【IWJ号外】シーモア・ハーシュ氏の続報!「隠蔽」を仮訳! 副題は「ノルドストリーム・パイプライン破壊の責任を隠し続けるバイデン政権」! ワシントンとベルリンによれば爆破の真実が明らかになるには長い時間がかかる!? その間、真相の追求は捜査当局に任せて報道陣と市民は質問するな!? 2023.3.28

記事公開日:2023.3.28 テキスト
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 IWJ代表の岩上安身です。

 米国のバイデン政権によるノルドストリーム爆破を暴露したシーモア・ハーシュ氏が、3月22日、自身のホームページで、このノルドストリーム爆破事件に対する米国政府の姿勢を痛烈に批判する新しい記事を公開しました。

 記事のタイトルは、ずばり「隠蔽(THE COVER-UP)」です。

 この記事には「ノルドストリーム・パイプライン破壊の責任を隠し続けるバイデン政権」という副題がつけられ、バイデン政権の背信的な体質と、見て見ぬふりをしているNATOや日本などの同盟国を痛烈に批判するものとなっています。

 IWJは、ハーシュ氏の全テクストのうち公開された最初の4段落を全訳し、残りの有料部分は、論旨を抄訳する形でご紹介します。

 今回は、その1です。

 以下は、公開されている無料部分の仮訳です。ご興味を持たれた方はぜひ、ハーシュ氏のサイトへ飛んで、有料記事をご購読ください。

  • Seymour Hersh(シーモア・ハーシュ氏のホームページ)

 またハーシュ氏の、バイデン政権がノルドストリーム爆破の犯人だったことを暴露したスクープ記事の翻訳は、以下から読むことができます。

 以下から、その1の仮訳となります。


 「ロシアからドイツへの天然ガス供給量を倍増させる予定だった110億ドルの新パイプライン『ノルドストリーム2』の謎の破壊を昨年9月に命じたのは、ジョー・バイデン大統領であるとする匿名の情報源にもとづくレポートを発表してから6週間が経過した。

 この記事はドイツと西ヨーロッパで人気を博したが、米国では報道管制に近い状態だった。2週間前、ドイツのオラフ・ショルツ首相がワシントンを訪問した後、米国とドイツの情報機関は、パイプラインの破壊にバイデンと米国の工作員が関与しているという報告に対抗するために、『ニューヨーク・タイムズ』とドイツの週刊誌『ディー・ツァイト』に偽のカバーストーリーを提供して、報道管制をさらに拡大しようと試みた(※1)」

(※1)IWJは、『ニューヨーク・タイムズ』の偽のカバーストーリーについて詳細に【IWJ号外】で報道している。

 「ホワイトハウスとCIAの報道官は、米国がパイプラインの爆発に責任があったことを一貫して否定しており、こうした形式的な否定で、ホワイトハウスの記者団にとっては十分であった。記者会見に参加した記者が、ホワイトハウスの報道官に、バイデンが、まじめな指導者なら誰でもするようなことをしたのかどうか、問いただした証拠はない。

 つまり、バイデンが、米国の情報機関に正式に『任務』を与え、そのアセットすべてを使って深く調査し、バルト海の海底で誰が破壊したのかを突き止めたのかどうか、問いただした証拠はないのである。

 情報機関の関係者によれば、大統領はそうしていないし、今後もそうするつもりはないという。

 なぜしないのか? なぜなら、彼はその答えを知っているからだ。

 エネルギー専門家であり、大手業界誌を発行するエナジー・インテリジェンス社の編集者であるサラ・ミラー氏は、パイプラインの話がドイツや西ヨーロッパで大きなニュースになっている理由をインタビューで説明してくれた。

 『9月にノルドストリーム・パイプラインが破壊されたことで、すでに危機以前の6倍以上の水準にあった天然ガス価格がさらに高騰した』と彼女は述べている。

 『ノルドストリームが爆破されたのは9月下旬。ドイツのガス輸入量は1ヵ月後の10月に危機以前の10倍の水準でピークに達した。欧州全域の電気料金が引き上げられ、各国政府はその影響から家計や企業を守るために、8000億ユーロ(約11兆3000億円)もの費用を費やしたという試算もある。ガス料金は、欧州の暖冬を反映して、現在は10月のピーク時の約4分の1にまで下がっているが、それでも金融危機以前の水準の2~3倍、現在の米国の料金の3倍以上となっている。

 昨年、ドイツをはじめとする欧州の製造業は、肥料やガラス製造など最もエネルギー集約的な事業を閉鎖したが、これらの工場が再開されるとしても、いつになるかは不明である。欧州は太陽光発電や風力発電の設備を整えようと躍起になっているが、ドイツ産業の基幹を救うのは、すぐには難しいかもしれない』(ミラーはMediumのブログ(※3)を書いている)」

 「3月上旬、バイデン大統領はドイツのオラフ・ショルツ首相をワシントンに招いた。この訪問には、公開イベントはたった2つしかなかった。一つは、ホワイトハウスの記者団を前にした、しかも、質疑応答なしでの、バイデンとショルツの短い形式的な賛辞の交換と、二つ目は、パイプライン疑惑には触れなかったファリード・ザカリア(※2)によるショルツへのCNNインタビューである。ショルツ首相は、ドイツの報道陣を乗せずにワシントンに飛び、正式な夕食会も予定されておらず、このような注目度の高い会談で日常的に行われる記者会見も予定されていなかった」

(※2)ファリード・ザカリア(1964~)は、インド出身のジャーナリスト、国際問題評論家。08年6月よりCNNで『Fareed Zakaria GPS』(GPSは「Global Public Square」)のホストを務める。2012年8月10日、『タイム』誌およびCNNのサイトに寄稿した記事が、『ニューヨーカー』掲載のジル・レポール教授(ハーバード大学)のエッセイを盗用したものであることが判明した。

 「その代わりに、バイデンとショルツは80分間の会談を行い、その間、補佐官は同席しなかったと後に報告されている。その後、どちらの政府からも声明や文書による了解は公表されていないが、私が外交情報にアクセスできる人物から聞いたところでは、パイプラインの暴露について議論がなされ、その結果、CIAの特定機関がドイツ情報機関と協力して、米国とドイツのマスコミに、ノルドストリーム2破壊の別バージョンを提供するカバーストーリーを準備するように求められたのである。

 情報機関の言葉を借りれば、バイデンがパイプラインの破壊を命じたのだという主張を誰も真に受けなくなるように、『システムを激しく脈打たせる』ということだった」

 ここまでが、公開された無料部分の全仮訳となります。

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