今こそ「リスクよりも便益が勝る」と進められたメッセンジャーRNAワクチン接種の検証を! レプリコンワクチン・パンデミック条約の危険性とは?【新型コロナウイルスとmRNAワクチン編】 2023.12.29

記事公開日:2023.12.30 テキスト
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 2020年1月30日、世界保健機構(WHO)が、新型コロナウイルス感染症について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しました。いわゆるパンデミック宣言です。

 2020年末には、ファイザー社などによるmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種が米国や欧州で始まり、日本でも特例承認されたファイザー製のワクチン接種が、2021年2月から医療従事者等、5月から高齢者等を対象として開始されました。

 特例承認とは、「緊急時に健康被害の拡大を防止する」ため、国内で未承認の医薬品について、海外での使用実績などをもとに本来必要な手続きを短縮・省略して、販売などを認める制度です。日本でこれまでに接種された新型コロナワクチンは、この特例承認によるものです。

 IWJ記者は、2021年に新型コロナウイルスに対するmRNAワクチン接種が始まって以来、厚生労働大臣の定例記者会見で、ワクチンの安全性、有効性、副反応事例の報告プロセスの問題、被害者補償・救済制度の問題、ワクチン接種と死亡の因果関係が不明のまま放置されている事例の多さ、などといった質問を重ねてきました。

 今回の新春特設サイトのコンテンツとあわせて、2021年と2022年の厚生労働大臣記者会見取材一覧を末尾につけますので、ぜひそちらも御覧ください。

 2023年2月2日、新型コロナウイルス対応のmRNAワクチンの効果や安全性について、厚生労働省が、新型コロナウイルス感染症について致死率の開示請求に対する不開示決定を通知したことの取り消しを求めて、京都大学名誉教授の福島雅典氏らが2月2日、東京地裁に取り消し請求を行い、東京司法記者クラブで記者会見を行いました。

 mRNAワクチンの有効性については、「感染は防げないが、重症化は防げる、死亡率は下がる」とされてきました。しかし、福島教授らは「重症化率が下がっているのか、死亡率は下がったのか」検証する必要があると主張しました。

 2023年5月5日、WHOは新型コロナウイルスに関する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を終了すると発表しました。これを受けて、厚生労働省は5月8日から、新型コロナウイルス感染症を「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から、「5類感染症」に移行しました。規制が緩められたのです。

 2023年9月7日、福島雅典・京都大学名誉教授を代表理事とする「一般社団法人ワクチン問題研究会」の設立に関する記者会見が行われ、IWJも取材に入りました。

 福島教授は、mRNAワクチンについての検証が、医学界、マスコミ・ジャーナリズムでほとんど言及すらされない状況を「民主主義の危機」だと憂い、あえて強い表現を用いて「これは『生物兵器によるホロコースト』に近いんじゃないんですか」と指摘しました。

 福島教授は、「『リスクよりも利益(ベネフィット)が勝る』と厚労省はずっと言ってきた。じゃあ、その『利益』とは何なのか」と問い、「人類史上初めて用いられたmRNAワクチンは、これから増えるであろうからこそ、今ここで、mRNAワクチンの副反応を含めたリスクとベネフィットを徹底的に検証する必要がある」と主張しました。

 IWJ編集部は、新型コロナワクチンに対する科学的批判や議論すら抑圧され、動画もバンされてしまうような言論界の危機的状況を深刻に受け止め、問題視し、3回の連続「IWJ号外」で、このワクチン問題研究会の記者会見の全文文字起こしを行いました。

 岩上安身は、11月16日、福島教授への単独インタビューに成功し、新型コロナウイルスとmRNAワクチンの問題について、名古屋の一般財団法人 LHS研究所でインタビューを行いました。

 このときのインタビューは後日、YouTube上で前編後編の2回に分けて配信しましたが、YouTubeからバンされるリスクがあるため、すぐに自主削除し、IWJサイトでの会員限定の公開に切り替えました。

 ワクチン問題研究会の設立記者会見の全文文字起こしと、岩上安身による福島教授へのインタビューは、新春特設企画として、期間限定でフルオープンにしていますので、この貴重な記者会見とインタビュー動画をぜひこの機会に御覧ください。

 岩上安身による福島雅典教授インタビューは12月の『特報』でもお読みいただけます。

 福島教授らの批判や仮説が科学的に正しいのかどうかは、議論の積み重ねが必要であり、ここでIWJが何が正しいのか、即断できるわけではありませんが、民主的かつ科学的な議論は絶対に必要であり、メディアはその土俵を提供する責務があると思っています。IWJはその責務を2024年も果たし続けたいと思います。

 IWJ記者は、厚生労働大臣記者会見において、以下のような質問を重ねています。

「自己増殖型mRNAワクチンである、レプリコンワクチンのリスク」
「ワクチン接種後症候群の実態解明への取り組み」
「すでに新型コロナウイルスは5類移行しているのに、いつまで『特例承認』を続けるのか」
「mRNAワクチンに批判的な専門家との対話をしないのか」
「新型コロナウイルス対応の、mRNAワクチンと不活化ワクチンの副反応の比較をしているか」
「mRNAワクチンの繰り返し接種が自己免疫疾患の原因になるのではないか」
「WHOが進める『パンデミック条約』の内容はどうなっているか、ワクチンの安全性の確保はどうなるのか」

 記者クラブメディアが大臣会見で決してしない質疑と、加藤勝信前厚労大臣、武見敬三現厚労大臣の2代の厚労大臣の応答をこの機会にぜひ御覧ください。

<2021年と2022年のIWJ記者による厚生労働大臣会見質疑・取材>

 

  レプリコンワクチンで副反応被害が出た場合の責任について、IWJ記者の質問に「ワクチンのリスクと効果のバランス判断は有識者が審議し、最終決断は厚労大臣が負う!」と武見大臣~12.26 武見敬三厚生労働大臣定例会見
 

mRNAワクチンの繰り返し接種で免疫不全リスクが高まる!?「7回も追加接種を行った日本は調査したか?」とのIWJ記者の質問に「免疫疾患を含め副反応疑い報告頻度は上がっていない」と武見大臣~12.19 武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.12.19

  「一度走り始めたワクチン接種キャンペーンは製薬会社との契約満了までは、どんな重症事例が何件発生しようとも、どのような数値のデータが出ようとも、止まることはないのか?」IWJ記者の質問への武見大臣の答弁とは~12.15武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.12.15
  新型コロナワクチンの安全性について「あと何件、死亡件数が増えれば、許容範囲を超えるのか?」とのIWJ記者の質問に「審議会で接種を見合わせる基準は設定していない」と武見大臣!~12.12武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.12.12
  「レプリコンワクチンの使用を思いとどまるのが人道的決断ではないか?」IWJ記者の問いかけに「安全性は許容範囲の中であると判断できたことから薬事承認に踏み切った」と武見大臣~12.8武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.12.8
  「ワクチン」と称するmRNA脂質ナノ粒子製剤接種による死亡・健康被害の実態!! その根底にあるものと対策、民主主義・科学と医学の危機など「5つの危機~岩上安身によるインタビュー第1133回 ゲスト 京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏 2023.12.7
  レプリコン接種のベネフィットと懸念される『バイオハザード』が実現した場合の対処法と責任の所在を問うIWJ記者に対し「被接種者からレプリコンに含まれる物質等が他者に伝播する事象は今のところ確認されていない」と武見大臣~12.1武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.12.1
  「政府は絶対にワクチンを止めることはないと思う。『気づいている方』が先頭に立って、もう一度、本当に発信するしか方法はないと思う」と小金井隆行氏(ワクチン被害者遺族)~11.19 ISF主催公開シンポジウム「WHOパンデミック条約の狙いと背景~差し迫る人類的危機~」 2023.11.19
  「パンデミック条約や国際保健規則改定の内容をいつ知ることができるか?」とのIWJ記者の質問に「案文と議事録概要(英文)はWHOが、交渉の経緯と会議の概要は外務省が公開している」と武見大臣~11.14 武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.11.14
  「WHOの国際保健規則改定と『パンデミック条約』により、ワクチンの安全性は確保されるのか?」とのIWJ記者の質問に「国内ワクチンの安全性、承認過程についてはまだ議論されていない」と武見大臣~11.7武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.11.7
  10月13日のファイザー社のプレスリリースへの対応についてのIWJ記者の質問に「日本でもこれまでに注意喚起を、実は、行ってきており、既に対応がとられている」と武見大臣!!~10.20武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.10.20
  mRNAワクチンの繰り返し接種が自己免疫疾患の原因になるとの論文での指摘について、IWJ記者の質問に「直近の審議会でも『安全性において重大な懸念は認められていない』と評価されている」と武見大臣~10.17 武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.10.17
  「厚生労働省はmRNAワクチンと不活化ワクチンの副反応の違いについて調査を行っているか?」IWJ記者の質問に「mRNAワクチンと他のワクチンの比較は決して適切だとは思わない」と武見大臣~10.10 武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.10.10
  「mRNAワクチンに批判的な学者・学会と対話する考えはあるか?」IWJ記者の質問に「私の立場はこのワクチンの意義を否定するものではない。審議会から接種見合わせの意見はない」と武見大臣!~10.3 武見敬三 厚生労働大臣 定例会見 2023.10.3
  「新型コロナmRNAワクチンの『特例承認』はいつまで続くのか?」IWJ記者の質問に「来年度以降は接種の継続を検討中。今後の承認のあり方についても適宜見直しを検討する」と武見大臣~9.26武見敬三 厚生労働大臣定例会見 2023.9.26
  【IWJ号外】ワクチン問題研究会記者会見第3弾、福島雅典医師が咆哮する!「ワクチン契約は『不平等条約』」! 報じないマスコミに向かっては「ジャーナリストとしての気概と行動力を持て!」と檄も!! 2023.9.19
 

「ワクチン接種後症候群の実態を明らかにする考えはあるか?」IWJ記者の質問に「厚労省の研究班で実態調査を行っている。現時点で懸念を要するような報告は見られなかった」と加藤大臣~9.12 加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見 2023.9.12

  【IWJ号外】ワクチン問題研究会記者会見第2弾「こんなに多彩な病気が報告されたことは今までなかった」、「どれだけ今まで苦しかったんだろう」、「mRNAワクチンで薬害が発生することは必然だった」! 2023.9.9
  「ワクチン後遺症に悩む人々が『話を聞いてもらえない』というのは、知る権利、幸福追求権、生存権の蹂躙では?」IWJ記者の質問に、「科学的知見の収集と専門家の評価を通じ、ワクチンの安全性を確保していく」と加藤大臣~9.8加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見  2023.9.8
  「『リスクよりも利益が勝る』と厚労省はずっと言ってきた。じゃあ、その『利益』とは何なのか」レプリコンワクチンの接種が迫る中、私たち日本人がなすべきことは?~9.7「一般社団法人ワクチン問題研究会」設立に関する記者会見 ―内容:会の設立とその経緯 2023.9.7
  【IWJ号外】ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典医師、「核酸医薬(mRNAワクチン)なるまったく不完全な、薬でもないものをばらまいて!『殺人』ですよ!『虐殺が起きた』と言ってもいい」! 2023.9.8
  「自己増殖型『レプリコンワクチン』のメリットとデメリットについて教えて欲しい」とのIWJ記者の質問に「現在、有効性・安全性を審査中。審査を注視していきたい」と加藤大臣!!~9.5 加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見 2023.9.5
  「新型コロナワクチンでバンバン人が死んでいるこの状況は、完全に戦争下です」!〜5.7 真実を知りたい ワクチン被害者遺族のお話を聞く会 ―登壇:鵜川和久氏(NPO法人駆け込み寺2020 理事長)ほか 2023.5.7
  【IWJ号外】ワクチン懐疑派として知られる米民主党のロバート・ケネディ・ジュニア氏が、米大統領選に出馬を表明! 軍産とバイデン政権の癒着を批判、ウクライナへの関与は「米国の国益にならない」! 2023.4.22
     
     

 

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