2024年3月15日、午後3時頃より、東京都千代田区の外務省にて、上川陽子 外務大臣の定例記者会見が開催された。
冒頭、上川大臣より、①3月17日から20日までで予定されている上川大臣のニューヨーク訪問(※1)、②現在、一時停止されているUNRWAへの資金拠出についての今後の取扱い、③「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」増補2版の発表(※2)について、と3つの報告があった。
(※1)上川外務大臣の米国訪問(外務省 報道発表 [2024年3月15日])
(※2)「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」増補2版の発表(外務省 報道発表 [2024年3月15日])
大臣の報告に続いて、大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、日本からウクライナへの無償資金援助について、以下のとおり質問をした。
IWJ記者「日本はウクライナに、無償援助690億円、さらに1月に578億円、2月にも158億円の無償資金協力を行うと決定しました。
財政赤字で累積債務が世界一の日本で、裏金作りと脱税疑惑ばかりの自民党に対して、国民の怒りが爆発寸前であると思いますが、政府・岸田政権はなぜ、欧米の肩代わりをして、国民の血税をウクライナにばら撒き続けるのを止めないのでしょうか?」
これに対して、上川大臣は次のとおり答弁をした。
上川大臣「ロシアによりますウクライナ侵略、これは、既存の国際秩序の基盤を揺るがすものでございます。岸田総理も繰り返しているとおり、『今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない』。こうした認識が重要と考えております。
こうした考えのもとで、私は、力による一方的な現状変更の試みを許してはならず、厳しい国際情勢がある今こそ、同志国が強力な対ウクライナ支援を継続をし、結束を示していく必要があると、一貫して訴えてまいりました。
我が国といたしましては、引き続き、G7やグローバルサウスと呼ばれる諸国を含みます各国と連携をしつつ、責任ある主要国としての我が国の役割を果たしていく必要があると考えております。
こうした支援の意義につきましては、国民の皆さまに対しまして引き続き丁寧に説明をし、理解を得られる努力を重ねてまいりたいと考えております」。
上川大臣の冒頭発言、及び、各社記者の質疑内容など、会見の詳細については、全編動画にてご確認ください。