が進み、電力需要は従来に比べ緩やかな伸びにとどまらざるを得ない
3)電力自由化の進展により、厳しい経営環境が予想される
4)地元情勢は可能性調査も実施困難であり、発電所用地確保の見通しが立たない

 2006年の珠洲市長選挙では、反対派である泉谷満寿裕氏が立候補して初当選し、原発設置の反対が住民の意思が示されました。

※珠洲原子力発電所(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%A0%E6%B4%B2%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

※珠洲原子力発電所計画の凍結について(中部電力株式会社、北陸電力株式会社、関西電力株式会社、2003年12月5日)
https://www.rikuden.co.jp/press/attach/03120501.pdf

 「令和6年能登半島地震」の状況を見るにつけ、地元住民の根強い原発建設反対運動がどれほど重要であったか、つくづく実感します。原発建設反対派を抑圧し、30年近くも地元に圧力をかけてきた原発ムラの関係者の方が今は胸を撫で下ろしているのではないでしょうか。

 岩上安身は、1988年、当時まだ「JICC出版局」という社名だった現宝島社の発行した、広瀬隆氏編著のブックレット『北陸が日本地図から消える日―能登原発恐怖の疑惑!』に、「能登原発“闇の開発史”」という一編を寄稿しています。この機会にぜひ、お手にとって御覧ください。

 また、『原発をとめた裁判長』樋口英明氏への直近の岩上安身によるインタビューと、関連取材もあわせて御覧ください。

※原発推進政策に忖度する判決ばかり出る中、「理性と良識」を重んじて3.11後初となる原発の運転差止め判決を下した元裁判長が「私が原発を止めた理由」を語る! 岩上安身によるインタビュー 第1033回 ゲスト 元福井地裁裁判長 樋口英明氏 2021.3.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489677

※原発の耐震基準は頻発する地震より低い驚くべき事実! そして「海岸沿いに原発並べた時点で国防不能」の指摘!~3.15院内集会 映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』上映後の元福井地裁裁判長 樋口英明氏講演 2023.3.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514730

※樋口英明元裁判長「原発の本質は国防問題。我が国の保守政治家たちは『仮想敵国やテロリストは我が国の原発を狙わない』という、強い信頼感を持っているらしい」~12.15 座談会「すべては未来の子供たちのために」―第1部:「この国の選択と未来」樋口英明 元福井地方裁判所裁判長、河合弘之弁護士、飯田哲也氏ほか 2022.12.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512943

※樋口元裁判長「原発は安全だという思い込みを払しょくしたい」~9.10 映画『原発をとめた裁判長』初日舞台挨拶 ―登壇:樋口英明福井地裁元裁判長、河合弘之弁護士、二本松営農ソーラー代表 近藤恵氏、小原浩靖監督 2022.9.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510489

■<IWJピックアップ集・2024年新春特設サイトのご案内>激動の2023年を振り返る! 年末年始12月29日から1月7日(予定)まで新春特設サイトを開設します!【ウクライナ編】【イスラエル編】【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】【安倍派等への強制捜査等(仮)】という4つの主題でIWJコンテンツを一堂に集めました! ぜひこの機会にゆっくりと御覧ください! なお、残念ながら4つ目は年内に作成が間に合っていないので、会員の方はアーカイブで御覧ください! 特設サイトにアップするのは、年明けになります!

 2年目に入ったウクライナ紛争、闇バイト強盗「ルフィ」事件、袴田巌さんの再審開始、木原誠二前官房副長官の家族のからむ疑惑事件、G7広島サミットの開催、ジャニー喜多川氏の性加害問題とジャニーズ事務所の解体、福島第一原発のトリチウム水の海洋放出開始とアジアをはじめとする世界の反発、統一教会に対する質問権の行使と解散命令請求、インボイス制度の導入、東京都下をはじめ全国の米軍基地周辺でのPFAS汚染問題、10月7日に行われたハマスの「アルアクサの大洪水作戦」と、イスラエルによるパレスチナ人の大量虐殺、政治資金をめぐる裏金疑惑…と、2023年は、国内外ともに激動の1年でした。

 そしてその激動のほとんど、特に中東問題などは、年末年始の休みもなく、年をまたいで継続しています。

 2023年を、皆さまはいかがお過ごしになられたでしょうか。どうぞ、皆さまおひとりおひとりにとって、2024年がより良い1年となりますように、祈念いたします。

 同時に、IWJの特にテキスト班としては、クリスマスもニューイヤーも戦火が途切れないイスラエルを中心とする中東の状況を、半ばお休みはとらせていただきますが、ウォッチし続けます。どうぞ、IWJにご支援をよろしくお願いします!

 IWJでは、年末年始12月29日から1月7日(予定)まで「新春特設サイト」を開設しています。激動の2023年のIWJコンテンツを【ウクライナ編】【イスラエル編】【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】【安倍派等への強制捜査等(仮)】という4つの主題で、皆さまにぜひみていただきたい今年の岩上安身によるインタビューやIWJ取材・ハイライト、そして日刊IWJガイドの記事を一堂に集めました。

 それぞれ以下のリンクから御覧ください。

1)【ウクライナ編】

※IWJピックアップ集・2024年新春特設サイト ウクライナ紛争2年目、米国覇権の凋落が顕著に! ウクライナ軍の『反転攻勢』は失敗! あくまで戦争継続を望むゼレンスキー大統領とバイデン政権、次は米NATOとロシアの直接対決か?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520608

※日刊IWJガイド2023年総まくり【ウクライナ編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520733

2)【イスラエル編】

※IWJピックアップ集・2024年新春特設サイト パレスチナ人の大量虐殺と永久追放を進めるイスラエルと、あくまでもイスラエルを支援する米国が世界的に孤立を深める!【イスラエル編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520580

※日刊IWJガイド2023年総まくり【イスラエル編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520743

3)【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】

※今こそ「リスクよりも便益が勝る」と進められたメッセンジャーRNAワクチン接種の検証を! レプリコンワクチン・パンデミック条約の危険性とは?【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520618

※日刊IWJガイド2023年総まくり【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520741

4)【安倍派等への強制捜査等(仮)】

※ウクライナ同様、日本が米国の代理戦争の捨て駒にされる、その布石か! 死の直前の故・安倍晋三元総理の発言はプーチンの論理を肯定していた!【安倍派等への強制捜査等(仮)】(仮題)

 残念ながら4つ目は年内に作成が間に合っておりません。会員の方はアーカイブで関連コンテンツを御覧ください。特設サイトにアップするのは、年明けになります!

 普段は忙しくてゆっくりインタビュー動画を見る時間がないという方も、ぜひこの機会にインタビュー全編やハイライト、日刊IWJガイドの記事などを御覧いただければと思います。

■今こそ「リスクよりも便益が勝る」と進められたメッセンジャーRNAワクチン接種の検証を! レプリコンワクチン・パンデミック条約の危険性とは?【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】

 2020年1月30日、世界保健機構(WHO)が、新型コロナウイルス感染症について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しました。いわゆるパンデミック宣言です。

 2020年末には、ファイザー社などによるmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種が米国や欧州で始まり、日本でも特例承認されたファイザー製のワクチン接種が、2021年2月から医療従事者等、5月から高齢者等を対象として開始されました。

 特例承認とは、「緊急時に健康被害の拡大を防止する」ため、国内で未承認の医薬品について、海外での使用実績などをもとに本来必要な手続きを短縮・省略して、販売などを認める制度です。日本でこれまでに接種された新型コロナワクチンは、この特例承認によるものです。

 IWJ記者は、2021年に新型コロナウイルスに対するmRNAワクチン接種が始まって以来、厚生労働大臣の定例記者会見で、ワクチンの安全性、有効性、副反応事例の報告プロセスの問題、被害者補償・救済制度の問題、ワクチン接種と死亡の因果関係が不明のまま放置されている事例の多さ、などといった質問を重ねてきました。

 今回の新春特設サイトのコンテンツとあわせて、2021年と2022年の厚生労働大臣記者会見取材一覧を末尾につけますので、ぜひそちらも御覧ください。

 2023年2月2日、新型コロナウイルス対応のmRNAワクチンの効果や安全性について、厚生労働省が、新型コロナウイルス感染症について致死率の開示請求に対する不開示決定を通知したことの取り消しを求めて、京都大学名誉教授の福島雅典氏らが2月2日、東京地裁に取り消し請求を行い、東京司法記者クラブで記者会見を行いました。

 mRNAワクチンの有効性については、「感染は防げないが、重症化は防げる、死亡率は下がる」とされてきました。しかし、福島教授らは「重症化率が下がっているのか、死亡率は下がったのか」検証する必要があると主張しました。

 2023年5月5日、WHOは新型コロナウイルスに関する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を終了すると発表しました。これを受けて、厚生労働省は5月8日から、新型コロナウイルス感染症を「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から、「5類感染症」に移行しました。規制が緩められたのです。

 2023年9月7日、福島雅典・京都大学名誉教授を代表理事とする「一般社団法人ワクチン問題研究会」の設立に関する記者会見が行われ、IWJも取材に入りました。

 福島教授は、mRNAワクチンについての検証が、医学界、マスコミ・ジャーナリズムでほとんど言及すらされない状況を「民主主義の危機」だと憂い、あえて強い表現を用いて「これは『生物兵器によるホロコースト』に近いんじゃないんですか」と指摘しました。

 福島教授は、「『リスクよりも利益(ベネフィット)が勝る』と厚労省はずっと言ってきた。じゃあ、その『利益』とは何なのか」と問い、「人類史上初めて用いられたmRNAワクチンは、これから増えるであろうからこそ、今ここで、mRNAワクチンの副反応を含めたリスクとベネフィットを徹底的に検証する必要がある」と主張しました。

 IWJ編集部は、新型コロナワクチンに対する科学的批判や議論すら抑圧され、動画もバンされてしまうような言論界の危機的状況を深刻に受け止め、問題視し、3回の連続「IWJ号外」で、このワクチン問題研究会の記者会見の全文文字起こしを行いました。

 岩上安身は、11月16日、福島教授への単独インタビューに成功し、新型コロナウイルスとmRNAワクチンの問題について、名古屋の一般財団法人 LHS研究所でインタビューを行いました。

 このときのインタビューは後日、YouTube上で前編後編の2回に分けて配信しましたが、YouTubeからバンされるリスクがあるため、すぐに自主削除し、IWJサイトでの会員限定の公開に切り替えました。

 ワクチン問題研究会の設立記者会見の全文文字起こしと、岩上安身による福島教授へのインタビューは、新春特設企画として、期間限定でフルオープンにしていますので、この貴重な記者会見とインタビュー動画をぜひこの機会に御覧ください。

 岩上安身による福島雅典教授インタビューは12月の『特報』でもお読みいただけます。

 福島教授らの批判や仮説が科学的に正しいのかどうかは、議論の積み重ねが必要であり、ここでIWJが何が正しいのか、即断できるわけではありませんが、民主的かつ科学的な議論は絶対に必要であり、メディアはその土俵を提供する責務があると思っています。IWJはその責務を2024年も果たし続けたいと思います。

 IWJ記者は、厚生労働大臣記者会見において、以下のような質問を重ねています。

「自己増殖型mRNAワクチンである、レプリコンワクチンのリスク」
「ワクチン接種後症候群の実態解明への取り組み」
「すでに新型コロナウイルスは5類移行しているのに、いつまで『特例承認』を続けるのか」
「mRNAワクチンに批判的な専門家との対話をしないのか」
「新型コロナウイルス対応の、mRNAワクチンと不活化ワクチンの副反応の比較をしているか」
「mRNAワクチンの繰り返し接種が自己免疫疾患の原因になるのではないか」
「WHOが進める『パンデミック条約』の内容はどうなっているか、ワクチンの安全性の確保はどうなるのか」

 記者クラブメディアが大臣会見で決してしない質疑と、加藤勝信前厚労大臣、武見敬三現厚労大臣の2代の厚労大臣の応答をこの機会にぜひ御覧ください。

<2021年と2022年のIWJ記者による厚生労働大臣会見質疑・取材>

※IWJ記者の質問に田村厚労大臣は、ワクチン接種の「感染予防効果は実証されてない!」と明確に認める! ワクチンは発症予防効果があるのみ! 検査・隔離対策を怠れば無症状者を増やし感染再拡大の恐れも!?~2.24田村憲久厚生労働大臣定例会見 2021.2.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489068

※ワクチンのアナフィラキシー反応の確率は、米国は100万人で5例、英国は100万人で10例に対し、日本は7万人で8例と極端な差! しかし大臣は「症状が日本と欧米で同程度か検討が必要」~3.9田村憲久厚生労働大臣定例会見 2021.3.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489649

※新型コロナワクチン接種後の重篤な副反応事例が病院側から厚生労働省へ報告されない事例について「自治体・市町村の窓口に報告すれば、厚労省まで報告が来る仕組みになっている」~6.25 田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.6.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493581

※「医師がワクチンの副反応と死の因果関係を認めず、国の救済措置の対象とならない場合は、市町村を通じて申請すると『疾病障害認定審査会』での審査対象となる場合もある」と田村厚労大臣~7.2田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.7.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493868

※解消されない副反応への不安! 新型コロナワクチン接種後の死亡事例453件について、IWJ記者の質問に田村厚労相は救済申請数を明らかにせず、審査会が「予断なく審査」と答えるのみ!~7.13田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.7.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494294

※新型コロナワクチンの異物混入問題について、沖縄・群馬の事例のみをあげ「安全性には問題ない」とする田村大臣! 男性2人が死亡している別の事例にはまったく触れずじまい!! ~8.31田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.8.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495707

「ワクチン接種と死亡の因果関係の評価手続き、被害者補償の内容や手続きについて積極的な情報開示をすべきでは?」IWJ記者の質問に「救済制度等、徹底して広報に努める」と田村大臣~9.3 田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.9.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495820

※国内でブレイクスルー感染増加中!「感染者と死亡者の数だけでなく、それぞれのワクチン接種状況も公表すべき」とのIWJ記者の提言に「よりわかり易く正確な情報を伝えていく」と田村大臣~9.7田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495964

※ワクチン分科会で「ブースター接種は必要」との共通認識! 1回目と2回目が異なるワクチンの交互接種は限定容認の方針!~9.21田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.9.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496500

※IWJ記者の「民間PCR検査を何回でも無料で受けられるようにすべきでは」との問いに無回答! 行動規制緩和でワクチンパスポートと陰性証明を「パッケージとして使っていく」と田村大臣!~9.24田村憲久 厚生労働大臣 定例会見 2021.9.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496586

※後藤大臣「総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』『病床および医療人材の確保』『在宅療養者に対する対策の徹底』そして『検査の拡充』に向けしっかり取り組むように指示を頂いている」~10.5後藤茂之 厚生労働大臣会見 2021.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497124

※ワクチン接種後の死亡者総数1255名中、因果関係不明が1248件! ワクチン起因と認定は0!「情報不足放置は行政の怠慢では?」とのIWJ記者の質問に「因果関係の判断は難しい」と現状追認!~11.5後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498910
 
※政府が示す「次の感染拡大に向けた安心・安全確保のための取り組みの全体像」!!「ワクチン確保・接種促進」については触れられているが、死亡事例など「健康被害」への言及は一切なし!~11.12後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499189

※2回目のワクチン接種完了者すべてを対象に、2022年12月から3回目の追加接種開始!まずは18歳以上から。5歳から11歳までの子どもへの接種については引き続き議論~11.16後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499296

※コロナワクチン接種後の死亡事例について、医師等が『因果関係』を認めず国に報告しない場合に、遺族が市町村を通じて申請できる制度についてIWJ記者が質問するも回答は保留!~11.19後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見 2021.11.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499401

※「ワクチン接種後の死亡者数の報告が少ないのではないか?」IWJ記者の質問に「仮定の質問に答えるのは適切でない」としながら適切な制度運用を表明~11.26後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見 2021.11.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499629

※「3回目のワクチン接種は『2回目から8ヶ月以上』の経過を待たず、オミクロン株への効果等を見極め、優先度に応じ、モデルナ社のワクチンを活用しできる限り前倒しする」~12.7後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見 2021.12.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499978

※「ワクチンの第5回目接種に不安を感じる国民にメッセージを」IWJ記者の質問に「死亡例も含め、『副反応疑い報告制度』により、公開の審議会で定期的に評価し、その資料を公表するとともに、相応の対応を逐次図っていく」と加藤大臣!!~11.22加藤勝信 厚生労働大臣 閣議後記者会見 2022.11.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512403

■「ワクチン」と称するmRNA脂質ナノ粒子製剤接種による死亡・健康被害の実態!! その根底にあるものと対策、民主主義・科学と医学の危機など「5つの危機」――12月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、11月16日収録「岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJでは、メルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!』として、毎月発行しています。

 12月発行分の『岩上安身のIWJ特報!』は、11月16日に収録した、「岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

 2023年5月8日、新型コロナウイルス感染症は、感染症法の分類で季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられました。これに伴い、国が行ってきた感染者数の全数把握は終了し、「マスク、うがい、消毒、3密回避」への人々の意識も急速に緩んでいき、世の中は「コロナ前」に戻ったかのような「空気」が広がりました。

 振り返ると、日本で最初の感染者が確認されたのが2020年1月。感染力が強い未知のウイルスで有効な治療薬もない。この時は、結核やSARSと同じ危険度の「2類相当」に指定されました。コロナ禍の始まりです。

 医療現場をはじめ、人々の生活全般が大混乱に見舞われ、志村けんさんや岡江久美子さんなど、感染した著名人の訃報も相次ぎました。政府は緊急事態宣言を出し、街から人の姿が消えました。そんな中、唯一の光明のように「感染しても重症化を防ぐ」というワクチンが登場しました。

 2021年1月、菅義偉総理(当時)は、河野太郎行政改革担当大臣をワクチン接種推進担当大臣に任命し、自衛隊を使ったワクチンの大規模接種を実施しました。自治体や企業単位の接種も始まり、メディアはこれを大きく喧伝、人々はワクチン予約に殺到しました。

 しかし、国民がワクチン接種を義務や救いのように思い込み、2回、3回と回数を重ねていくうちに、接種後に身体の異変を訴える人が増えてきました。その症状は多岐にわたり、死亡例も少なくありません。いわゆる「コロナワクチン後遺症」と呼ばれるものですが、医療機関を受診しても「ワクチンとの因果関係は不明」とされることも多く、患者は途方に暮れているのが現状です。

 「ああ、バカなことやってる。こんなことやってたら死ぬに決まってる」。

 そう話すのは、世界的に知られる医学事典『MSDマニュアル』日本版の総監修を務めた、京都大学名誉教授の福島雅典氏です。

 福島氏は2023年11月16日、名古屋で岩上安身のインタビューに応じ、薬剤疫学の専門家の視点から新型コロナのmRNAワクチンの問題について、警鐘を鳴らしました。

 過去の薬害に詳しい福島氏は、このワクチン後遺症の原因究明、治療法の開発を目指して、同じ問題意識を持つ医師や研究者らと共同でワクチン問題研究会を立ち上げ、代表理事を務めています。

※「『リスクよりも利益が勝る』と厚労省はずっと言ってきた。じゃあ、その『利益』とは何なのか」レプリコンワクチンの接種が迫る中、私たち日本人がなすべきことは?~9.7「一般社団法人ワクチン問題研究会」設立に関する記者会見 ―内容:会の設立とその経緯 2023.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518359

 ファイザーやモデルナが開発した新型コロナワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)を使って、人工的に合成したウイルスの遺伝情報を体内に入れて抗体を作るものです。しかし、メッセンジャーRNAはヒトに投与すると異物と認識されて炎症反応を引き起こします。そのため、医薬品に使うには難しいとされていました。

 しかし、米国の研究者2人が2005年に炎症を抑える方法を発表しており、それを使って新型コロナワクチンの開発は急速に進みました。2人の研究者はパンデミックの収束に貢献したとして、2023年のノーベル生理学・医学賞を受けています。

 福島氏によると、メッセンジャーRNAの分解酵素は強力で、生体にさまざまな悪さをするため、本来、すぐ壊れるようになっているとのこと。その、壊れなくてはいけないものを、壊れないようにしてワクチンを作ったため、多くの弊害が現れているのだと説明しました。

※「ノーベル賞を取っても被害をなかったことにするわけにはいかない」コロナワクチンの問題指摘する専門家に聞いた(2023年10月3日、CBC news)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/757044?display=1

 岩上安身は高血圧や狭心症などの既往症があるため、新型コロナのワクチン接種を医師に勧められ、4回接種したところで、その後、後遺症のためか1ヶ月間、全身の痛みで起き上がれないなど、体調を崩しました。5月の収束宣言のあと、新型コロナにも罹患してしまいました。

 それを聞いた福島氏は、「このワクチンを打った人は免疫能力が下がる。4回打ったら、そのあと感染しやすくなるし、どういう病気が起きてもおかしくない。一番起きやすいのは自己免疫疾患的なもの。それから内分泌系が起きやすい。学会報告もちゃんとされているけれど、まだ、本当に氷山の一角ですよ」と語りました。

 その上で、どんな薬も生体にとっては異物、必ず副反応があるのでリスクを重視するべきだと説き、「儲けたいとか、政策としてやってるところは、リスクを議論せずに『効く効く』と言いたくてしょうがないわけ。だけど、実際にこういう被害が出ていて、その人たち(後遺症の患者)に『そんなことはないんだ』って、うそぶいておれるっていうのは、人間性に問題があると思うよ」と痛烈に批判しました。

 多忙な福島氏は、基本的にメディアの単独インタビューをほとんど受けません。しかし、IWJのコンテンツ、過去の岩上安身によるインタビュー出演者のラインナップに共感されたということで、今回、特別にインタビューを受けていただきました。非常に希少価値のあるインタビューとなりました。

 以下、12月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第627号の目次)
◆かつて京大の薬剤疫学講座を立ち上げた福島氏、新型コロナワクチンについて歯がゆい思いを吐露!「医者は、自分が投与した薬に責任があるんですよ」
◆もともと、薬は毒。今の西洋医学が作り出した薬にはリスキーなものがたくさんある。きちんと警告しないと薬害は頻発する!

(第628号の目次)
◆インフォームド・コンセントがなかった時代、新しい抗がん剤を1人の患者さんに次々と試していた医療現場。「これ、人体実験だよねって…」
◆国家を定義するのは「国民、国土、主権」の3つ。国民の健康は安全保障の最たるもの。それを守れないで国家と言えるのか?
◆「日本では世界に通用しない抗がん剤が年間800億円も使われている」と告発し、医師会が反対したインフォームド・コンセントの法制化を国に進言!
◆「黙っていたら、世の中が良くなるわけがない」。歴代の厚労大臣に建白書を提出、筋道を立てて物申してきた福島氏の足跡

(第629号の目次)
◆国をあげての新型コロナワクチンの奨励は「利益がリスクに勝る」から!? 拙速なワクチン接種開始を見て、すぐに「これは重大なことが起こる」と確信!
◆新しい医薬品の開発をする以上、そのリスクについては責任を持って明らかにしておかないといけない!
◆未熟な医者は次々と投薬し、副作用が起きたら、それにも薬を出す悪循環に。「薬をもらえればいいという患者もいるが、そういうもんじゃないんです」
◆生体にとって、薬というものは常に異物。副作用のない薬はない。ワクチン接種後の体調不良を「気のせいでしょう」と言う医者は不届きだ!
◆物事をあるがままに見るのは難しい。人は「こうあってほしい」と願うから「薬は良いもの、ワクチンは病気予防に必要」と刷り込まれてしまう

 『岩上安身のIWJ特報!』は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 『岩上安身のIWJ特報!』は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、2022年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏インタビューの動画は、以下のURLから御覧ください。

※「ワクチン」と称するmRNA脂質ナノ粒子製剤接種による死亡・健康被害の実態!! その根底にあるものと対策、民主主義・科学と医学の危機など「5つの危機~岩上安身によるインタビュー第1133回 ゲスト 京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏 2023.12.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519765

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240104

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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