「オミクロン株水際対策で、なぜPCR検査ではなく精度の劣る抗原検査なのか?」とのIWJ記者の質問に「抗原定量検査については、PCR検査と高い一致率を示すという調査研究もある」と後藤大臣~12.3 後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見 2021.12.3

記事公開日:2021.12.3取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2021年12月3日午前11時より、東京・厚生労働省庁舎にて、後藤茂之 厚生労働大臣の定例会見が開催された。

 会見冒頭、後藤大臣からの報告事項はなく、そのまま各社記者と後藤大臣との質疑応答となった。

 各社記者からは、「新型コロナワクチンの3回目接種の前倒し」、「オミクロン株の市中感染の可能性」、「介護報酬の臨時改定のスケジュール」、そして「『3回目のワクチン接種で1回目と2回目のワクチンの在庫を使用する』という報道」などについての質問が行われた。

 IWJ記者は、新型コロナウイルス感染症の「水際対策」について質問した。

IWJ記者「新型コロナウイルス感染症の『水際対策』について、質問します。

 厚生労働省のホームページを見ると、入国者に対しては、コロナの検査を行う旨、記載されていますが、PCR検査なのか、抗原検査なのか、何の検査なのか記載がありません。空港検疫で行われる検査は、何検査なのでしょうか。

 また、出入国に関して、政府は、邦人などの再入国者に対しては、入国を認める方針を取っていますが、外国人の新規入国に対しては、入国を認めていません。

 WHOもこの対策を『ウイルスは国籍や滞在許可証を見るわけではない』として、『自国民か否かで判断するような対応は矛盾している』『疫学的に原則が理解困難だ』『公衆衛生上の観点からも論理的とは言えない』と批判しています。

公用であろうと私用であろうとも、やむにやまれぬ事情がある方もいるかと思います。一律に徹底したPCR検査を行い、感染の疑いがある方は、早期に捕捉すれば済む話ではないでしょうか?」

後藤大臣「まず、検疫においては、すべての入国者に対しまして、原則として、唾液を用いた『抗原定量検査(※)』を実施致しております。

 『抗原定量検査』については、陽性か陰性かの判定を確定させることが難しい場合がございまして、その場合には、追加でPCR検査等の結果を踏まえて判定する取り扱いとされております。

 また、現在、オミクロン株の世界的な発生を踏まえて、諸外国でも、水際対策が強化されている中で、我が国においても、11月30日以降は、外国人の新規入国について、全世界を対象に停止するなど、水際対策を強化しております。

 今般の措置は、我が国として、最悪の事態を避けるための緊急避難的観点から、オミクロン株についての情報がある程度明らかになるまでの予防的措置であって、各国に対しても、国民に対しても、引き続き理解を求めて参りたいというふうに思っております」

IWJ記者「すみません。もう一点、今、大臣の答弁の中で、PCRではなく、抗原検査が使われて、それを補足する形でのPCR検査ということでしたけども、抗原検査はPCR検査よりも、精度の面で劣ると言われていますが、この場合、なぜ、抗原検査のほうがPCR検査よりも優先されているのでしょうか? よろしくお願いします」

後藤大臣「唾液を用いた抗原定量検査ですね、抗原検査キットのような、定性検査ではなく、抗原定量検査については、PCR検査と高い一致率を示すという調査研究もあります。

 また、PCR検査よりも処理能力も高いということで、『抗原定量検査』を使わせて頂いているということであります」

IWJ記者「ありがとうございます」

 「抗原定量検査は、PCR検査と高い一致率を示す」という後藤大臣の答えは、前段の「抗原定量検査については、陽性か陰性かの判定を確定させることが難しい場合があり、その場合には、追加でPCR検査等の結果を踏まえて判定する」という答えと矛盾していないだろうか?

 水際対策の徹底をいうのであれば、最初からすべて精度の高いPCR検査にするべきではないだろうか。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

 また、後藤茂之 厚生労働大臣の定例記者会見については以下をご参照いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2021年12月3日(金)11:00~
  • 場所 厚生労働省 記者会見室 9F(東京都千代田区)

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