【IWJ号外】シーモア・ハーシュ氏の新記事「ウクライナ難民問題」をIWJが仮訳! ウクライナから近隣国への難民の問題が、停戦に向かうよう、静かな圧力をかけている! 2023.5.18

記事公開日:2023.5.18 テキスト
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(文・IWJ編集部)

 IWJ代表の岩上安身です。

 米国のバイデン政権によるノルドストリーム爆破を暴露したシーモア・ハーシュ氏が、5月17日、自身のホームページで、ウクライナから近隣国への難民の問題が、ウクライナに対し、停戦に向かうよう、静かな圧力をかけていると述べる注目すべき新記事を発表しました。

 他方、バイデン政権内に2つの情報の流れが存在することが明らかにされました。ホワイトハウス内の情報の偏向ぶりと情報の取り扱いのいい加減さも暴露されています。

 IWJは、公開されたハーシュ氏の記事の公開部分を全文仮訳し、未公開の部分は、適宜引用する形で、記事の全体をご紹介します。原文をお読みになりたい方は、ぜひ、上記のアドレスにアクセスして、有料で購読してください。

 5月17日に公開されたハーシュ氏の新記事のタイトルは「ウクライナの難民問題」で、副題は「ウクライナの近隣諸国は、数百万人の避難民が欧州に流れ込み、ゼレンスキーに和平を求めるよう働きかけている」とされています。

 ここから、公開部分の全文仮訳となります。

 「先週土曜日(13日)、『ワシントン・ポスト』は、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領がバイデン・ホワイトハウスに黙って、今年初めにロシア国内へのミサイル攻撃の拡大を強く求めたことを示す米国の情報機関の機密文書の暴露を掲載した。(※IWJ注)

 この文書は、現在拘束されている空軍の下士官がネット上に公開した大量の機密資料の一部であった。バイデン政権の高官は、『ワシントン・ポスト』から新たに明らかになった情報についてのコメントを求められた際、ゼレンスキー氏は、ロシア国内を攻撃するために米国の武器を使用しないという誓約を破ったことはないと述べた。ホワイトハウスの見解では、ゼレンスキーは何一つ悪いことはできない。

 ゼレンスキーがロシアに戦争を持ち込もうとしていることは、ホワイトハウスの大統領や上級外交政策補佐官にはわからないのかもしれないが、米国の情報機関の人々にとっては、彼らの情報や評価を大統領執務室で聞いてもらうことが難しいということなのだろう。

 一方、バフムート市での虐殺は続いている。モスクワ、キエフ、ワシントンの現在の戦争責任者は、恒久的なものの前段階となる一時的な停戦交渉にさえ関心を示さない。今、話題になっているのは、どちらかが春の終わりから夏にかけて攻勢をかける可能性についてだけである。

 しかし、ポーランドやハンガリー、リトアニア、エストニア、チェコスロバキア、ラトビアのさまざまなレベルの政府高官にたきつけられて、米国の情報機関の一部が知っていて秘密裏に報告しているように、別の何かが調理されている。これらの国はすべてウクライナの同盟国であり、ウラジーミル・プーチンの敵だと宣言している。

 このグループのリーダーはポーランドで、ポーランドは、ウクライナでのロシア軍の戦果が、第二次世界大戦中のスターリングラードでの成功の輝きをボロボロにしてしまったため、もはやロシア軍を恐れていない。

 ポーランドは、ゼレンスキーに対して、必要なら辞任してでも戦争を終結させ、国家再建のプロセスを開始するよう、静かに促している。中央情報局(CIA)内部で知られる傍受情報などによると、ゼレンスキーは一歩も譲らないが、近隣諸国からの私的な支持は失いつつある」

 冒頭、シーモア・ハーシュ氏は、日本を始め、西側ではまったく報道されていない非常に重要な情報を述べています。

 それはウクライナの同盟国であり、ロシアと「敵対」しているポーランドやハンガリー、リトアニア、エストニア、チェコスロバキア、ラトビアの近隣諸国が、戦争の終結をゼレンスキー大統領に促しているのというのです。

 これは、なぜなのでしょうか。

 ハーシュ氏は、未公開部分の記事で、この現実を読み解いてゆくのです。

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